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2021年3月は、新型艦艇の就役や進水式などいろいろ大忙しな時期になりました。
遅れていた30FFM1番艦は「もがみ」と名付けられ、無事に進水いたしました。
29年ぶりの音響測定艦「あき」の就役や、護衛艦「はぐろ」の就役も控えています。
いろいろ忙しい水上艦ラッシュとなりますよ!
(前回記事):『【自衛隊】因幡のよっちゃん氏の本はおすすめだよ!』
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(1)護衛艦「もがみ」命名進水式!
30FFM1番艦として、三菱長崎で建造されていた護衛艦が3月3日に「もがみ」として命名・進水式を迎えました。
ようやく「もがみ型」護衛艦(FFM)として呼び名が定着します。
1.1 もがみ命名進水式!
護衛艦「もがみ」は、2番艦「くまの」の進水式から遅れること4か月でようやく進水しました。
図1 護衛艦もがみ
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EviIYFfUYAEhIJ6?format=jpg&name=large
一時はどうなることかと思いましたが、何とか年度内に進水したことになります。
これから大至急でぎ装に入ることになり、何かと大変でしょうが頑張ってほしいものです。
1.2 01FFMの進水はどうするのだろう?
三菱長崎では、01FFM2隻が建造中でありますが、命名進水式はどうするのでしょうね?
まさか2隻同時に行うことになるのでしょうか?
図2 進水式支綱切断
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EviIahgUcAIyUwg?format=jpg&name=large
もしくは時間差をつけて進水ということになるのか、今後楽しみになります。
1.3 エンジントラブルでの遅れを取り戻せるか!
今回新搭載するMT30ガスタービンエンジンは、ロールスロイス社の船舶用エンジンです。
図3 MT30
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/ITk3gLkrB38/maxresdefault.jpg
不運な異物吸入事故により搭載が遅れましたが、むしろよく4か月の遅れだけで済ませたことに驚きです。
必死にエンジン修理をしたのか、予備用エンジンと入れ替えたのか気になるところです。
今後主力として使っていくMT30エンジンにも注目です!
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(2)音響測定艦「あき」就役!
2021年3月4日には、29年ぶりの音響測定艦「あき」が就役しました。
ひびき型音響測定艦の3番艦という位置づけになります。
2.1 29年ぶりの特殊船体!
ひびき型音響測定艦は、1・2番艦は1987年に建造が決定したものです。
対中国の潜水艦情報収集能力強化のために増強されることになりました。
図4 音響測定艦「あき」
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EvoY9cfVcAUUSh-?format=jpg&name=4096x4096
SWATH船型という、珍しい船型の船ですのでかなり変わった船といえます。
2.2 中国でも大型化してきたSWATH船型
SWATH船型の音響測定艦については、中国海軍でもいくつか建造が行われています。
最近だと、927級音響測定艦が登場しております。
図5 927型音響測定艦
引用URL:http://www.mdc.idv.tw/mdc/navy/china/ags-782.jpg
以前の639型が1000トン程度だったのに対し、927型は5000トンクラスまで大型化しています。
しかも艦尾からえい航口が開いているタイプに設計変更されたようです。
図6 927型艦尾
引用URL:https://i1.kknews.cc/SIG=1ogrh84/568q00044980467q603o.jpg
中国の造船技術が進化してきたことを示す、わかりやすい事例といえます。
日本と中国が同じ時期に音響測定艦を増強するのは、お互いが潜水艦音響に力を入れ始めたといえます。
2.3 SURTASSって見たことないんですよね〜
海上自衛隊にいたときに、見たことのない装備の一つがSURTASSでした。
図7 SURTASS
引用URL:https://4.bp.blogspot.com/-mLL-r1Tulhw/VfEwI_7neUI/AAAAAAABFYU/GfA0UP52XCw/s1600/SURTASS%2BTL-29A.png
略図は見たことがあっても、実物を見る機会は最後までありませんでした。
ほんとにどんな形をしていたのか不思議です。
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(3)あ〜!改良型チャフ弾やん!
いろいろと写真を眺めると、突然思いもよらぬ写真が飛び込んできます。
護衛艦などに搭載されるチャフ弾について、改良型チャフ弾キャニスターが映っていたりします。
3.1 護衛艦「しらぬい」訓練にて
2021年3月1日から行われていた日米共同訓練に参加していた、護衛艦「しらぬい」のチャフ弾装填にて驚いたことがあります。
たぶん、あんまり写真に登場したことのない改良型チャフ弾が映っていました。
図8 改良型チャフ弾
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EvtSzH-UcAUNH4W?format=jpg&name=medium
3本のオレンジラインが引かれた筒状のものがチャフ弾キャニスターです。
3.2 Mk−214 ではオレンジ1本
通常米軍などが使用している、Mk−214チャフはオレンジライン1本になっています。
図9 Mk−214
引用wiki
改良型チャフについてはほとんど出ていない情報ではないでしょうか?
3.3 情報チェックはやめられない!
意外とこういった情報があるからこそ、SNSでの広報写真はチェックしておくべきものになります。
意外と広報写真には、とんでもない情報が待ち受けているかもしれませんよ〜!
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防衛・軍事ランキング
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米国がダメコンの世界では一番でしょう。日本も熱心に行っていますが、まだまだ米国が先行しています。
英国も結構ちゃんとダメコン要員教育はやってたいます。ただ、艦船ぎ装面でのダメコン管理がフォークランド紛争まで、いまいちだったというところです。
アメリカ海軍は、とにかくダメコンに力を入れており高価値(HVU)艦にはこれでもかとばかりにダメコン要員を乗員に入れています。
2000年の駆逐艦コール襲撃事件での自爆攻撃では、普通なら沈没してもおかしくないくらいの大破損でしたが、ダメコン要員が3日間不眠不休で活動して浸水を食い止めた経緯があります。
交代要員も含めて大量にダメコン要員を準備するのが、アメリカ海軍の流儀です。
QE級空母だと、以前の空母よりは自動化が進んでいますのである程度は省力化で人員が減少したといえます。
イギリス海軍の場合、フォークランド紛争の戦訓があるからダメコンについてはちゃんと見直されたと聞いています。
軍艦は、ある意味乗員全員がダメコン要員でもあるため深刻な状況にはなっていないでしょう。
もがみ型でMODFAJが削減されたり、SeaRAM1基になったのは、コスト削減とステルス性確保の両面があります。
MODやFAJは、システムを含めると結構な値段がする上にステルス性に欠ける部分があり、削除の対象となったといえます。
SeaRAM1基については、ほんとならステルス性と価格の面から削りたいけど近接防御は最低限残すことから搭載になったといえます。
SeaRAMは、これから搭載数が増えて価格低減と、ミサイル破壊力への期待といえるでしょう。
FFMについては、いろいろ運用構想が2転3転の上で今の状態となり、新たな水上艦部隊創設という構想に落ち着きました。
平時は、警戒監視洋上哨戒任務や海賊派遣・訓練を行い、有事になると機雷掃海任務や水陸両用戦の護衛がメインになります。
護衛隊群の任務の一部を引き継ぎ、掃海艇減少をカバーしながら護衛任務を行う形になります。
ダメコンを切り捨てているということは対艦ミサイル一発で沈んでしまうから中国と戦うのは無理だろうしどのような任務が想定されるでしょうか?
各種の護衛艦の乗員の違いは、ダメコン要員の違いというより船の自動化がどこまで進んでいるかにより異なってきます。
昔だと1500トン程度のDEでも200名を超える乗員がいました。
むらさめ型で160人程度まで乗員を減少できましたが、ダメコン以外でもマンパワーを必要とする作業が増えて再びDDも200人ほどになっています。
どこまで作業を自動化・マンパワーを必要とする業務を整理できるかに入ります。
FFMより大きい試験艦「あすか」では、乗員を70名まで減らせています。
ダメコンについては、すべて今後切り捨てるといった極論ではなく、その艦艇の価値に合わせたダメコン能力を持たせるべきと考えております。
シンガポール海軍のフォーミダブル級を見学したときは「ダメコンは限定的」とはなしていましたが、あくま少ない人員を安全に返すための割り切りです。
高価値であるDDH・DDG、護衛隊群のDDやおおすみ型LSTなどはダメコンをしっかりやるべきでしょう。
おおすみ型は、水陸機動団などを送り届ける重要な任務がありなんとしてでも任務遂行のためダメコンをしっかり行う必要があります。
FFMやOPV(哨戒艦)では、高レベルの戦闘を求めていないので限定的ダメコンに割り切る必要があると思います。
艦艇をベースに考えるよりも、任務目標をベースに考え方を分けていくべきだと考えます。
いつもとても興味深く拝見しております
ネットの某所では、もがみ型FFMの少人数化や、海自の人員難と省力化傾向をして
「今後の護衛艦(次期DD等)はダメコンは切り捨てる」
「乗員はある種の安全なバイタルパート内に集約し、一定のダメージを受けたら従来のように頑張らせずさっさと退艦する」
「どうせ今後は魚雷なり超音速ミサイルなり一撃食らったら終わりだし、港に帰れても修理してる間に戦争は終わってしまうから戦力としては無意味。
よって短期決戦になるから昔ながらのダメコンなんて無駄であり、乗員だけ生き残らせるだけにすべき」
というような意見がありますが、ペンギン氏はどう思われますか?
個人的には、かつての戦車不要論(最近は攻撃ヘリですが)のような、言わば軍艦不要論に近い、ある種のマニアの机上論的な極論を感じるのですが……
30DEなどと呼ばれていたころは、LCSをモデルにしようとしていましたがいろいろとコンセプトが揺れ動いた結果がFFMとなったと聞いています。
また、ダメコンですが参考としてシンガポール海軍のフォーミダブル級フリゲートを見学したときに聞いたのは、
『限定的なダメコンはできるが本格的なダメコン対処は最初から切り捨てる』
といった大胆な発想が少人数運航艦艇には求められるというものです。
ある程度ダメコンについては、DDのような本格的対処が必要な任務をさせないといった発想の転換が必要でしょう。
音響測定艦は、ほんとにどこで何をやってるのかわからなんですよね〜。
故障部品の届け先調整をしたとき、船側から「届け先位置は教えられない」といわれて(@_@)?となった思い出があります。
もともとDDを目指していたものが、紆余曲折の末にFFMとなって誕生したため今までのDEを超えるものになりました。
これからは、護衛隊群が請け負っていた任務の一部をも受け継いで地方護衛隊と掃海隊を兼務する形なので、今の大きさになったといえます。
水陸両用戦を担当する掃海隊群への兵力提供もかなり大きい任務です。
護衛隊群の労力削減という意味ではちょうどよい大きさでしょう。
音響測定艦と言えば米軍保有の音響測定艦も保有する全て(ヴィクトリアス級4隻+インペッカブル)が横浜ノースドックを
実質的な母港としてるのはあんまり知られてないのですよね
対中以外の目標もあるとはいえこんだけ密集して何やってるのやら……という気もしますが
如何せん任務上表ざたにならない以上、外野からは邪推するしかないという