アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2017年06月07日

オロモウツに来る方に(六月四日)



 オロモウツの旧市街は、現在あちこちで改修工事が行なわれている。最初はスコットランドヤードを模したと言われる裁判所と、飲み屋ドラーパル、ホテル・ゲモのある交差点のところの城壁の改修から始まった。今年の二月ぐらいには、城壁の内部に入っている喫茶店やピザ屋が、改修工事のために休業に入っていたはずである。

 そのホテル・ゲモの脇の通りを抜けてホルニー広場に入ると、オロモウツのシンボル、市庁舎の周りに工事のための足場が組まれているのが目に入って来る。こちらから見えるのは裏側だが、表側も側面も工事中であることには変わりない。一応市庁舎への入り口、その反対側のピザ屋への入り口、天文時計脇のインフォメーションセンターへの入り口は生きているので、入れなくはないけれども、あえて入りたいと思うような光景ではない。
 プラハの市庁舎も改修工事に入り、天文時計は修理と整備のために分解されて運び去られたようだが、オロモウツの天文時計は分解もされず、改修工事の足場に隠されるようなことにもなっていない。近づけないように柵で囲まれているけれども、改修工事が行われている屋根の上から観光客に物が落ちないようにという配慮であろう。
 だから、チェコに二つしかない天文時計を見ようと思ったら、これからしばらくはオロモウツに来るしかないのである。社会主義的レアリズムの洗礼を受けたデザインだし、周囲が改修工事中で風情のないことこの上ないけれども、天文時計自体は見られる。わざわざ見に来るかいがあるかというと微妙だけれども。

 以上の二つは建物の改修工事で、街中の移動には差しさわりはあまりないのだが、ホルニー広場を出てトラムの通りを登って共和国広場に出ると、路面の石畳をはがしての改修工事が行われており、そのためにトラムの旧市街の中を通る部分が完全に運行停止になっている。共和国広場から駅のほうに曲がりながら降りていく五月一日通りが完全に掘り起こされていて、歩道は通れるようだけれども、不便なことこの上ない。
 この五月一日通りが、ムリーンスキー川にぶつかる辺りに、かつてオロモウツに三つしかなかったと言われる街に入るための門の一つがあったらしく、今回の改修工事に際しても発掘が行われ、建物の跡や人骨などが出てきたようである。道路の地下から出てきたものだけに、さすがにその遺跡を、遺跡として保存するわけにはいかず、埋め戻して模型のようなものかレリーフのようなものを設置したいと市の担当者が語っていた。

 とまれ、この工事のせいでトラムの運行がめちゃくちゃになっている。オロモウツに来られる場合には、旧市街のホルニー広場に行こうと思ったら、いつもとは違うトラムで裏側から入らなければいけなくなっている。もちろん歩いても行けるし、代替のバスもあるのだけど、工事区間を歩くのは大変だし、バスは乗り換えが必要になる。

 一応これから半年近くは続きそうなオロモウツのトラムの運行状況を説明しておくと、駅前から間左に曲がって旧市街の裏側に向かう1、5、7のトラムは通常通り運行している。5番はモラバ川を越えてシャントフカのところで左に曲がってムリーンスキー川とモラバ川にそって郊外に向かう。1番はもう少し道なりに進んで、テレジア門を越えて、裁判所のところで左に曲がってフローラの会場を経て郊外に向かっている。7番はさらにまっすぐ進んで、英雄広場のところで、フス派の教会を見ながら左折してネジェジーンに向かう。
 本来旧市街を通って走っている4番は、X4番になって、駅前からは1番と同じ経路を走っている。2番と6番は運行停止。3番は、X3番となって、1番の終点と5番の終点を結んで走っているので、駅前には来ない。旧市街の近くを走るのもシャントフカと裁判所の間だけである。

 代替のバスは駅前からはXが走っていて、駅前からまっすぐマサリク通りを走って、二つ目の停留所ジシカ広場を越えて、橋を渡って右折したところで終点。ここが一応ウ・ドムー停留所の代替停留所なのだけど、本来の停留所までは100メートルぐらい坂を上る必要がある。ホテル・パラーツに行くにはちょうどいいかな。

 そして最近、共和国広場からパラツキー通りを結ぶ代替バスのX2が運行を始めた。こちらはXよりも短く、共和国広場、聖モジツ教会、パラツキー通の三つの停留所を結んでいるだけなので、最初は不要だと思われていたのだろうか。共和国広場のバス停が、広場の上の方に移動している以外は、トラムの停留所と同じである。
 駅から共和国広場まで公共交通を使うと、トラムの7番でパラツキー通まで行って、そこでX2に乗り換えるということになるのだが、歩いたほうが早いような気もする。数分とはいえ待ち時間があるわけだし。

 トラムの状況がこうなので、オロモウツに旅行で来られる方は、宿をとるなら駅前か、トラムの1番、5番、7番の停留所の近くがいいだろう。バス停の近くでもいいのだろうけど、旅行中の移動で、電車から降りてバスに乗るというのに、なぜか抵抗があって、トラムをお勧めしてしまう。この文章を読んでオロモウツに来られる方には、「šťastnou cestu」という言葉を捧げよう。
6月5日20時。






この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6344024

この記事へのトラックバック
プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。