2010年03月24日
真央、ヨナとは最後の対決か?/フィギュア
悔し涙の銀メダルから約1カ月。バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で悲願の金メダルに届かなかった浅田真央(中京大)が、世界選手権(トリノ=イタリア)で2連覇を狙う五輪女王のキム・ヨナ(韓国)を相手に雪辱を期す。
23日夜にトリノ入りした浅田の表情に、臨戦態勢という雰囲気はまだなかった。「五輪が終わって少し安心したというか、達成できたこともあったので一回気持ちが抜けてしまった。練習に(気持ちを)持っていくのが大変だったが、徐々に上がってきている」。26日のショートプログラム(SP)へ、練習を重ねて集中力を高めていく。
五輪ではSPとフリーでトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を計3度成功させる、女子では史上初の快挙を達成した。一方、フリーではほかのジャンプにミスが出て、23点以上の大差で敗れた。4位だった昨年の世界選手権を含め、ヨナにはこれで4連敗。シニアでの対戦成績も3勝6敗と水をあけられた。
トリノでの大会は2007年のグランプリファイナル以来、2度目だ。その時はSPで最下位の6位と出遅れ、ヨナに2連覇を許した。「2位だったのを覚えている」と浅田。ヨナは今季限りでの引退説も流れ、これが最後の対決となるかもしれない。苦い記憶を消し去り、激動のシーズンを有終の美で飾れるか。
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