2020年10月06日
【「ミスターハイ」という少年】(思いついたままシリーズ)
小さい時から何かを回避しながら生きてきた。
親から親戚から友達から先生から「いい子」と見られてきたために、絶対に守らなくてはいけないコトだと思い「いい子」でいた。
「いい子」でいる方が楽で、その枠にはまっている自分が、何だか良いことのように思えていたからだった。
機嫌が悪い人が嫌いで、常に自分の周りにはそのような人がいないように、機嫌が悪くならないように振る舞ってきた。
だから、自分の感情を出せないし、他者に伝えることができない。良いことは伝えられる、でも悪いこと機嫌が悪いことは絶対に他者には見せない。理由はその相手が嫌な気持ちになるだけだから。
昔から、感情を思いっきり出せる人が羨ましい。
なんでそんな風に周りの機嫌を気にせず、感情を出せるのだろう?
出せればいいだろうなーってどんなに思ったことか。だけれど出せない。絶対に。
そんなことをしているうちに、現実から目を背ける時間が増えていった。現実逃避。
妄想の世界に逃げ込み、そこが落ち着いた。
現実と妄想の割合がどんどんどんどんと逆転していく。もう誰も止められない。
今では90%くらい妄想の世界で日常を過ごしている。
だって妄想の世界は心地がいいから。
しかし、妄想世界は続かない。。。
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