2018年08月11日
世界から高く評価された日本の品質管理
品質管理活動を自主的に行うQCサークル
1920年代末に技師のシューハート氏が考え出した管理図は、
例えば不良品率ような品質特性が
管理限界内に収まっているかどうか調べることで、
工程が管理状態にあるかどうか
統計的にチェックするものでした。
1950年にアメリカの統計学者デミング氏が
日本科学技術連盟の招きで来日し、
統計的品質管理のセミナー、指導を行いました。
この時の講義録の印税を基金として
1951年にデミング賞が創設され、
1952年には日科技連が各工場に
現場の品質管理活動を自主的に行う
QCサークルの設置を呼びかけます。
1980年代にこの日本独特のQCサークル活動が
成果を挙げたことで、
デミング賞とともに日本の品質管理は
世界的に高く評価されるようになりました。
そのころアメリカでは、
不況、失業率増加等の中で、
全社的品質管理(total quality control:TQC)が
輸入されます。
この時アメリカの訳語はTQM(total quality management)で、
日本でも1996年からTQMに名称変更されます。
アメリカでは1987年に、デミング賞を意識した
マルコム・ボルドリッジ賞(MB賞)が創設されます。
工場の現場での品質管理ではなく、
顧客の品質意識を評価の中心に捉えたものだったので、
今度は日本生産性本部が日本版MB賞として
日本経営品質賞を1996年に創設しました。
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