2018年06月03日
次元領域は自ら定める
自社の「立ち位置」を狭く考えがち
成長率やシェアを測る「市場」とは何でしょう。
実は、客観的には存在しません。
例えば、ビールには発泡酒や第三のビールを含めるでしょうか。
ノンアルコールビールはどうでしょう。。。
市場の境界は、社会が主体的、
主観的に決めるのものです。
こうした事業領域のことをドメインと言いますが
どうしてもドメインは狭く考えられがちです。
それをマーケティング界の大家レビット氏は、
マーケティング近視眼と呼びました。
ひとつの例を挙げると
かつてアメリカの鉄道会社に独占的利益を
享受していた会社がありました。
この会社は事業を機能的に「輸送」手段と定義できず
物理的に「鉄道」と定義してしましました。
そして事業は陳腐化していきます。
もしこの時自社の事業を
「人や物資の輸送」と定義していれば、
鉄道事業が衰退しても、
トラック輸送や航空輸送への
多角化は可能だったはずです。
ドメインは一度定義したらおしまいと
いうわけではありません。
会社の全社戦略にとって、
ドメインをどのように再定義していくかが
まさに基本中の基本となります。
会社が長期的に存続し成長していくためには、
ドメインがある程度余裕を持った広がりを
持っていないといけないのです。
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