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2020年02月13日

海自遠洋練習航海は訪問国に入港する時は礼砲を撃つよ〜!

『訪問国での礼砲交換も結構大変だよ〜!』
(2017年投稿期です。)
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海上自衛隊の遠洋練習航海にて、訪問国に入港するとき礼砲を発射します。

これは、国際儀礼にて慣習的に敵意はありませんということを表します。

しかし、実際やっているときは、双方とも結構大変です。

今日はそんな礼砲について、あまり知られていないこともご紹介!
(前回記事):『海上自衛隊潜水艦の話は秘密がいっぱい?!
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(1)国際儀礼としての礼砲交換

海上自衛隊の練習艦隊が、外国の港に入港する時は礼砲を発射します。

礼砲なのでむろん実弾ではありません。

発祥は、いくつかの説があります。

大航海時代の軍艦は、先ごめ式の大砲であったため、連射すると砲身が熱を持ち使用不能になります。

これを持って、敵意はありませんよということを相手国に示す国際儀礼です。

現在では、英国海軍が17世紀に定めた礼砲発射回数の規定がそのまま国際儀礼となっています。

慣習を大事にする海軍であるため、大英帝国海軍のやり方が踏襲されます。
最大で、国旗・元首に対して21発するのが礼式となります。

この間、甲板上に乗員が登舷礼として甲板上に整列しています。

図1 礼砲発射と登舷礼(「かしま」にて)
kizi7-1 1.jpg
引用URL:https://pbs.twimg.com/media/CORQ39IU8AEGWi7.jpg

練習艦「かしま」には、2門の40mm礼砲が装備されています。

2〜3隻の船が入港する場合でも、礼砲を発射するのは旗艦1隻のみです。

入港する船が先に礼砲を発射してから、受け入れ国が返礼の礼砲を発射します。

5秒間隔で発射が行われ、相手国の礼砲が終わるまで登舷礼を行います。

ちなみに、登舷礼のときに礼砲の音は非常に大音響で響きます。

そのため、登舷礼中の実習幹部は耳栓をしています。
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(2)何発撃つ気なんじゃぁ〜!!

通常、入港時は21発及び返礼の21発で終わるのが普通です。

動画:ブラジル入港時の礼砲発射

本来は、入港後の歓迎行事などの時間が決まっているため21発で終了します。

2.1 礼砲撃ちまくり!?

私が、遠洋練習航海の時に、珍しいことがありました。

入港する相手国が、独立以来初めて日本の練習艦隊を迎えるので張り切っていたそうです。

そのため、国際儀礼に基づき、規定の礼砲を全て撃ちたい!との要望がありました。

頑張って発射した結果、
・国旗に対して「21発」
・元首の大統領が入港歓迎行事に出席するため「21発」
・その国に駐在する日本大使も参列するため「17発」
・海軍司令官(中将)が参列するため「15発」
・練習艦隊司令官(将補:少将)に対して「13発」


計87発もの礼砲を発射することになりました。

実際に経験したものとして、かなり厳しかったですね。

礼砲は大音響と煙が凄いし、登舷礼の時間は長い〜!

礼砲が21発でたいてい終了する理由が良〜くわかりました。
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(3)OTOメララで発射しよう!出来ないんじゃバカモン!!

そんな感じで礼砲を体験していた実習幹部からこんな疑問が・・・
『OTOメララ76mm砲で撃てばいいんじゃね?』
それに対してかしま砲術長から、
『出来ないんじゃボケえ!出来たら苦労しとらんわ!!』

以前の艦砲の主力であった「54口径5インチ砲(MK42)」での礼砲は存在しました。

動画:5インチ砲での礼砲射撃


この場合は、有人砲であり専用の装薬包(礼砲用空砲)があるため実施可能とのこと。

図2 5インチ砲礼砲用装薬包
kizi7-1 2.jpg
引用URL:http://999p.sakura.ne.jp/999p_blog/wp-content/uploads/2014/07/CIMG24981.jpg

現在は、無人砲が普通のため、急なトラブル対処に対応出来ないという問題があります。

さらにOTOメララ76mm砲の砲は、空砲発射を考慮していない設計です。

そのため、空砲の薬きょうを入れると、異常と判断して自動停止する機構になっています。
(導入当時に(当時の)装備実験隊で実験をやったことがあるそうです)

最近の62口径5インチ砲(MK45)も同様に、空砲は撃てません。

専用の礼砲で射撃した方が安上がりとのこと。

こんな感じで、いろいろ礼砲に関してもいろんな逸話が残ってます。

礼砲射撃は、国際儀礼で重要とされ、失敗したら大変な恥さらしとなるため、各国もいろいろ周到に準備します。

とある国は礼砲発射の大砲が故障した場合、手榴弾で対処するそうです。

そんな話を聞くと、国際儀礼(プロトコル)の重要性が良くわかります。

遠洋練習航海は、いろいろと学ぶことも多いですよ〜!
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2020年02月12日

海上自衛隊潜水艦の話は秘密がいっぱい?!

『潜水艦は秘密・機密の塊だらけだよ!』
(2017年投稿記事です。)
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海上自衛隊に関連して、関心が高いけど情報が出ないのが潜水艦です。

潜水艦に関しては、秘密・機密がいっぱいで、話せることが少ないです。

そんな中でも、これは話して大丈夫というレベルを探してみました。

そんな、秘密のヴェールに包まれた潜水艦について!
(前回記事):『確実に実戦レベルに発展した北朝鮮新型ミサイルの脅威!
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(1)日本の潜水艦は2社でしか建造できない!
まあまあ知られていることですが、意外と知られていないことです。

日本の潜水艦は、三菱重工と川崎重工の2社でしか建造できません。

建造所はいずれも神戸で本当にすぐ近くに2社の建造所が存在して、歩いていける距離にあります。

現状では、三菱重工・川崎重工2社しか建造できません。

2社とも、戦前から多くの潜水艦を建造しており、建造技術の継承が行なわれています。

潜水艦の建造は、高張力鋼の溶接など本当に高度な技術力が必要になるため、そう簡単に他の会社が建造できるものではないというのが事実です。

また、ほとんど知られていないこととして、
「海上自衛官でも、特別な許可が無いと、建造現場には入れない」
ということが挙げられます。

ほとんど知られていないことですが、建造現場への立ち入りは厳しい制限があります。

そのため関係者以外は幹部自衛官でも、事前に特別な許可が必要です。

これが無いと、同じ海上自衛官でも建造現場に立入が許可されません。
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それほど、秘密・機密の塊ということを御理解していただければ幸いです。
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(2)進水式にも違いがある!

潜水艦であまり知られていないことですが、進水式の違いがあります!

三菱重工建造「じんりゅう」命名進水式


三菱での命名進水式ですが、実はあんまり進水してません。

これは、建造方法の関係もあって、完全に水に浮かべることは現時点ではありません。

さらにぎ装が進んだあとに、実際に水に浮かべます。

川崎重工建造「こくりゅう」命名進水式


川崎重工での命名進水式は、よく見られる船台から一気にスベリ降ります!

派手ですが実は結構、危険と隣り合わせになっています。

そのため船体の前部に箱型の「浮き」を付けて、安全に水上に浮くための補助がされています。

図1 潜水艦の進水式
kizi6-10 1.jpeg
引用URL:http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/21/0000355021/15/img45b3d63ezik0zj.jpeg

意外と進水式にも違いがあることは知られていません。

これも潜水艦豆知識としてお話できることです。
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(3)潜水艦を語るときはPMMだ!!

ここで、潜水艦を知ってるよ!という知識を得るのににおススメしたい物があります。

PMM(永久磁石同期電動機)と呼ばれる、そうりゅう型から導入された電動機(モーター)のことです。

図2 そうりゅう型潜水艦の概要
kizi6-10 2.jpg
引用URL:https://rr.img.naver.jp/mig?src=http%3A%2F%2Fimgcc.naver.jp%2Fkaze%2Fmission%2FUSER%2F20150830%2F77%2F7327157%2F144%2F508x320x2ddb75aa37c9b34b9c4f03a5.jpg%2F300%2F600&twidth=300&theight=600&qlt=80&res_format=jpg&op=r
プロペラを回転させる電動機(モーター)は、潜水艦では直流電流で作動させる方式でした。

これがそうりゅう型潜水艦になると、PMMに変更になっています。

世界でも、潜水艦用PMMというのは大変珍しい装備です。

このPMMの導入により、電動機の大きさが小さくなり設計の自由度が増しました。

しかしながら、あまり語られていないのが現状です。

そのため、潜水艦を語る時、このPMMの話は結構良いネタになります。

ただ、詳しく突っ込まれると電動機の原理から説明しなければいけません。

それでも、話の種にはぴったりの代物です!

潜水艦は、秘密の塊ですが、中身を知ると結構面白いですよ〜!
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確実に実戦レベルに発展した北朝鮮新型ミサイルの脅威!

『明らかに別次元の実戦レベルに発展したミサイル』
(2017年投稿記事です。)
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2017年2月12日に、北朝鮮で新型ミサイルの発射実験が行われました。

昨年のSLBM発射に続いて、明らかに実戦レベルに技術力が発展してます。

これは、今までとは次元の違うレベルでの脅威になってきました。

今日は、そんな北朝鮮の新型ミサイルについて解説!
(前回記事):『海上自衛隊装備品の銃に関するあれこれ雑記
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(1)次元の違う新型ミサイル発射の成功

2017年2月12日に発射実験が行われた新型ミサイル「北極星2号(KN-15)」は、今までとは違うミサイルでした。

図1 新型ミサイル発射の状況(KN-15)
kizi6-9 1.jpg
引用URL:https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ilCc2VX54IjI/v0/488x-1.jpg

今までとは全く違う発射スタイル、車両、飛行軌道など全てが変化しています。

2016年の、「ムスダン(BM-25)」とは全く違うものになっています。

図2 ムスダンと思われるミサイル発射
kizi6-9 2.jpg
引用URL:https://i.ytimg.com/vi/u2HM3ExyPn4/maxresdefault.jpg

また、潜水艦発射型SLBMの発射実験も昨年実施されています。

これについては、今まで懐疑的ではありました。

しかし今回の陸上からの新型ミサイルの発射成功から、SLBMも成功していると考えられます。
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(2)重要視すべき3つの事項

この一連のミサイル発射について、重要な3つの事項を押さえておく必要があります。

それは、
・個体燃料ロケット
・ロフテッド軌道
・コールドローンチ技術

になります。

固体燃料ロケットが、今回の新型ミサイルの大きな注目点です。

今までの北朝鮮のミサイルは、液体燃料ロケットでした。

固体燃料ロケットの場合、即時発射が可能になり、探知が難しくなります。

ロフテッド軌道についても、通常より高い高度を飛行することになります。
図3 ロフテッド軌道の動き
kizi6-9 3.jpg
引用URL:http://blog-imgs-45.fc2.com/u/l/t/ultorasoul/blog_import_50a62bd2f0485.jpg

ロフテッド軌道で発射されると、現在整備が進められているミサイル防衛体制での迎撃がより難しくなります。

コールドローンチ技術については、SLBMにて重要な技術となります。

この技術の習得が進むと、よりミサイル防衛に困難が付きまといます。

少なくとも、北朝鮮はこの3つの技術を習得したと判断してよいでしょう。

これからの、ミサイル防衛体制を構築する上でかなりの困難が付きまといます。
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(3)ミサイル運搬車(TEL)に注目!

今回は、新型ミサイルばかり注目されていますが、ミサイル運搬車TELにも注目です。

明らかに今までとは違う、無限軌道型移動式発射車両(TEL)が使用されています。

図4 新型TEL?
kizi6-9 4.png
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/nonreal-pompandcircumstance/imgs/a/a/aa00d98e.png

今までのTELはタイヤ式でしたが、今回登場したのが無限軌道型の車両です。

無限軌道型の車両は、そうそう簡単に作れるものではありません。

ミサイルのような重量物を起立させて、安定させるとなるとかなりの技術力です。

最初は、ロシアの対空ミサイル「ブク(9K37)」の車両かと考えました。

しかし、細部の状況が違うため、北朝鮮国内で独自開発した可能性もあります。

この車両だけで、射撃管制などができるのであれば相当な完成度です。

明らかに、脅威レベルが上がった北朝鮮のミサイル技術には要注意です!
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posted by sstd7628 at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界情勢

海上自衛隊装備品の銃に関するあれこれ雑記

『個人装備の銃に関するあまり外に出ない話を・・・』
(2017年投稿記事です。)
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海上自衛隊では護衛艦等の大型装備の他にも、個人装備として銃もいろいろあります。

現職当時にその関係に一部関与することがあり、いろいろなことがありました。

こちらの方が良いのだけれど、いろんなしがらみでもどかしい思いをしました。

今回は、そんな銃に関する調達や研究の裏話などを紹介!
(前回記事):『海上自衛隊でパナマ運河に一晩閉じ込められるハプニング!!
\こちらもご参考に!/

(1)新型散弾銃はあれで良かったのか?(ベネリM3T)

海上自衛隊の銃に関する話で、特に現職時代に疑問を覚えたのは新型散弾銃でした。

護衛艦等に装備されている散弾銃が旧式化したため、新型散弾銃の導入が計画されました。

候補として、海幕より提示されたのがベネリM3です。
図1 ベネリM3
kizi6-8 1.JPG
引用URL:https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/21/Benelli_m3.JPG

ただ、いろいろ試験や研究をしてみると使いづらい点がいくつも出てくる状況でした。

ベネリM3は狩猟用として国内にも流通しているため、調達が容易ではあります。

現場の部隊からは、ベネリM4(M1014)が要望として出ていました。

当時すでに米海兵隊に大量に調達が始まっておりました

M1014では短縮ストック型であり、艦艇でも使いやすいところがあります。(M1014は米軍での制式名)

図2 ベネリM4(M1014)
kizi6-8 2.jpg
引用URL:http://mgdb.himitsukichi.com/pukiwiki/?plugin=ref&page=%A5%D9%A5%CD%A5%EA%20M4&src=bm4.jpg

FMS(対外軍事有償援助)によって米国から調達する手法も可能でした。

しかし、決定したのはベネリM3Tになりました。

当時、装備品の調達方法をめぐりいろいろなゴタゴタの影響を受けたところもあります。

いまいち、スッキリしない状況でした。
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(2)自動小銃でのあれやこれや・・・

立入検査隊(MIT)等の整備に伴い、護衛艦搭載の自動小銃についても検討が行われました。

特にインド洋派遣にて、従来から搭載していた64式自動小銃の不便さが現場部隊から上申されています。

そのため、配備する自動小銃についての検討・調達で結構いろんなことがありました。

2.1 米軍NAVSEAよりナイツ社製SR25の提案があった

検討の過程にてNAVSEA(米海軍海洋システムコマンド)から、ナイツ社製SR25の非公式提案がありました。
(NAVSEAの一部が米海軍横須賀基地にある)

図3 ナイツSR25
kizi6-8 3.jpg
引用URL:http://www.f5.dion.ne.jp/~mirage/hypams04/sr25.jpg

当時は米軍でトライアルが行われ、海軍用にMk11として導入する予定があるとのこと。

導入数を増やしたい為に、これはどうですか?という提案が出ました。

検討はされたものの、狙撃用なのであまり自動小銃としては・・・

ということで、あえなくSR25の提案は没になりました。

2.2 海上保安庁のアドバイスから89式自動小銃(折曲銃床)に決定

検討のさなか、海上保安庁側では89式自動小銃(折曲銃床)を使用しているとの情報を得ました。

そのため海保側にアドバイスを求めたところ、十分使用に耐えうるとの返答がありました。

海上保安庁の警備実施等強化巡視船(特別警備隊)では、標準装備化しているとのこと。

図4 海上保安庁特別警備隊の射撃状況
kizi6-8 4.jpeg
引用URL:http://hanataing.up.n.seesaa.net/hanataing/image/image_1-ac90a.jpeg?d=a1
仲が悪いなんて言われている海自と海保ですが結構現場同士では意志疎通ができてます。

その結果最近の海賊対処部隊に配備される護衛艦は、89式自動小銃になってきてます。

(海保との会議ではあくまで海保特別警備隊での使用状況で、SST(特殊警備隊)での使用状況に関しては一切説明されませんでした。)
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(3)海上自衛隊も個人装備の銃について研究する時代になった

検討や装備調達の仕様書(案)作成などを行っているときに、担当科長から・・・
『海自で銃の検討をするようになるとは隔世の感があるなあ・・・』
と呟いていました。

昔の海自では、あまり個人用の銃について真剣に検討されてこなかった所があります。

これも時代の変化なのだなと思ったのが印象に残っています。
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海上自衛隊でパナマ運河に一晩閉じ込められるハプニング!!

『パナマ運河通峡経験者でこんな経験した?』
(2017年投稿記事です。)
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海上自衛隊の遠洋練習航海に参加した人でパナマ運河通峡は結構あります。

しかし私の時、パナマ運河で世にも珍しい大ハプニングを経験しました。

今となっては、遠洋練習航海の良い思い出ですが当時は焦りました!

今日はそんな、パナマ運河に閉じ込められるハプニング話について!
(前回記事):『中国空母を語るときは補給艦に着目せよ!
\こちらもご参考に!PR/
(1)パナマ運河ってどんなもの?

パナマ運河は、パナマ共和国にある太平洋とカリブ海を結ぶ運河です。

図1 パナマ運河概要
kizi6-7 1.jpg
引用URL:http://www.cruiseplanet.co.jp/land/img/usa/panama/hal_os_panama001.jpg
全長約80kmで、3つの閘門を通過していきます。

途中はかなり広い、ガトゥン湖を通過することになります。

通峡には約6〜8時間かかるとても長い航路です。

このパナマ運河があるおかげで、太平洋から大西洋への航海が格段に便利になってます。

2016年に拡張工事が完了して、より大きな船が通峡できるようになりました。
(従来は、幅33mまでの船までしか通過できなかった)

遠洋練習航海においても、よく利用され私の時はまだ拡張工事前でした。

そのため、結構パナマ運河が交通渋滞状態になっていました。

そんなわけで、パナマ運河通峡に差し掛かった時、結構待たされることになります。
(商船特に大型コンテナ船を先行させることが多いです)

朝から待っていて、ようやく運河に入れたのは、夕刻になってからでした・・・

その時は「かしま」に乗っていました。

図2 練習艦「かしま」(チョットマテ・・)
kizi6-7 2.jpg
引用URL:http://tn-skr3.smilevideo.jp/smile?i=27618102.M
(2)通峡を始めたけどなんだか雲行きが・・・

ようやく通峡開始!となってパナマ運河の閘門に進入します。

日が暮れてすっかり夜になってしまいました。

ただ、パナマ運河は24時間通行可能です。
(ああ、徹夜の通峡になるなあ・・・)

図3 閘門に入る「かしま」
kizi6-7 3.jpg
ミラ・フローレス閘門を抜けて、ペドロミゲル閘門にて水位調整をしているときでした。

なんだか艦橋周りが騒がしくなってきました。
『どういうこっちゃ!?』
『そんなことあるのか?!』

船の幹部と、同乗する練習艦隊司令部が大騒ぎになってきました。

無線交信が激しくなり、乗員の動きが慌ただしくなりました。

そして艦内に鳴り響いた号令に驚きまます!
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(3)仮泊用意!本艦はパナマ運河内にて仮泊する!

突然の号令で、艦内が大慌てになりました。
『パナマ運河って仮泊できるの?!』
『投錨できるところあるの?』

大騒ぎになる艦内に、状況が伝達されました。
『この先、ガトゥン湖が濃霧のため視界不良となった。航行管制より運航停止の指示があったため、現地点で仮泊・天候回復を待つ』

かなり珍しいことに、年に数回濃霧が発生してパナマ運河の航行が止まることがあるそうです。

この時、ちょうど濃霧が発生して運航停止になったとのこと。

先行した艦はそのままパナマ運河を抜けたと連絡が入り、さてどうしよう・・・
『先行艦はそのまま、次の寄港地に向けて航行!「かしま」はパナマ運河通峡後、全速力で先行艦に追いつけ!』
練習艦隊司令官からの判断、命令が出されました。

「かしま」はペドロミゲル閘門の出口にある仮桟橋に横付けして、一晩過ごすことに。
(4)水が足りね〜!!真水が無いんじゃあ〜〜!!!

パナマ運河に一晩閉じ込められるという事態になって、機関長が艦橋に慌てて登場しました。

『水が足りません!真水管制の発令をお願いします!』

船舶には航行中に海水を利用した、造水装置というものがあります。

「かしま」にも造水装置があり、練習艦隊の同行艦に供給できる大容量の装置があります。

しかし、海水から水を作るため淡水のパナマ運河内では作動させないのが普通です。
(淡水を造水装置に通すと故障の原因になるため)

図4 海水を使用する船舶用造水装置
kizi6-7 4.png
引用URL:http://astamuse.com/ja/drawing/JP/2008/000/636/A/000009.png

パナマ運河通峡前に十分満タンにしていた真水ですが、予想以上に時間を費やしたためです。

まさかの事態になりました。

結局、パナマ運河通峡完了まで真水管制となり、入浴や食事に影響が・・・
(入浴はシャワーのみ、翌日の朝食は温めた缶メシに・・・)
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(5)ひどい目にあった!

翌日、天候が回復してパナマ運河を航行してようやくカリブ海側に抜けることができました。

夜にはようやく真水管制も解除となり、通常の状態になりました。

「まさか『かしま』で真水管制をやることになるとは思わなかった」

「かしま」艦長のため息交じりのコメントがありました。

ホントにえらい目に合った状態でした。

そういや先行艦はどこいった〜!!レーダー探知圏外じゃ〜!

とりあえず全速力で次の寄港地に向かえ〜!
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中国空母を語るときは補給艦に着目せよ!

『空母単体が問題ではない。補給艦の存在が重要だ!』
(2016年投稿記事です。)
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2016年が終わるころに、ついに中国空母遼寧が西太平洋に進出しました。

中国空母遼寧が進出してくるのは、もはや既定事項と考えてよいでしょう。

ただ、これが本気なのかは補給艦の存在が重要な注意点になります。

本日は、中国海軍が外洋海軍となる重要問題の補給艦について!
(前回記事):『海上自衛隊国内巡航(その2)から遠洋練習航海出発へ!
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(1)中国空母遼寧他が宮古島を航行!しかし補給艦が・・・

2016年12月24日〜25日にかけて、空母遼寧他が航行を始めました。

25日には宮古島沖を通峡して西太平洋に進出したことが確認されました。

防衛省統合幕僚監部報道資料
・『中国海軍艦艇の動向について』(12月24日の行動分)
URL:http://www.mod.go.jp/js/Press/press2016/press_pdf/p20161225_01.pdf
・『中国海軍艦艇の動向について』(12月25日通峡を確認)
URL:http://www.mod.go.jp/js/Press/press2016/press_pdf/p20161225_02.pdf

図1 初確認の空母「遼寧」(クズネツフォ級)
kizi6-6 1.jpg
引用URL:http://www.sankei.com/images/news/161226/wor1612260026-p1.jpg

初めて中国海軍の空母が、宮古海峡を通峡ということでいろいろニュースになっています。

ニュースとしても大きいし、アメリカへの牽制という意味合いもあるでしょう。

しかし、ここで見落とされている重要な部分があります。

<12月24日には8隻確認ですが、12月25日に宮古島を通峡した艦は6隻です。

通峡せず、引き返したとみられる艦に補給艦があります。

この部分が見落とされている重要なニュースです。

図2 通峡しなかった中国海軍補給艦「フチ級」補給艦(966)
kizi6-6 2.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/js/Press/press2016/press_pdf/p20161225_01.pdf
(2016年就役したばかりの903A型)

空母の行動に補給艦が同行出来ていないという問題が見えます。
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(2)空母が長期行動できる支援体制がない状態

現状、中国海軍は10隻ほどの補給艦が在籍しています。

主力となっているのが、903型・903A型補給艦で8隻就役しています。

ただこれらの補給艦については、駆逐艦への補給を主任務として建造されました。

現状の補給艦では、空母への補給が難しい状況となっています。
(空母のような大型構造物の艦に補給ポストの高さが足りない)

米空母への補給を行う米国補給艦では、5万t〜10万tクラスが必要です。

特に、中国海軍空母遼寧は通常動力(蒸気タービン8缶)であり大量の燃料が必要です。

現状の903型・903A型では、空母への燃料その他の所要量を満たせません。

そのため、中国海軍では新しい補給艦を建造して対応する構えのようです。

図3 建造中の901型補給艦と思われる写真
kizi6-6 3.jpg
引用URL:http://livedoor.blogimg.jp/corez18c24-mili777/imgs/5/d/5d7ebcae.jpg

約4万tクラスといわれる、新しい901型補給艦が建造されているようです。

この写真を見たとき、中国の船舶設計能力も結構侮れないと感じました

船尾のトランサムスターン形状や、水面近くを滑らかな流線型にしています。

フチ級補給艦よりも船尾抵抗をより低減化させる設計で、抵抗が少なければより省力化及び高速化が可能になります。

かなり商船建造技術がフィードバックされていると見受けられます。

タイプとしては、米国のサプライ級高速戦闘支援艦に似ているようです。
図4 米国「サプライ級」高速戦闘支援艦
kizi6-6 4.jpg
引用wiki
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(3)複数の補給艦が就役してこそ、空母が戦力化する!

現状の空母遼寧1隻では、それほど戦力にはならないといえます。

砲艦外交の威圧用としては使えるでしょう。

しかし、空母も点検修理する時は空白となるため、空母は複数隻が必要です。

そのため、中国は国産空母の建造も急いでいます。

しかしながら、空母に補給する支援体制が整備されていなければ、真の戦力化にはなりません。

そのために必要なのが、空母に補給できる新型補給艦です。

新型901型補給艦が複数艦就役した時が、本当に注意を要するときになります。

空母という大きな目立つ物に眼を奪われがちですが、補給艦なども重要です。

地味な存在であるけども、必要なものを見落とすことに注意が必要です。
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海上自衛隊国内巡航(その2)から遠洋練習航海出発へ!

『実習幹部ペンギン、航海に旅立つ!』
(2016年投稿記事です。)
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海上自衛隊幹部候補生学校を卒業したペンギンはそのまま国内巡航(その2)に出発!

当時は、そんな名称で呼ばれていました。(現在は、卒業後から国内巡航に行く)

実習幹部となったけど、相変わらずキツイ!日々が待ち受けていました。

そのまま、遠洋練習航海になだれ込む航海日程!
(前回記事):『海上自衛隊多用途支援艦の魅力を知ってくれ〜!
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(1)実習幹部になっても相変わらずきついよ!

3月下旬に幹部候補生学校を卒業すると、実習幹部となり練習艦隊所属となります。

実習幹部はあくまで実習なので、「○○○乗組」ではありません。

航海手当は付くけど、乗組手当はまだ付きません。
(当時の実習幹部は乗組手当の対象外でしたが、最近は乗員手当が付くとのこと!)

ここでの日々は、幹部候補生学校と変わらずキツイ日々です。

ある意味、船に乗っている分もっとキツイ状況です。

寄港地での上陸、イベントだけが心の救いです。

そりゃもう、これでもかってくらいしごかれます。

乗員海曹士からも厳しくしごかれます。
図1 CPOの熱い教育
kizi6-5 1.jpg
引用URL:http://msdfmso.info/wp-content/uploads/2016/06/28621msdf03.jpg
CPO(先任警衛海曹)は、実習幹部には容赦なく指導を飛ばします。
『艦艇勤務になったとき、ワシら曹士は幹部の命令に従う。だからこそだ。練習艦隊にいる内に、乗員の命を預けられる幹部のレベルに絶対になってもらう』
そういう熱い情熱で指導が飛んできます。

実習幹部のころは、余裕がありませんでしたが、その後の勤務の目標になりました。
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(2)やってしまった最大の失敗!

この「内地巡航(その2)」で、私ペンギン実習幹部は訓練中に最大の失敗をしました。

事故にはならなかったものの、一歩間違えれば大変なことになっていました。

対潜戦(ASW)の訓練中、私は「航海指揮官」の配置にいました。
(指導役と安全のため航海長がすぐそばにいます)

対潜戦など、いくつかの動きではCIC操艦として、哨戒長からの指示で操艦します。

CICの哨戒長から、「次は取舵一杯で○○○度まで変針する」と予令がありました。

艦長・航海長など艦橋内に、「次は取舵一杯で○○○度まで変針します!」と報告。

艦長・航海長など艦橋内に次の動きを知らせ、了解を得ます。

「取舵一杯!」とCIC変針指示が通信系から流れました!(艦橋内にも通信系で流れます)

その時、私は完全に艦の位置を勘違いしてしまい、
『面舵一杯!』(逆方向)
と号令を出してしまいました!
(艦長)
『戻せ〜!!!!』
(航海長)(操舵員長)
『馬鹿野郎!!もど〜せ〜!!!』『逆ですよ!戻しますよ!』
(哨戒長)
『取舵だ!取舵〜!!』

パニックになってしまったペンギンに代わって、艦長操艦で針路を修正されました。

面舵方向には、他の艦がいたため、危うく針路交錯となるところでした。

交錯されそうになった艦長からは怒りの無線交信が飛んできました。

この時ばかりは、激しい叱責を艦長・哨戒長・航海長などから受けました。

完全に私のミスでした。

候補生学校や、国内巡航(その1)(その2)を通して、操艦に自信がありました。

その自信が慢心を呼び、完全に知らぬ間に天狗になっていたのかもしれません。

慢心を入れ替えて、その後の訓練に励むきっかけになりました。
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(3)晴海ふ頭から遠洋練習航海に出港だ!

国内巡航(その2)の最終寄港地は、東京晴海ふ頭晴海客船ターミナルです。(当時)

ここで出国前の最後の準備やレセプション・講話などがあります。

また、ここは別れの場所ともなり遠洋練習航海前に退職の意志をした同期が艦を降ります。

少なからず、遠洋練習航海の前に退職の道を選ぶものもいます。

彼らとは、ここで別れることになります。

苦楽を共にしてきたものと別れるのはつらいですが、よき別の道を!

昭和のころは、横須賀から出国していましたが、平成になってから東京晴海ふ頭から出国する形になりました。
『時代が変わったんだなあ〜』と船の幹部が感慨にふけっていました。
(最近は、横須賀基地の岸壁が整備され横須賀出発になっています。)

出国行事は『偉い方々』が多く来賓として来ていました。

来賓の祝辞が続いて、内心「長え〜・・・」と思ってました。
(むろん顔には出さず・・・)

ようやく乗艦して、登舷礼にて出港していきます。

さあ、遠洋練習航海の出発だ!!
図2 晴海より遠洋練習航海に出港!!
kizi6-5 2.jpg
引用URL:https://wordleaf.c.yimg.jp/wordleaf/thepage/images/20140522-00000028-wordleaf/20140522-00000028-wordleaf-066ad79bc753b2b3e997526e3f0724aef.jpg

次は海外に出ての訓練です!
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海上自衛隊多用途支援艦の魅力を知ってくれ〜!

『護衛艦ばかりが海上自衛隊じゃない!』
(2016年投稿記事です。)
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海上自衛隊には、護衛艦・潜水艦などの主力艦艇ばかりに目が行きがちです!

何しろ大きくて格好良いですけどそれ以外にも船はある!

その中であまり知られてないけど、縁の下の力持ちである多用途支援艦はいいぞ!

今日はそんなあまり知られていない、ひうち型多用途支援艦の魅力について!
(前回記事):『防衛省の華麗なるカレーの乱勃発の記録
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(1)ひうち型多用途支援艦ってどんな船?

まずは、ひうち型多用途支援艦がどんな船か見てみましょう!

図1 「ひうち」型多用途支援艦(1番艦「ひうち」)
図1 ひうち.jpg
引用URL:https://www.mod.go.jp/msdf/equipment/ships/ams/hiuchi/img/main_4301.jpg

・基準排水量:980t
・主要寸法:全長65.0m×幅12.0m×深さ5.8m×喫水3.5m
・エンジン:ディーゼル2基2軸 出力:5000PS
・速力:約15kt
・乗員:約40名
・主要装備:艦艇えい航装置一式
      自走式水上標的・管制装置一式
魚雷回収装置一式


2002年に最初の「ひうち」が就役してから、計5艦が建造されました。


訓練支援のために、自走式水上標的の管制や魚雷の回収を行ったりします。

艦艇をえい航するための装置も付いており、ましゅう型補給艦やひゅうが型護衛艦などの大型艦船もえい航可能となっています。

小さいながらパワフルでいろんな支援をしてくれる大事な艦艇です。

大型船のえい航ができるなど、航洋曳船(オーシャンタグボート)といっても良い船です。


設計に関しては商船型「サプライボート」が参考にされました。

図2 サプライボート
kizi6-4 2.jpg
引用URL:http://response.jp/imgs/img_v2/762560.jpg
(石油リグなどに大型荷物を運搬したり、えい航するタイプの船)

そのため、後部は広い甲板スペースがあっていろんな作業や荷物が搭載出来ます。

釣り上げた魚雷や、水上標的などを置いておけます。
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(2)多用途支援艦に乗艦して航海に出たが・・・!!

私も現職時代に1週間ほどこの「ひうち」型多用途支援艦に乗り組んで支援作業に参加しました。

当時としてはまだ新しい、新型の船でしたので結構楽しみに乗り組みました。

艦内は乗員室の他に支援作業用の乗員室もあり、結構居心地の良い空間です。

支援作業員用談話室にテレビなどがあり、長期航海に耐えられるようになっていました。

支援作業隊の責任者(幹部)なので、食事や打ち合わせ、事務などは士官室で行うことに。

艦橋の一層下に士官室があります。

艦長や船の幹部にあいさつして、さあ出港しました!
(艦長が候補生学校時代のベテラン教官だったので気楽にできました)

そして実感したのが・・・
『揺れるよ!めっちゃ揺れるよ!!』
『めっちゃ艦橋構造物がローリングしてるよ〜!!』
『うえええ、船酔いがあああ〜〜〜!!!』

船の構造上、喫水が浅い船の上に艦橋構造物が高くなっているため横揺れが凄いことに!

さらに重いレーダーがマストにあるためもっと揺れる結果に!

「あまくさ」入港シーン


出入港の時はいいのですが、外洋で波が荒れると大変な状況でした。

支援作業は、ベテランの運用の妙により無事に終了しました。

退艦するとき艦長にあいさつにいくと、艦長よりお話が。

『ペンギン〜、この船の特性がよくわかっただろ〜!』
『報告書にちゃんと書いとけよ!横揺れ対策の改良が必要だと!!』

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(3)そして珍しく早期改善が行われた珍しい船に

そんなわけで、1番艦「ひうち」艦長から提出された初年度に提出した、「自衛艦使用実績報告書」(凶器になりそうなくらい分厚い報告書だった)が切っ掛けとなって早期に改善策が取られました。

4番艦以降の艦艇に、減揺タンクが設置されることになりました。

図3 減揺タンクが付いた「げんかい」
図3 げんかい.jpg
引用URL:http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-ea-f9/p_no_kimochi/folder/887165/06/34154806/img_0
(煙突と艦橋構造物の間にある、箱型の構造物が減揺タンク)

珍しく改善要望が早くに反映された事例になりました。

そのため、4番艦「げんかい」と5番艦「えんしゅう」の乗りごこちは改善されてます。

もし体験航海などで、多用途支援艦に乗る機会があれば体感してみてください。

かなりの違いがでています。

ただ、5隻しかいない珍しい船ですので、見かけたときはラッキーですよ!
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防衛省の華麗なるカレーの乱勃発の記録!

『ほんの些細なことからカレーの乱勃発!』
(2016年投稿記事です。)
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今回は、ほんの些細な組織文化と認識の違いから発生した面白話「カレーの乱」です。

まさかカレーで、防衛省と海上自衛隊が全面対立する騒ぎになるとは思いませんでした。

防衛省調達部門と海上自衛隊の、傍から見るとアホらしい騒ぎです。

そんな、あまり知られていないカレーの面白話を紹介!
(前回記事):『航空ショーにみる北朝鮮の思惑について
\こちらもご参考に!/

(1)きっかけは「カレールー」だった・・・

当時、まだ防衛予算が削減続きだったころの話です。

予算削減に対応するため、陸海空その他の組織で共通で使用する物をまとめ買いすることなりました。

ここで調達の話を致しますと、調達には2つの方式があります。

・中央調達:防衛省が一括で調達して各自衛隊等に送るもの。
・地方調達:陸海空自衛隊その他機関などが、独自に調達するもの。


航空機や艦船、装備品など大物装備品は、中央調達にて購入されます。

地方調達は、各部隊などが割り当てられた予算で部隊に必要なものなどを購入します。

物資購入や、いろんな作業の契約なども地方調達で行われます。

当時陸海空で共用出来る物について、出来るだけ中央調達にするよう通達が出ていました。

たとえば、非常用糧食(ミリ飯)も中央調達で購入されます。

図1 非常用糧食(缶メシやレトルト飯)
kizi6-3 1.jpg
引用URL:http://www.bosaijoho.jp/media/topnews/090708_1_2_1.jpg

中央調達のメリットとして、大量調達によるコスト削減があります。

そんな中で中央調達担当者が、とある物が定期的に大量調達されていることに目をつけます。
(内局の悪魔)
「海自の業務用カレールーって結構な量を使うよな?」
「しかも陸空もカレーは出るから、共用出来るよね?」
「よく見ると、カレールーの種類はバラバラじゃん!」


図2 カレールーが一杯!
kizi6-3 2.jpeg
引用URL:http://up.gc-img.net/post_img_web/2015/04/9c48ffb4b421a8c6b51ebd2fb2920f2c_22698.jpeg

(内局:閃いた!)
『カレールーの種類を1つに統一して中央調達にしたら、結構な予算削減になるじゃん!』
・・・これが「カレーの乱」の始まりでした。
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(2)「カレーの乱」反撃の章!

カレールー方針案が各自衛隊に伝えられると、激しく抵抗したのが海上自衛隊でした。

元々帝国海軍のころから、糧食などは母港など周辺で地方調達するのが慣例となっていました。

その流れで、各地方総監部や航空群などは、地域での糧食購入が慣習でした。

さらに海軍カレーの伝統を継承している、給養員から反発が凄いことに・・

2.1 帝国海軍からの伝統をなんと心得る!

各艦各部隊の給養員にとってみれば、カレールーでも使うものが違えばその味が出ません!

海上自衛隊第4術科学校での、給養課程でもカレールーは一定化していません。

いろんなものを使ってみて教育しています。

そのため、海上自衛隊からあの手この手での「説得(という名のカレー攻撃)」が始まります。

図3 カレー食べやがれえええ!!
kizi6-3 3.jpeg
引用URL:http://imgcp.aacdn.jp/img-a/300/auto/matome/item/2016/08/05/cl000000016608_1470392224815.jpeg

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2.2 「はしだて」出撃!!

最終手段として、海幕はある「船」を東京湾に呼び寄せました。

特務艇「はしだて」です。

図4 特務艇「はしだて」
kizi6-3 4.jpg
引用URL:http://www.mod.go.jp/msdf/formal/gallery/ships/asy/hashidate/img/91_04l.jpg

「はしだて」は、外国からの賓客や各国海軍武官団とのレセプションなどに使われる迎賓艇の役目を持ちます。

その他にも、医療支援や救難指揮所としての多機能艇として活躍します。

この「はしだて」に、調達担当部局の人間や内局部員などを招き、その他艦艇のカレーの食べ比べをしてもらいながらの説得が行われました。

『カレーといってもいろいろあるんです!どうか現状維持でお願いします!!』

・・・やがて「カレールー統一方針案」は撤回となりました。
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(3)「カレーの乱」顛末記

なんとか内局の魔の手による、「カレールー統一作戦」は阻止することができました。

ただし、海自の地方調達によるカレールーはできるだけまとめ買いすることになりました。

傍から見ると、「なにやってんだ海自は?」と思われるかもしれません・・・


しかし海上自衛隊にとっては伝統がなにより大事とされ、カレーを甘く見ると本当に海自では恐ろしいことが待ってます!!

当時、私は横須賀の補給統制機関所属だったため、この情報がリアルタイムで入ってきました。

補給や調達関係者以外に知られることのなかった「カレーの乱」はまるでコピペのようでした。

こんな面白おバカな話もいい思い出です。
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航空ショーにみる北朝鮮の思惑について

『この時期にあえて航空ショーを実施した思惑は?』
(2016年投稿記事です。)
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2016年9月24日〜25日に北朝鮮元山にて、北朝鮮初の航空ショーが開かれました。

この航空ショーにていくつかの注目すべき点と新たな疑惑が発生してきています。

なぜこの時期にあえて存在しないとされた機体を見せたのか?

今日はそんな、きな臭さが漂う北朝鮮について!
(前回記事):『中国A2/ADの進化が宮古島沖飛行で判明!
\こちらもご参考に!PR/
(1)存在がウワサされていた機体を飛行させた航空ショー!

北朝鮮航空ショーは、国連による厳しい経済制裁の中で実施されました。

航空用燃料の輸入禁止が行われている中で、多量の燃料を使用するショーの開催です。

図1 Mig−29戦闘機3機の飛行
kizi6-2 1.jpg
引用URL:https://jp.sputniknews.com/images/281/54/2815475.jpg

おそらく、国連制裁など効いていない!という姿勢の誇示が目的でしょう。

この中で、注目すべき機体が2機種登場しました。

存在するとは噂されていたものの、実際に登場してきたMD500・An−2です。

図2 登場した北朝鮮の「MD500」
kizi6-2 2.jpg
引用URL:http://afpbb.ismcdn.jp/mwimgs/3/5/500x400/img_357971f3b1b08daf4279d9317b3de29147606.jpg

1990年代から北朝鮮に、米国製ヘリコプターMD500(OH−6)が存在する疑惑はありました。

2013年に1度公式行事の映像に映っていましたが、今回公然と登場しました。

北朝鮮特殊部隊の韓国潜入用として使用される機体であるといわれています。

韓国軍でもMD500を使用しており、もし侵入がおきれば混乱が起きます。

図3 韓国陸軍使用の「MD500」
kizi6-2 3.jpg
引用URL:http://img.atwiki.jp/image/tmp/namacha/namacha_90.jpg

皮肉な話ですが、北朝鮮の機体のほうがMD500Eと呼ばれる新型タイプになってます。
(機首部分が鋭利な形状に変更された)

また、特殊戦用機体とされるAn−2も飛行しているのが確認されました。

図4 An−2(中国製Y−5)
kizi6-2 4.jpg
引用URL:https://contents.gunosy.com/9/25/a9582eaba658ced0d5a99f20b7afea2f_content.jpg

この機体も、韓国侵入用として危険視される機体です。

まさかここまで堂々と飛行展示が行われるとは想像していませんでした。
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(2)新たな疑惑!中国から新型小型輸送機が密輸入か?

今回の航空ショーにて、海外報道機関より新たな疑惑が報道されました。

それは、ニュージーランドの会社が販売している小型輸送機が発見されたことです。

国連経済制裁では航空機の輸入も禁止されているため、ニュージーランド当局が調査しています。

『NZ社製小型機?航空ショーに=安保理決議違反の可能性−北朝鮮』
URL:http://news.livedoor.com/article/detail/12102457/

今回発見された飛行機は、パシフィック・エアロスペース社P750という機体です。
図5 航空機 P750
kizi6-2 5.jpg
引用URL:http://img2.cztv.tv/material/news/img/640x/2015/10/20151029094854XfCF.jpg?lpa

写真では中国語が機体に描かれています。

このP750は中国で2015年からライセンス生産が開始されている機体でもあります。

『Beijing General Aviationが常州ハイテク区で航空機P750を製造へ』
URL:https://dot.asahi.com/musicstreet/column/osusume/2015102900028.html

スカイダイビングなどにも使用できるため、特殊部隊輸送に転用できる可能性があります。

An−2の旧式化に伴う更新用として利用される可能性も否定できません。
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(3)国連経済制裁が機能していない?

ここまであからさまな事態が表面化すると、国連経済制裁が機能していないのでは?

特に中国ルートでの輸出入規制が、本当に機能しているか不明な点が出てきます。

今回のP750に至っては、昨年中国でライセンス生産が開始された機体です。

以前から、中国にて当該機は流通していました。

その機体が流入したのではないかと疑惑の目を向けざるを得ません。

今後も、国連経済制裁が本当に効果を発揮しているのか注目されるところです。
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