2009年12月28日
小塚「最高の演技を」…代表6選手が抱負
五輪出場を決めた男女6選手は、試合後に記者会見。トリノ五輪で8位に沈んだ高橋は「トリノの時は五輪の重みも分からず、心ここにあらずという感じだった。今回は自分が何をしたいのか、どうやりたいのかを考えて臨みたい」と決意を語り、同様に苦しんだ安藤も「4年前にはできなかった、感謝の気持ちを込めた演技をしたい」と誓った。
初出場の鈴木は高橋らの話を聞き「身が引き締まる思い。今日だけ喜び、しっかり練習したい。心を込めて滑り、バンクーバーの地でスタンディングオベーションをもらいたい」。前回年齢制限で五輪に出場できなかった浅田は「自分のプログラムをパーフェクトに滑りたい」と目を輝かせた。
小塚は1968年グルノーブル大会代表だった父、嗣彦さんに続く出場で、「ずっと目標にしていた五輪の舞台に立たせていただける。最高の演技を見せる目標に向かい、全力疾走したい」。織田は「初めてのことばかりと思うが、すべて貴重な経験。(大会後は)いい表情で帰国したい」と語った。
日本スケート連盟の選考基準により、女子は、GPファイナル2位の安藤が内定を決め、今大会優勝の浅田も決定。残る1枠は、今大会2位でファイナルも3位、世界ランクでも日本人3番手の鈴木が、「総合的な判断」の材料として基準に挙げられた3条件をすべて満たして選ばれた。今大会3位だった中野は、2008年世界選手権4位など、過去の実績を多く持ちながらも、一歩及ばなかった。
男子もファイナル2位の織田が内定し、今大会優勝の高橋が出場決定。3枠目は、今大会3位で、今季の実績でも他選手に差をつけた小塚が順当に選ばれた。同連盟の伊東秀仁・フィギュア部長は「男女とも全会一致で決まった。最強のフィギュア陣で複数のメダルを取りたい」と話した。
◆五輪代表選考基準
日本スケート連盟の選考基準では、全日本選手権の優勝者と、GPファイナルのメダル獲得者で日本人最上位者には自動的に内定を与える。残り1枠は〈1〉全日本の3位以内〈2〉GPファイナル進出者〈3〉世界ランク日本人上位3人――の条件が当てはまる選手の中で、総合的に判断する。
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