てすと

３月に入ると間もなく上の子は卒業式、本人も部活でそれなりに名が知れていた。
和子も教師に〇〇の親という事で名が知れてしまい、いい面と悪い面とある。
上の子に「卒業式には、来るなよナ、来たら俺帰るからな。」
折角の晴れ舞台、行くつもりが、ショック・・・・仕方なく諦めた。
それから1週間は家で片づけたり処分したりだった。そして本人は行ってしまった。
下の子と2人暮らしに。何か物足りない日々。夕飯の時が一番感じる。
和子は後悔をしたが、顔にも口にも出さず我慢し耐えたのだ。

下の子の、部活は新聞部、部長をしたりで充実していた。学業は？？？？？
進学校なのに焦る気などなし。
2年の時も、3年の時もアニメの主人公に扮し上機嫌で学校へ。
和子も若いときの仕事なので、苦にもせずにできた。
そんな楽しい学園生活を送れたことは彼にとって一番いい時期だったのではないか
その付けが忍び寄るともしらずに。