『空の大怪獣ラドン』
東宝初のカラー怪獣映画で日本のオカルト・ライターの
草分け的存在の黒沼健原作で1956年12月に公開された作品
本作で自衛隊機が国籍不明機を追跡する場面では米国の
有名なUFO事件のマンテル大尉事件がヒントにされていて
ラドンは炭鉱の落盤事故と共にやってくるが、心配する
家族の様子等は当時のニュース映像そのままであり
目撃者がショックで記憶を失っている姿などは
まさに事故被害者の一酸化炭素中毒後遺症を思わせた。
又、本作品でラドンが衝撃波で叩き折る伊ノ浦瀬戸の西海橋は、
前年完成したばかりだったため、この映画の公開後、西海橋や
阿蘇山を訪れる観光客が増えたと言う。