2018年05月03日
環境に合わない企業は淘汰される
行動パターンが確立されている企業が生き残る
1970年代はマクロ組織論の時代でした。
その締めくくりは、やはり1970年代に登場した個体群生態学です。
「組織は環境に適応しなければ生き残れない」
「古いものは生き残れない」といった強迫観念に
駆られている人からすると意外な主張が展開されます。
ハナン氏とフリーマン氏は、生態学的観点から、
環境による組織の淘汰を考えました。
組織にはそもそも構造的習慣があるので、
組織の環境適応には限界があり、
環境に合っていない組織は淘汰されてしまうのだ
という割り切った考え方です。
つまり適応と淘汰を比べれば、淘汰が勝るというわけです。
そのうえで、慣性の高い組織のほうが生き残ると主張したのです。
例えば、「新しさ不利益」仮説です。
要するに古い組織よりも新しい組織のほうが
失敗する割合が高いというのです。
実際、半導体製造企業、地方新聞社、
全国的労働組合、など多くの実証研究で
新しさ不利益が確認されています。
こういった研究は20世紀の最後の20年に
盛んにおこなわれてきました。
そして完成の源泉、
すなわち組織の行動パターンの継続性の源泉として、
ルーチンが重要視されました。
ルーチンがしっかりしていて行動パターンに
継続性がある企業が生き残ったのです。
新しい会社が3年以内に潰れる可能性が高いことは
このことが関係しているのかもしれんせんね。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7616231
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック