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2019年02月02日

hontoからメールが来た(一月卅一日)








 電子書籍よりは紙の本を買うために、仕方なく登録したホントであるが、頻繁にメールが届く。その大半は電子書籍の割引キャンペーンや割引クーポンのお知らせで、登録したばかりのころは、こまめに確認してクーポンをもらう手続き(ログインしてボタン押すだけだけど)を取っていたのだが、キャンペーンやクーポンの対象になる本に、さしてほしいと思えるものがなかったこともあって、最近は特に確認もしないまま抹消してしまうことが多かった。

 何がいけないって、クーポンの有効期間が短すぎるのと本の見せ方に魅力がなさすぎるのがいけない。普段から出版されている本の確認をしてこれ次に買おうとか考えている人なら、短い期間でも有効に役立てられるのだろうけど、いや、昔日本にいたころは、毎日何軒も本屋に足を運んで、次に買う本の候補を探していたのだが、ネット上の本屋は、本屋としての魅力に欠けるのでそんなことをする気にはなれない。誰か本当に本屋にいるような気分になれる書店をネット上に開設してくれないものだろうか。
 書店の本棚のように背表紙が著者名順に並んでいて(出版社別、ジャンル別と組み合わせてもいい)、本を引き出すと表紙が見られる。そして文庫やノベルズ版だったら裏表紙のあらすじや袖の部分の著者略歴、著者の本一覧、普通の書籍でも目次、奥付まで見られるようになっているとうれしい。贅沢を言えば、巻末の解説や著者あとがきなんかまで読みたいのだけど、最近の電子書籍は、親本にあったあとがきや解説をカットしてしまっているものが多いようなので、ないものねだりになってしまう。奥付のあとのページ数合わせの目録なんかもないからなあ。

 出版社は、販売店かも知れんけど、一般の読者が本を選ぶときに果たしている解説やあとがき、目録の重要性を軽視しすぎではないだろうか。多くの書籍の販売サイトでは、読者の投稿した評価やコメントが上がっているが、あれは自分が読んだ本のものを読むから面白いのであって、読書傾向もわからないような人のコメントをもとに本を買おうなんて思う人いるのかね。
 解説も、ときにおタイコのことがあるけど、解説者が本気でその本に感動しているときの解説は、一味も二味も違うものである。業界によっては仲間ボメ解説があったり、何でもかんでもほめる解説書きがいたりもするけど、そんなのはいくつか読んでいるうちにわかるようになる。著者の作品一覧や巻末の目録だって、つまらない本の場合にはあまり意味を持たないけど、本を読んで感動した場合には、これらの中から次の本を選ぶことも多いのだ。本屋に買いに行ったらなかったなんてこともままあったけどさ。

 そう考えると、電子書籍自体にも問題がありそうだ。ホントの専用リーダーソフトも、本っぽい体裁にはなっているけど、わざわざのどの部分を作ったりしてさ、横長の画面全体に表示されるので、版型が絵本かと言いたくなるようなものになっているし、正直PDFで一ページずつ表示していくやり方のほうが読みやすい。つまりはソニーのリーダーで読みたいということなのだが、ホントの本がリーダーで読めるのかどうかわからないし、読めたとしても機械の登録なんかしたくない。
 電子書籍も、「書籍」と名乗っているのだから、本当に紙の書籍を読んでいるのと同じような読書体験ができることを目指せばいいのに、開発者だけが便利だと考えている余計な機能を詰め込むから、本を読んでいる気がしなくなるのである。読書に熱中しているときに、多少わからない言葉が出てきたからって辞書なんか引くもんか。リーダーにもついているけど、読んでいる最中にわからない言葉があったら辞書が引ける機能は、一度も使ったことがない。たまに操作を失敗して辞書を引きそうになって邪魔だと思うくらいである。それに本を読んでいる最中に辞書を引くなら、そこらに転がっている紙の辞書を引いたほうがマシである。

 それで、ホントでは登録直後にいくつか試したのを除いては、電子書籍は購入してこなかった。それがホントからメールが来て云々というのが、本題になるはずだったのだけど、電子書籍の悪口になってしまった。本題についてはまた次回である。たいした内容のメールじゃないんだけどね。
2019年1月31日22時55分。




仲間だというのなら同じような体裁にしてほしいものである。












posted by olomoučan at 06:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 本関係
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