2018年06月15日
複数メーカーから「同じような製品」の製造を受託する
さまざまなリスクを抑えられる
日産自動車の軽自動車は、三菱自動車が生産していた、
といったように相手先ブランドによる
製品供給を目的とすることを
OEM(Original Equipment Manufacturing)といいます。
もちろん三菱自動車は三菱ブランドの自動車も販売していました。
ところが、1990年代以降、自社ブランドを持たない会社が、
製造受託専業で事業を拡大していきました。
特にエレクトロニクス産業では顕著で、
複数の電機メーカーから、同種の電子機器などの
製造を一括して受託するビジネスが伸び始めます。
EMS(Electronics Manufacturing Service)です。
エレクトロニクス産業では、
製品アーキテクチャがよりモジュラー型のなったことで、
主要部品に特化した専業部品メーカーが技術革新をしやすくなり、
陳腐化が早まりました。
そのため、なるべく市販の共通品を使ことにすれば、
部品の大量受注・大量購買で、
最先端の部品を安く調達することができるわけです。
しかも供給先同士がライバル関係にあり、
勝った負けたを繰り返していても、
供給量全体が安定していれば工場の稼働率を維持できます。
アメリカでは、製造部門を持たないベンチャーの起業は、
初めからEMSへの製造のアウトソーシングが前提になっていました。
つまり起業のインフラだったのです。
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