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米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は３０日（日本時間１０月１日）、シアトルでのアスレチックス戦に「１番・右翼」で先発出場。５打数２安打で今季の安打数を「２１０」とした。試合は１−８でマリナーズが敗れた。　

　イチローが９月最後の試合で今季初の月間４０安打をマークした。１打席目、１ボールから左腕ゴンザレスが投じた内角高め速球。うまく引きつけて左方向へ鋭いライナーで運んだ。「チャンスはあったわけですから、そりゃ、やっておきたいでしょ。ま、その程度ですけど」。淡々とした口調だが、それなりの手ごたえは感じていたようだ。

　５打席目は一塁内野安打し、９月の２７試合で放った安打数を「４１」とした。月間４０本は「目標にすると遠すぎますから、テクニックとしてはあまり良くない」。月間５０安打を過去４度も経験しているイチローでさえ、４０本は難易度が高い数字だったようだ。

　三回はワンバウンドの本塁返球で補殺も記録した。すぐ送球体勢に入るには難しいショートバウンドの打球だったが「前傾姿勢は保てる。（難しいかどうかは）ボールさえ捕れればそうでもない」と事もなげに言った。

　１０年連続２００安打達成後では最初のホームゲーム。試合前にはその快挙をたたえて球団から記録達成時の写真パネルなどが贈られた。チームはミスから崩れて大敗したが、イチローは高いレベルで走り続ける。