2011年09月06日
寺内貫太郎一家
『寺内貫太郎一家』
1974年にTBS系列の水曜劇場枠で放送され、
平均視聴率31.3%を記録した人気テレビドラマ。
昭和の東京下町、石屋を営む一家とそれを取り巻く
人々との人情味溢れる毎日を、コメディータッチで描いた。
『時間ですよ』、『ありがとう』と共に1970年代を代表する
国民的ホームドラマである。
向田邦子脚本、久世光彦プロデュース、小林亜星主演。
東京・下町(谷中)で三代続く石屋「寺内石材店(石貫)」の
主人・寺内貫太郎を中心とし、家族や近隣の人との
触れ合いを描いたホームドラマ。
家族に手をあげ、何か気に入らないことがあると
すぐちゃぶ台をひっくりかえすような、頑固で短気で喧嘩っぱやいが
どことなく憎めずむしろ共感してしまう昔ながらの下町の親父を
小林亜星が好演している。一貫してコメディーであるものの
その中に「死」や「孤独」、「老い」といったテーマ
家族の生活の中に潜む「闇」の部分も描かれており
単なるコメディーでは終わらない。
ドラマなのになぜかレシピが出たり、お決まりの会話が飛び交う
ユーモアたっぷりの食事シーンや、貫太郎と長男の周平(西城秀樹)との大喧嘩
(西城はこのシーンの撮影で実際に腕を骨折して入院)
きん(悠木千帆)婆さんが沢田研二のポスターを見て身悶えしながら
「ジュ〜リ〜」と叫ぶシーンなどが話題になった。
また、職人のタメとイワが石を削りながら掛け合うシーンも見どころ。
平成になってからも、主な出演者が『東京電話』(東京通信ネットワーク)の
CMに起用されたり、舞台で公演されたり新たにTVドラマスペシャルも3本作られており
その人気の根強さがうかがえる。
また、寺内貫太郎の役柄そのままに小林亜星が全優石のCMに起用された
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