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原田芳雄逝く

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又、私の好きな個性派俳優が逝った

彼の名は原田芳雄

本所工業高校を経て俳優座養成所を卒業後、俳優座座員となる。

団費滞納で大手ホテルで花屋のバイトをしていたことがあり、

長嶋茂雄の結婚披露宴の飾りつけを行っている。

1967年に『天下の青年』(フジテレビ)でデビューし、

翌1968年には松竹映画『復讐の歌が聞える』で銀幕デビューを果たす。

その後はかつての純朴な青年風からワイルドなアウトロー風へと大々的なイメージチェンジを図り、

その風貌を印象づけていった。

1971年、俳優座の体質を批判して市原悦子、菅貫太郎、中村敦夫らとともに退座し、

以降、テレビドラマや映画を中心に活躍。

作品に恵まれたことは当然ながら、その圧倒的な存在感と的確な演技力を武器に、

日本を代表する映画監督はもとより、若手の監督からも絶大な信頼を受け、

100本を超える映画に出演。特に黒木和雄監督の「戦争レクイエム三部作」には全て出演して

何れも高い評価を得ている。

原田の仕種やセリフ廻しに影響を受けた松田優作は、一時期彼の一挙手一投足を研究し

模倣したとも言われる。

キャリアと共に数多くの映画賞を受賞する一方

2003年には、功績が讃えられ紫綬褒章を受章。

他にも独特の渋い声を生かして映画のナレーションを担当したり

ミュージシャンとしても積極的にライブ活動を敢行したりしていた。

毎年12月28日には原田芳雄邸で餅つき会を行うことが年末の恒例行事になっていた。

この餅つき会は桃井かおり・江藤潤・勝村政信を代表とし

松尾貴史・柄本明などが参加している。

彼らは息子・原田喧太が生まれた頃からの常連である。

最近は、金山一彦・芳本美代子夫妻、柄本明の息子たち(柄本佑・柄本時生)や

TOKIOの松岡昌宏、高岡蒼甫・宇梶剛士・

須賀健太・神木隆之介・ベッキー・江口洋介・妻夫木聡など

多くの俳優・女優・子役・タレント・歌手などが参加している。

2008年11月に早期の大腸癌が発見され入院一ヶ月静養ののち同年末から仕事に復帰した。

2011年7月19日、東京都内の病院で死去 。

71歳没。7月3日にフジテレビで放送された『ボクらの時代』にて

岸部一徳、大楠道代と語り合ったのが生前最後のテレビ出演となった。

遺作は現在公開中の映画『大鹿村騒動記』(東映)である






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