2010年03月23日
松井秀、念願の守備「これが普通だったんだ」
エンゼルスの松井秀喜外野手(35)が22日(日本時間23日)のドジャース戦で、2008年6月15日以来、645日ぶりに守備に就いた。
約2年ぶりに守ったレフトに打球は一度も飛んでこなかった。ただ、昨年はヤンキースから守備練習を禁じられ、外野手としての起用の可能性を否定された。エンゼルスで念願だった守るチャンスを得た松井秀は「やっぱり、これが普通だったんだなあという感じがした」と心底うれしそうに話した。
朝、両チームで指名打者制の採用を決めたが、予定通りに「4番・左翼」で出場した。試合前は柔軟運動や短いランニングを入念に繰り返し、先制打を放った一回表が終わってから左翼へ。ひざに「不安もあるから決してワクワクではない」と言うが、芝生を踏む足取りは軽く映った。
練習と異なり、打球の行方は予想できないだけに「一球、一球に集中することを心掛けた」。投球のたびにステップを踏み、遊撃や三塁の方向に打球が飛べばカバーに回った。試合後のひざは問題ないそうで、ソーシア監督は「経験豊富で、健康なら優れた外野手」と安心顔。今週中にも外野守備を再度試す意向を示した。
ドジャースのベンチ前を通過する際に恩師トーリ監督と言葉をかわし、「シーズン中は(左翼を)狙わせると言っていた」。屈託ない笑顔に喜びが満ちあふれた。
【15秒バージョン】
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