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2018年11月15日

フェドカップ決勝と東レ(十一月十日)



 フェドカップやデビスカップの試合がチェコで行なわれる場合には、以前はプラハではなくオストラバやブルノで行われることも多かったのだが。今年のアメリカとの決勝はプラハで行なわれる。ムハの「スラブ叙事詩」と同じで人気が出ると、それまで地方が支えてきたものを、プラハが金に飽かせて掻っ攫うと言うと言いすぎだろうか。こういうのは適当な会場が確保できるかという問題もあるから、プラハだけを悪者にするのはよくないかも知れん。
 昨年優勝したアメリカチームが、ウィリアムス姉妹を筆頭に有力選手をノミネートしなかった時点で、チェコの優勝はほぼ決まりかとも思われた。チェコはクビトバー、プリーシュコバーというランキングトップ10に入る二枚看板に、若手のシニアコバー、ベテランのストリーツォバーというシングルスのランキングで上から四人を全員ノミネートしていたし、シニアコバーはクレイチーコバーと組んでのダブルスでも結果を残しており、ダブルスの世界ランキング一位の座についている。

 それが、長いシーズンの最後ということで、チェコ側も当初のメンバーどおりにはならなかった。まずWTAファイナルズで準決勝まで進んだプリーシュコバーの負傷が発覚して出場を辞退。代役にはダブルスでの起用を見越してか、クレイチーコバーが選ばれた。その後、こちらもファイナルズに出ていたクビトバーが風邪で発熱して、練習に参加しなかったというニュースが流れ、出場は快復次第ということだった。結局快復せずに、土曜日の試合には出場しなかった。
 クビトバーは、前日だったかに、これまでのフェドカップでの活躍を讃えられて特別な表彰を受けて賞金をもらっていた。その賞金は、一昨年の12月に強盗に負わされた選手生命にもかかわるような大怪我の治療に当たった病院に全額寄付するという。チェコの病院は資金難にあえいでいるところが多いから、病院にとってはありがたいことだろう。

 そして、土曜日になって残念なニュースが二つ。発表されたのは金曜日かもしれないけど、一つ目はチェコチーム第三の選手として長年チームを支え、時に勝利の立役者となったストリーツォバーが、フェドカップの代表を引退すると発表したこと。選手生活の晩年とも言える時期に入って、代表を引退するのはデビスカップのベルディフと同じである。男子と違って、女子は下の世代が順調に成長して成績を上げているのも決断の後押しをしたことだろう。

 もう一つは、ルツィエ・シャファージョバーが、代表ではなくテニス選手としての引退を発表したこと。こちらの方が当然衝撃は大きかったが、来年の全豪オープンを最後の試合にするのだという。病気で長期欠場した後、シングルスの成績はなかなか上がらなかったが、ダブルスではアメリカの選手と組んで結構好成績を残していたから、かつてのナブラーティロバーや、今も現役を続ける超ベテランのペシュケオバーのように、ダブルスに専念すればまだまだいけるんじゃないかと思っていただけに残念である。でも最近もまた怪我か病気かで欠場が続いていたから仕方がないのかな。
 今後については、テニスからは離れられないだろうとは語っていたけど、同時に昔からの夢である喫茶店を開くことも考えているのだとか。最近講習を受けてバリスタの資格を取ったらしい。気になるのはその喫茶店がどこにできるかだけど、出身地のブルノか、国内での活動の拠点にしていたプロスチェヨフか、できればプロスチェヨフがいいなあ。

 ということで表題の東レである。東レの工場がオロモウツの近くのプロスチェヨフにあることはよく知られているが、日本の本社かプロスチェヨフの支社か、とにかくその東レが、フェドカップの決勝のスポンサーになったらしく、「TORAY」のロゴ(前と後に付いているチョンが再現できなかった)が、サーブをする選手の後ろの観客席の前の緑色のフェンスに白で大きく印刷されていた。真ん中にはフェドカップ全体のスポンサーの「BNP Paribas」のロゴがあって、左に東レ、右にチェコの国営石油会社「Mero」という配置だった。
 東レのロゴの上にはピンク色の線で縁取りされた出場国を示す「CZECH REPUBLIC」があり、対戦相手の「USA」は反対側のMeroの上にあり、Meroがテレビにひんぱんに映る側にしか広告を出していないのに対して、東レの広告は両面にあったから、この決勝限定のローカルスポンサーとしては、一番ということかもしれない。

 東レの工場のあるプロスチェヨフは、チェコの中でも一番のテニスの街で、テニスを中心にしたオリンピック委員会の強化拠点も置かれている。またフェドカップの応援団の中にも、プロスチェヨフやその周辺の町や村から駆けつける人たちは多い。チェコのテニスの街にある日系企業が、こんな形でチェコのチームが出場するフェドカップ決勝のスポンサーを務めるというのは、地域貢献の観点から見ても素晴らしいことで、チェコに住む日本人としても嬉しく、そして誇りに思える。来年以降も継続してくれるといいのだけど。
 今年の夏は、プロスチェヨフで行なわれるジュニアの世界大会のメインスポンサーを東レが務めたという話だから、その縁でフェドカップの決勝のスポンサーになるという話も出てきたのだろう。今後も東レがチェコのテニスとの縁を深めてくれると、日本の東レがスポンサーになっているテニス大会にチェコ人選手が大挙して参加するなんてことになるんじゃないかと期待している。逆にチェコで行なわれているテニス大会、ATP、WTAではなく、ランクが下の大会が多いけど、いくつかある大会に日本からの出場も増えるかもしれない。オロモウツでも女子の大会やってるしさ。
2018年11月11日22時15分。







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