2018年08月11日
今や世界的に浸透した経営用語
標準の「維持」と「現状打破」
工場の採算性を向上させるために、
作業者・機械設計・在庫・運送システムなどから
生産プロセス全体の効率化を図る工学的なアプローチを
インダストリアル・エンジニアリング(IE)といいます。
狭義のIEは、生産性向上を目的とする作業研究のことで
手法的には、テイラー氏の時間研究を継承した稼動分析、
ギルブレス夫妻の動作研究を継承した方法研究があります。
目標・標準のまわりにせっていした許容範囲を逸脱した場合、
原因を分析し、除去する矯正的行動がとられます。
カイゼン(改善)、英語でもkaizenという経営用語は
1980年代以降、自動車やエレクトロニクスなどの日本の
加工組立メーカーの強い国際競争力の源泉の1つとして
注目されてきました。
手法はIE的でも、その発想はIEとかなり違います。
日本の会社でも従業員は設定された
標準に基づいて働いています。
ただし、日本の会社では、訓練及び規律を通じたそうにした
標準の「維持」と、そうした標準自体を向上させる
「現状打破」という2つの要素から仕事が成り立っている
と考えられているのです。
つまり、「標準がないところに改善はない」のであり、
「標準はより良い標準にとってかわられるためにのみ存在する」のです。
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