2019年06月20日
方言チャート(六月十八日)
ジャパンナレッジの「知識の泉」に「方言チャート」というものがあって、「出身地鑑定」なんて枕が着いているから、質問に答えていったら出身地を当ててくれる(外れることもあるけど)というのは知っていて、実際に試したこともある。その方言チャートには、結果が都道府県別になっている「47都道府県版」と、さらに細分化した「100PLUS UEX」というのがある。
47都道府県版のほうは、九州というところまでは当たったのだが、残念ながら隣の県の出身という結果になった。田舎を離れて長いので、昔、子どものころに使っていた言葉の中には忘れてしまったものもあるはずだから、それでこういう結果になったのかと思って、100PLUSのほうを試したら、こちらは見事出身地を当てられてしまった。同じ質問が結構あって同じように答えたはずなのに、不思議なことである。
冗談で日本に留学経験のあるチェコ人にやらせてみたこともある。一人ではなくて何人かで交互に答えるという開発者が想定していなかっただろう使い方をしたときには、なぜか岡山県にたどり着いた。留学先が西日本が多かったからだろうか。ただ、外国で日本語を勉強している人は、方言ではなく書き言葉的な日本全国の人が理解できるような言葉を学ぶものだから、この手のチャートを使ってもあまり面白い応えは出てこないだろう。
ところが、久しぶりに知識の泉を覗いたら、新しい方言チャートが出現していた。番外編でベータ版だというのだけど、「県人度判定」をしてくれるらしい。これは試さずばなるまいと、最初は出身件で試してみた。これまでの方言チャートとは違って、使うか使わないかの二択ではなく、昔使ったとか、使わないけど聞いたことはあるなんていう選択肢が増えていた。
結果は、100パーセントは行かないにしても75パーセントぐらいはいけると思っていたのに、なんとまあ、まさかの50パーセント以下だった。「びみょう」なんてコメントまでもらってしまった。そんなん聞いたこともねえよという表現がいくつか出てきたからなあ。同じ県内でも地域差はあるので、そのせいだと思っておこう。
では、大学入学以来十年以上のときを過ごした東京近郊はどうかと試してみたら、大学と職場のあった東京も、住み続けた神奈川も出身地より高い数値、どちらも50パーセントを超える数値が出てしまった。郷土愛が強い人間ではないというのはじゅうじゅう自覚しているけど、言葉に関してはある程度知っているつもりだっただけに、ちょっとショックな結果たった。
神奈川のテストで「ア・テスト」が出てきたのは、懐かしかった。でも、こんな言葉、ただ単に神奈川に住んでいただけだったら知る機会はなかったはずである。中学生を対象にした塾で講師として仕事をしていたから、知っているし当時は使ってもいたのである。ただ神奈川出身の人が「ア・テスト」に感じる複雑なものは理解できていないだろう。
次に試したのは、方言チャートで間違えられた隣の県。悲しいことに、こちらも出身県よりポイントが高くなった。このまま出身県が最下位というのは悲しいので、確実に下にいくであろうところを探して、北海道を選んだ。「はんかくさい」だの「ざんぎ」だの、有名な方言で知ってはいるけど、使ったことのないものが多く、無事20パーセント以下に納まった。ふう。
さすがに、全47都道府県を試す時間はなかったけど、試してみたら面白い傾向が出てきそうな気もする。それを調べるために、終わった後に実際の出身地を求められるようになっているのだろうか。どうせなら出身地以外の現在、過去の居住地についても聞いたほうがいいんじゃないかな。
ということで方言、とくに自分の使う方言に興味のある方は、以下のページから試してみよう。
https://ssl.japanknowledge.jp/hougen/?_ga=2.56113896.251654754.1560895983-171498332.1423504969
2019年6月19日23時。
タグ:方言
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