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2020年05月31日

半自宅監禁日記(五月廿八日)



 昨日急ぎの仕事を片付けたおかげで、今日は特に締め切りのある仕事はない。ということで、運動不足の解消も兼ねて職場に出ることにした。昼頃から雨が降りやすくなるというので、午前中にうちを出て、途中のパン屋で昼食がわりにいくつか菓子パンを購入した。以前からたまに使っている店だが、武漢風邪騒ぎが起こってからは初めての入店である。前には一人いるだけで行列はなくすぐに買うことができた。入り口には消毒薬はなかったが、床に人間距離を取りやすいように待つ人の立ち位置を指示する印がつけられていた。それに従って並ぶと同時に店内に入れるのは三組ぐらいかな。
 買ったものは大した金額にはならなかったのだが、小銭がなかったこともあって、この店では初めて、クレジットカードで支払いをした。もともとジャパンナレッジの会費を払うために作ったカードで、ネット上で買い物するとき以外は滅多に使わなかったカードだが、武漢風邪の流行で現金を使わないことが奨励されていることもあって、最近はカードで支払うことが増えた。学生時代に持っていたカードは一回しか使わなかったというぐらいカード嫌いなんだけど、時代の流れには逆らいきれない。

 カードの便利さは重々承知しているけれども、お金を使っているという実感のないままに無駄遣いしそうなのと、盗まれたときの被害を考えるとあまり持ち歩きたくなかったのである。以前は基本的に銀行のキャッシュカードもクレジットカードも自宅に保管して持ち歩いていなかった。最近は長期滞在許可がカードになったり、職場の職員カードも持たされるようになったりした結果、必要に迫られて購入した日本の定期入れみたいなものに、クレジットカードなんかも入れて持ち運ぶようになってしまった。落としたくないのでズボンのポケットに入れずに、バッグにしまい込んでいる。
 世の中は、カードどころか、スマートフォンにあれこれ機能を詰め込んで、一台あれば何でもできるようになっているようだけど、その状況を恐ろしいと思わない人が多いようなのが不思議である。なくしたり壊したりしたら何もできなくなるようで自分では使いたいとも思えない。盗まれたときの被害もカード一枚盗まれたときよりも大きいような気がする。いろいろ対策はされているのだろうけど、どこまで信じていいのやらである。

 久しぶりにマスクを付けずに街に出た。店に入るときは着用が義務付けられているから、持参はしたけど。意外とマスクを着用して歩いている人が多く、チェコ人の間でもマスクが定着し始めているようである。日本では花粉症の人は春になると、ほぼ全員マスクを着用しているわけだが、チェコでは花粉がレルギーに苦しんでいる人でもマスクをつけるという人はいなかった。どうも、医者でもないのにマスクをしているのは不審者、つまりは犯罪を計画している人というイメージがあるらしく、全く定着していなかったのだ。
 まあ、チェコ人に限らず、ヨーロッパの連中は、日本人が花粉症対策でマスクを着用するのを不思議な習慣だと笑っていたようだし、以前は放射線を恐れてマスクをつけているなんてアホな報道をした連中もドイツやフランスなんかににいたなあ。花粉症も普通のマスクでは完全には防止できないけど、あるのとないのとでは症状のでかたが大違いだった。風邪を引いて咳が出るときにマスクするのもこちらでは見かけない。日本人でも風邪でマスクするのは子どもぐらいになっているかもしれないけど。

 ザフラートカで食事をいる人たちは、それほど多くなかったけど、これは気温が下がったのと、屋内での営業が再開されたために、寒い外で食べるのを嫌った人達が多かったということだろうか。いまだに武漢風邪を警戒している人が多い中、どれだけの人がレストランで食事をしているのかは疑問だし、座席数も間隔を開けることを要求されていて減っているはずだから、なかなか大変そうである。
 モリツとか、スバトバーツラフスキーとか、お気に入りのレストランが倒産なんてことにならないといいのだけど。どちらもチェコに欠けてはならないビールが中心のお店だから心配は要らないかな。この二つが、武漢風邪禍で閉店なんてことになったら、本気で中国製品のボイコットを考えなければならなくなる。世界よ、中国依存を止むべし。時当に至るべし。
2020年5月29日9時。







https://onemocneni-aktualne.mzcr.cz/covid-19
https://www.krajpomaha.cz/









posted by olomoučan at 07:05| Comment(0) | TrackBack(0) | チェコ
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