2018年06月06日
競争優位を見極めるための自社分析
企業を「活動の塊」とみるか、「資源の塊」とみるか
経営戦略論では、1970年代くらいから
企業内部の強み(Strengths)弱み(Weaknesses)と
市場環境における機会(Opportunities)
脅威(Threats)の適合という視点から、
競争優位獲得を分析する
SWOT分析がありました。
このうち企業内部の強み・弱みを見る場合、
企業を活動の塊とみるか
資源の塊とみるかで立場が分かれます。
ポーター氏は『競争優位の戦略』で
個別事業を活動に分解して価値連鎖を考えました。
価値連鎖を使って強み・弱みを表現した例としては
スマイル・カーブがあります。
横軸に価値連鎖を取り、
縦軸に付加価値を取ると、
価値連鎖の両端にある
製品企画開発/アフターサービスよりも、
中央の製造の方が収益性は低く、
笑った口の形になることを表したカーブです。
それに対してバーニー氏の『企業戦略』では、
資源ベース理論(RBV)に基づいて、
資源が競争優位をもたらすかに関する
@経済価値(value)
A希少性(rarity)
B模倣可能性(imitability)
C組織(organization)
に関する4つの問いに応えることで
資源の視点で強み弱みを分析しようという
VRIOフレームワークを提唱します。
ポーター氏は企業を「活動の塊」、
バーニー氏は企業を「資源の塊」ととらえたのです。
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