2018年06月03日
赤信号、みんなで渡れば怖くない
慎重になりすぎることもあるが・・・
1961年、アメリカのキューバ侵略作戦が
失敗したときケネディ大統領は
「なぜあんなバカな決定をしてしまったのだろう」
とつぶやいたとか。
アメリカ大統領という究極のリーダーが、
優秀なスタッフをそろえたはずなのに・・・
リーダーシップ論を含め、
実践的手法を導入した集団学力では、
手段を対象にして、
様々な実験が行われてきました。
その中に人間は集団になると勢いが
つくというものがあります。
リスキー・シフトと言われますが、
いわゆる
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」
的な実験結果です。
そのために、本来は「集団思考」と訳すべき
group thinkが「集団浅慮」
と批判を込めて訳されたりするわけです。
ジャニス氏は『集団浅慮の犠牲者』でキューバ侵略ではなく、
北朝鮮侵攻、真珠湾攻撃、ベトナム戦争における
決定を事例として、
集団になると誤った決定をする可能性が
高くなると警鐘を鳴らしました。
もっとも、逆に慎重になる
コーシャス・シフトというものもあり、
一筋縄にはいきません。
個人レベルでもトバルスキー氏とカーネマン氏の
プロスペクト理論のように、
不確実性が意思決定バイアスをもたらすことが
知られているので、
結局、リーダーもふらふらしている?
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