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2020年09月03日

心をえぐる切なさ 映画「聲の形(こえのかたち)」

映画「聲の形(こえのかたち)」(2016年)感想

監督:山田尚子
脚本:吉田玲子
声優:入野 自由、早見 沙織

映画『聲の形』DVD [ 入野自由 ]


感想(3件)




ざっとしたあらすじ

(注意:ネタバレします)
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石田くんが小学校6年生の時、聴覚障害を持つ西宮さんが転校してくる。めっちゃ可愛い

西宮さんは、クラスでイジメられる。
男子のいじめっ子石田くんグループ&女子のいじめっ子植野さんグループから。補聴器を投げ捨てられたり、悪口、からかい、足ひっかけ、頭に水をぶっかけられる。(悲)

イジメが問題になり、石田くんの母は西宮さんの母に謝りに行く。壊した補聴器の弁償代の大金を持って。(西宮さんは転校する)

周りの友達は「石田くんだけがやったこと」のように言い逃れして、石田くんから離れていく。
そして、石田くんが自分のグループからイジメられる。悪口、からかい、足ひっかけ、頭に水ぶっかけ、教科書を池にまき散らし・・。

高校生になった石田くんは、生きることに「友達の定義」がわからないまま、人の声を聴かず、顔を見ず、うつうつと過ごしてた。

石田くんは自殺を考えた時、最後に西宮さんに会いに行った。

西宮さんと心を通わせていく。

石田くんが永束くんを助けたことで、2人は仲良くなる。さらに友達が増えていく。
そこに西宮さんも仲間に入れて楽しい時間が過ぎる。

友達つながりで、植野さんもグループ入りしたことで、再び植野さんからの罵倒攻撃が西宮さんに浴びせられる。また、西宮さんは、自分が転校した後、石田くんがいじめられていたことを初めて知る。

西宮さんは、石田くんの葛藤(心の傷のような感じ?)を知り、自分のせいだと感じる。

西宮さんが自殺しかけたのを石田くんは助けて大けがを負う。

それをきっかけに、西宮さんは「壊れたものを取り戻そう」「これから変わろう」と決め、バラバラになった友達に近く。

回復した石田くんは西宮さんに「君に生きるのを手伝ってほしい」と伝える。

石田くんは、学園祭で周りの声、周りの顔を見るように、顔をあげる。
石田くんの目には涙があふれ、号泣するのでした。

「イジメが残す傷」は深く、消えない

石田くんがもともとイジメの主犯だったことが「罪」のように付きまといますが、石田くんもまたイジメられた人です。
イジメに関して、一緒におもしろがったり、イジメをあおっていた友達が、手のひらを返すシーンに背筋が凍りました。
「友達の定義がわからない」というトラウマを抱えるのは当然です。
西宮さんに対する罪悪感や、弁償金をはたいた母にアルバイトをしてお金を返すあたり、どれだけの「罪の重さ」を抱えて生きてきたんだろうと思うと、つらいです。
それだけに、最後にやっと、顔をあげて周りの(学生たち)の声を聴けるようになり、大声で泣くところは、本当に嬉しかったです。
(推測ですが、心に傷がある人は、傷の痛みから解放されたり、また痛みに苦しんだりを繰り返すと思います)

だから、イジメはあってはならないのだけど・・・
映画を見ながら、イジメてる側の意識は「自分は被害者」なんだと感じました

小学生の頃の石田くんは、無意識に西宮さんのことを意識していたのだと思われます。
好きだから、イジメるみたいな。←とはいえ、あそこまで意地悪できることに驚きます。

植野さんが西宮さんにイライラしてるのは「嫉妬」ですよね?完全に。
西宮さんは可愛いし、石田くんを取られたくないから。
再開してから、友達の前では仲良くふるまって、観覧車の中で2人の時に「あなたが空気読めないから、無視した」等、イジメた理由を西宮さんのせいにして、最後には突き飛ばす始末。
西宮さんが良い子になればなるほどイライラしてる・・。
最後は仲良くなった感もあるけど、植野さんの性根は変わらない気もします・・。(性格の良い西宮さんを悪い人にすり替え、痛め続けるのではないかしら)


川井さんは、肝心な時に裏切るの、何回やらかすの?って感じでした。
自分の身が危なくなると「私は悪口言ってないのに、石田くんはイジメてた。私は止めたんだよ。」って大声で言うの・・・あれ、聞こえよがしに自分の身だけ守ってるよね?
遠回しに、周りが憎みあうような言い回しをしてくるのが本当に恐怖(ガクブル)。

石田くんみたいに「イジメてごめん」て思う子は少数派で、だいたいは「あなたが悪いから」とか無茶な因縁つけてたり、イジメの背後に隠れて「私関係ない」と言っていたり、そんな人が多数なのだろうな・・と思いました。

優しいピアノが時に切なく、甘く・・

BGMのピアノが、良い効果を出します。

言葉の説明よりも、キャクターの表情や行動が感情を表す

こういう脚本、演出、好きです。
だから、ドキュメントのようなリアル感があり、キャラクターの感情がぐいぐいと伝わってきます。

「聲(こえ)」と聴覚障がい者

西宮さんを聴覚障がい者の設定にした意味はなんだろうと少し考察しました。
西宮さんは身体機能的に「音」が聞こえないけど、相手を感じようとしている。
石田くんは健常者だけど、周りの「音(声)」を聴かないようにしている。
結局、健常者であっても、心を閉ざすと「周りの音(声)」が聞こえなくなる、ということなのかな、と。
どちらにしても「心を開くこと」「受け入れる」ことがカギとなる、ということかな。
もしかしたら、「聲の形」とは手話とか、筆談、という形式のことも指してるのかもしれません。

絶対絶命になって初めて気づく「もっと」の後悔

石田くんが命をはって西宮さんを助ける時、西宮さんが自分のことをどう思っているのか聞いておけば良かった、とかいろいろ頭を巡らせたり、家族の顔が走馬灯のかけめぐるシーンがありました。
命が今終わると思ったら後悔することはたくさんある・・と私も、脳がグルグル回っていました。
(映画を見ながら、一人走馬灯やっていました(汗))

「友達の定義」

私も友達の定義がわからなくて、「親友」という言葉を使いません。
永束くんの存在を見て、自分の弱い部分や怒りを見せても、自分の良さを見続けてくれる人が友達なのかなと思いました。
学生時代は、ケンカをしても、腹を割って話せばまた仲良くできる友人が多かったけど、
社会人になってからは、ケンカしたら仕返しさえたり、恨み返しされたり、
相手の思うようにこちらが動かなければ、「敵」や「悪魔」に変化した人に出会いすぎました(汗)


繊細な映画

感想が長くなりました。
他にも特筆したいキャラクターやエピソードはありますが、ここで止めておきます。
ステキな映画って、余韻がガンガン残りすぎて、困ってしまいます(笑顔)

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あ、これも、最後に言わせてください。
声優陣が素晴らしいです!
映像も素晴らしいです!









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幸(ゆきさん)
忙しくも楽しい主婦生活。←ゆっくり更新予定 敏感なお肌と心の悩みを記事にしています。 幼少期から顔のアクネ菌が多すぎる上に、ニキビ跡のクレーター、湿疹、赤ら顔に困っていました。髪が顔にふれるだけでかゆくなるほどい敏感肌。本気で肌状態を改善したい。
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