アフィリエイト広告を利用しています
<< 2024年02月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29    
検索
リンク集
最新コメント
チェコの銀行1(十二月二日) by ルイ ヴィトン 時計 レディース hウォッチ (03/20)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしやん (12/30)
メンチンスキ神父の謎(四月卅日) by にっしゃん (12/30)
メンチンスキ神父考再び(七月卅日) by にっしゃん (12/30)
カレル・チャペクの戯曲残り(二月朔日) by K (08/16)
最新記事
カテゴリーアーカイブ
記事ランキング
  1. 1. 『ヨハネス・コメニウス 汎知学の光』の刊行を寿ぐ(四月十日)
  2. 2. no img 『羊皮紙に眠る文字たち』『外国語の水曜日』(三月十九日)
  3. 3. no img コメンスキー――敬虔なる教育者、あるいは流浪の飲んだくれ(九月廿七日)
  4. 4. no img すべての功績はピルスナー・ウルクエルに(一月廿六日)
  5. 5. no img 「トルハーク」再び(三月廿日)
  6. 6. no img トルハーク四度(十月二日)
ファン
タグクラウド










ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

広告

posted by fanblog

2017年05月09日

チェコ‐ウクライナ(五月六日)



 久しぶりのハンドボールネタである。東モラビアの中心都市、バテャの企業城下町として発展したズリーンで、ウクライナとの試合が行なわれた。これは確か来年行なわれるヨーロッパ選手権の予選で、チェコ代表は、ウクライナ、マケドニア、アイスランドと同じグループに入っている。上位二チームが予選突破になるのか、二位はプレーオフに回るんだったか。とにかく二位以内に入る必要があるはずである。

 昨年秋の試合では、アイスランドでの試合で、一点差か二点差で惜敗。典型的な北欧の正統派のハンドボールなので、チェコ代表とはかみ合いやすく、チェコの調子がよければ善戦は期待できても、勝ちきるのは、ホームでの試合であっても想像しづらい。バルカンの汚いハンドボールの典型のマケドニアには、秋のホームの試合では圧勝したけれども、マケドニアでの試合で勝てるとは思えない。それどころか、審判も敵に回るので、チェコで勝利した際の点差よりも大きな点差で負けるに決まっている。
 そう考えると、ウクライナに二勝することは、二位以内に入るために絶対に必要だということになる。それなのに、大黒柱のイーハを欠いた代表は、五月三日の水曜日に行なわれたウクライナでの試合で負けてしまったのである。スポンサーが多いサッカー、ホッケーとは違って、大きな大会の予選のハンドボールの場合にはホームでの試合しか放送されないので、詳しくはわからないが、常に先行されて追いかける展開で、最終的には三点差で負けてしまった。最大で六点差を付けられたというから、最後に何とか点差をつめて帳尻を合わせたというところか。

 ズリーンでの試合も、前半はウクライナでの試合と似たような経過をたどった。前半三十分を通じて、先行されて追いかける展開が続いた。途中二度ほどチェコが逆転したのだが、ミスを連発してすぐに再逆転されていた。特にポストのペトロフスキーが交代で引っ込むと、代わりのポストプレーヤーが、ウクライナの大きな選手たちとの位置取りに負けて、攻撃のコンビネーションが崩れることが多かったのが気になった。
 ウクライナ側も結構ミスをしていたので、前半終了間際に逆転に成功し、前半は一点リードで終わった。前半終了の時点で試合が決まるような差をつけていてもおかしくない試合だったのに、そうならなかった原因の一つは、試合開始から十五分ぐらいまではウクライナの得点を一人でたたき出していたザドビ選手を止めることができなかったことだ。それから、ペナルティスローを二回失敗したのも痛かった。三つ目の原因は、退場者を出したときにキーパー抜きのプレーを選択したことだ。不用意なプレーでボールを失うことを繰り返し、一度など相手のキーパーにゴールを決められてしまった。これだけで三点失ったんじゃなかったかな。

 後半開始当初も前半と同じように接戦が続いたのだが、流れを変えたプレーが二つあった。一つは前半から大活躍をしていたザドビ選手が三度目の退場を食らって試合から追放されたことだ。三度目の退場にするにはちょっと厳しい判定だったけれども、一度イエローカードをもらって、二回退場処分を受けた後にしては、軽率なプレーだったと言うしかない。ウクライナの得点源が一つ減ったことで守備がかなり楽になった。
 二つ目は、チェコのキーパーがガリアからムルクバに代わったことだ。ガリアもそれほど悪かったわけではないが、ウクライナのペナルティスローを止められずにいた。それをペナルティ限定で登場したムルクバが止めたことで、そのままキーパーが交代した。シュトフル、ガリアに次ぐ三人目のキーパーで、これまで活躍の機会があまりなかったムルクバだが、この日は大当たりだった。ペナルティを止めたことで、ディフェンスとキーパーの連携もよくなり、チェコが一気にトルハークに入った。最大で十点差つけたのだが、最終的には七点差で勝利した。これはウクライナとチェコの健闘で予選グループが混戦に陥っていることを考えると大きな点差になるかもしれない。

 この勝利の最大の貢献者は、キーパーのムルクバ、もう一人上げるとすれば、サイドのヤクプ・フルストカだろう。ムルクバからのぎりぎりのロングパスを受けてフルストカが決めた二本の速攻は見事としか言いようがなかった。相手のキーパーも首を振るしかできていなかったし。

 気になったのは、イーハに次ぐ攻撃に柱であるはずのホラークがほとんど守備専門でしか出場していなかったことだ。最近怪我がちで欠場することも多かったから、出場してくれるだけでもありがたい存在なのだが、イーハとホラークがいないと、チェコの攻撃は高さと遠目からの迫力に欠けることになってしまう。期待のカサルはいつまでたっても期待のままだからなあ。
 この試合の勝利で、あと二試合勝って本戦出場の可能性が残った。絶対に勝てるとは思わないけれども、応援し続けられるだけの希望が残ったことをよしとしよう。イーハの最後の雄姿をヨーロッパ選手権で見たいものである。
5月7日16時。




この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6246764

この記事へのトラックバック
プロフィール
olomoučanさんの画像
olomoučan
プロフィール


チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。