2010年02月04日
遼、英語のことわざで“決意表明”/米男子
午前4時半に起床。まだ夜も明けきらない5時50分にコースに到着した遼クンは、練習場でウオーミングアップを行うと、6時40分の日の出とともに、10番から練習ラウンドをスタートさせた。いつもドライバーで1オンを狙う315ヤードのパー4。勢いよく放たれたボールの行方はさすがに暗くて見えなかった。
「火曜日の練習ラウンドはコース上が一番こむので、午後だとハーフでも2時間半や3時間かかることが避けられない」
この日の大会公式会見が午前10時半から予定されていたことを受け、前夜になって急きょの決断。「選手が少ないので自分のペースでできた。前の組も後ろの組もいないので、やりやすかった」と、前日はプレーしなかったインの9ホールを入念にチェックし、アウトは3ホールをショートカットしたものの、約4時間で練習ラウンドを終えて戻ってきた。
何にでも「初」がついた1年前とは違い、経験を生かした時間のマネジメントに、2年目の進化を感じさせる。
昨年は「ハロー、アメリカ!」で始まった大会の記者会見も、今年は米国記者からの質問はなし。日本メディアから「今の気持ちを英語で」と求められると、「Nothing ventured, nothing gained(挑戦しなければ何も得られない=虎穴に入らずんば虎児を得ず)」とことわざを披露。プレジデンツ杯などで場数を踏んだこともあり、会見後に現地テレビからマイクを向けられても、英語で肩の力が抜けた対応を見せた。
「この後は、お昼を食べてからホテルのジムにでも行こうかな」
やるべきことをやって、午前中のうちにコースを離れた遼クンは、時間を最大限に有効活用して、大会に備えた。
【15秒バージョン】
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