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アルメニアとアゼルバイジャンの紛争は、ナゴルノカラバフ紛争で激しい戦いとなりました。
11月10日停戦の前に、アルメニアがイスカンデルミサイルを使用するまでエスカレートしています。
その他、インドパキスタンの国境紛争や西サハラを巡る軍事作戦開始など紛争が各所で頻発しています。
コロナ禍において、紛争は激化するのでしょうか?
(前回記事):『【防衛省】装備品紹介カタログ(英語)版があるよ!』
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(1)イスカンデルミサイル使用!ついにやりやがった!
アルメニアとアゼルバイジャンの紛争は、7月に国境紛争が始まりました。
9月末から、本格的にナゴルノカラバフ紛争が発生してようやく停戦合意となりました。
(参考記事):『【世界情勢】今度はアルメニアアゼルバイジャンで紛争発生!』
1.1 アルメニアがイスカンデルミサイル使用!
停戦合意の数時間前には、アルメニアがアゼルバイジャンに向けてイスカンデルミサイルを使用するという事態になりました。
図1 イスカンデルミサイル使用
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EmaVrNEXUAAVtQe?format=jpg&name=small
アゼルバイジャンの首都バクーに着弾したとのツイートが流れています。
図2 バクーへの着弾
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/EmanZGtXEAA7Y14?format=png&name=small
真偽不明でしたが、動画も出てきていることから使用は間違いないでしょう。
(動画):https://www.youtube.com/watch?v=6lWHBFYmsUI
停戦前にトンデモなことをやらかしてくれました。
1.2 イスカンデルミサイルはどこから発射された?
ここで疑問が残るのが、イスカンデルミサイルがどこから発射されたのかという問題です。
(参考記事):『【ロシア】グルジア紛争でイスカンデルミサイルが発射された?』
以前イスカンデルミサイルを記事に取り上げたとき、輸出型のイスカンデルEは射程約280kmということを書きました。
アルメニアには、輸出型のイスカンデルEが輸出されています。
図3 アルメニアイスカンデル
引用URL:https://img.ww2facts.net/img/war-2019/rossijskie-iskanderi-v-armenii.jpg
アルメニア本国から発射した場合、アゼルバジャン首都まで到達できません。
図4 射程(本国から)
引用URL:https://edam.org.tr/wp-content/webp-express/webp-images/uploads/2020/09/Map_4thArmy_vFinal-1-768x498.png.webp
これが、ナゴルノカラバフ州から発射した場合バクーまで到達できます。
図5 射程(紛争地域)
引用URL:https://edam.org.tr/wp-content/webp-express/webp-images/uploads/2020/09/Map_NagornoKarabakh_vFinal.png.webp
画像と地図から見て、ナゴルノカラバフ州南部の山岳地帯から発射した可能性が高いと思われます。
1.3 実戦使用のハードルが下がった!
2020年9月の本格的な武力衝突激化の時から、イスカンデルミサイル使用の警告は出ていました。
しかし、使用した場合ロシアも参入して本格的な戦争に発展するため控えられてきました。
今回どさくさ紛れにイスカンデルミサイルを使用したことで、実戦使用のハードルが下がってしまったといえます。
今後、各所でカンタンに乱用される可能性が高まったといえます。
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(2)印パでまた国境紛争開始!
コロナ禍で国連や世界各国が、紛争解決への介入仲介行動が出来なくなっています。
今度は、インドとパキスタンでまた国境で軍事衝突です。
2.1 カシミール地方でまた紛争
インドとパキスタンの国境紛争は、毎回発生していますが今回はかなり激しい砲撃戦になっているようです。
2020年11月13日に、印パ両軍が激しい砲撃戦を繰り広げています。
図6 パキスタン陣地
引用URL:https://www.hindustantimes.com/rf/image_size_960x540/HT/p2/2020/11/14/Pictures/_f6988d68-264e-11eb-bf59-6b6d61a0f07e.png
インド側から対戦車ミサイルでパキスタン軍掩体壕が攻撃されています。
パキスタン側も反撃して、民間人にも死傷者が出ている状況です。
コロナ禍の時期に、勘弁してくれというような状況としか言いようがありません。
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(3)西サハラでも紛争再燃!
そんな中で、今度はアフリカ西サハラ紛争を巡り停戦破棄という事態になっています。
1991年から停戦していた紛争が再燃する可能性があります。
3.1 西サハラ問題とは?
西サハラ問題は、1975年にスペインが海外植民地として保有していた西サハラ地域の放棄を宣言しました。
図7 西サハラ
引用wiki
領有権を主張していた、モーリタニアとモロッコにより領土が分割される予定でした。
そこに独立国家を目指すポリサリオ戦線の武装闘争により、内戦が1991年まで続きました。
1991年以降は、国連西サハラ住民投票監視団(MINURSO)が入り停戦監視をしていました。
現在でも、はっきりと国として確定していない状態です。
3.2 停戦破棄!軍事衝突再燃か?
そんな中、モロッコ軍が通行妨害を理由に再び軍事作戦を開始しました。
そのため、2020年11月13日にポリサリオ戦線が停戦破棄を宣言しました。
図8 ポリサリオ戦線
引用URL:https://images.axios.com/6OhK5ehbH3E6deDtynrNAiVgHYE=/0x221:4256x2615/1920x1080/2020/11/14/1605384904782.jpg
すでにモロッコ軍とポリサリオ戦線の間で戦闘が始まっており、被害が出ている模様です。
図9 被害を受けるテント
引用URL:https://cdni0.trtworld.com/w960/h540/q75/92283_000_8V83RR_1605373323435.jpg
国連は停戦を順守するよう呼び掛けていますが、効果が出ていません。
3.3 各所の紛争激化が懸念される。
コロナ禍は、国連や世界各国の介入能力を奪う結果となりました。
今後考えられるのは、各地域の紛争激化が頻発して大きな戦争につながることです。
ますます注意が必要になった世界情勢に、注意が必要です!
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