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学生時代から毎日 DVDをレンタルし鑑賞。今ではVODサービスを利用し見まくっている映画オタクです。
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2024年10月05日

【岸辺露伴 ルーヴルへ行く (2023)】

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こんにちは!今日は2023年に公開された映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』について語っていきたいと思います。岸辺露伴といえば、荒木飛呂彦の人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズのスピンオフキャラクターとして知られていて、彼が主人公のエピソードは漫画、アニメ、そして実写ドラマと、多くのメディアで展開されてきました。今回の映画化にあたり、彼があのフランス・ルーヴル美術館に足を踏み入れるというストーリーが描かれるわけですが、この設定だけでなんだかワクワクしますよね!

それでは、まずはあらすじからざっくりと紹介していきます。

あらすじ
物語の主役は、もちろん「スタンド使い」の漫画家、岸辺露伴。彼は独自の超能力「ヘブンズ・ドアー」を使い、相手を本のように読み取ることができ、さらには書き込んだ命令に従わせることができるという異能の持ち主。彼の能力は、敵と対峙する場面でも使われる一方で、独特な探偵的要素も加えられており、物語全体にミステリアスな雰囲気を持たせています。

映画の物語は、露伴が若い頃にフランス人女性・ナナに出会い、彼女から「ルーヴル美術館の中で最も恐ろしい絵」について聞かされることから始まります。ナナによれば、その絵は何世紀にもわたって封印されており、あまりにも邪悪なために歴史からも消され、誰もその存在を知りません。興味をそそられた露伴は、数年後にその絵を確認するためにルーヴル美術館へ向かいます。しかし、その絵に関わる謎は予想をはるかに超えるほど深く、恐ろしく、彼は思いもよらない危険に巻き込まれていきます。

ルーヴル美術館で働く職員たちと共に、封印された絵画の秘密を探る過程で、次々と明らかになる事実や、時折恐怖に満ちた展開が見どころです。物語が進むにつれて、露伴自身の過去にも関わる意外な展開が描かれ、彼がどうやってこの謎に立ち向かうのかがクライマックスの一つの鍵となります。

感想:アートとホラーが融合した不思議な世界
まずこの映画、何と言っても「岸辺露伴」というキャラクターが光っています。露伴は、自分の作品と自分自身に対するこだわりが異常なほど強い偏屈な人物ですが、その一方で好奇心が強く、今回のようなアートや歴史にまつわる謎解きにも一切妥協しない。彼の独特なキャラクターが、普通の探偵ものとは異なる緊張感や独特のユーモアを映画全体に与えているんです。特に、美術館という格式高い場所で起こる怪奇現象という、非日常的な要素が強い舞台設定に対して、露伴のシニカルなリアクションが面白いんですよね。

そして、今回のストーリーは「アート」と「ホラー」というジャンルの絶妙な融合が魅力的。ルーヴル美術館といえば、モナ・リザをはじめとする数々の名画が展示されている世界的に有名な場所。しかし、そんな場所が舞台でありながら、ホラー要素を取り入れたことによって、単なる美術館めぐり映画ではなく、観客をドキドキさせる緊張感のあるミステリーへと昇華しているんです。

さらに、露伴が探し出そうとしている「最も恐ろしい絵」の存在が物語全体を支配していて、その謎を追い求める過程で、徐々に不気味さが増していく演出も秀逸。どんどん謎が深まり、観ているこちらも「この絵は一体どんな恐ろしい力を持っているのか」と引き込まれてしまう。映画の中で描かれるアート作品が持つ力や、表現の危険性といったテーマは非常に興味深く、アートに関心がある人なら一層楽しめる内容だと思います。

岸辺露伴のキャラクター描写に感動!
個人的には、露伴のキャラクターが本当に魅力的だと感じました。特に彼のこだわりの強さや、他者に対する冷静でシニカルな態度がうまく描かれていて、原作のファンとしても納得のいく仕上がりでした。彼の周囲の人物たちとの会話も、どこか哲学的で深い意味を持ちながらも、時折軽妙なやりとりがあるため、映画全体のトーンを重くしすぎないバランスがとれていました。

また、主人公としての彼の「自己探求」というテーマも映画の中で大きく描かれており、過去の出来事に対する彼の苦悩や、絵画との関わりを通して自分自身と向き合う姿が印象的でした。露伴がただの「冷たいキャラ」ではなく、内面的な葛藤を持ちながらも、それを表に出さない強さを持っているところが描写されている点も見逃せません。

映像美と音楽が映画の世界観を強化
さらに特筆すべきは、映画のビジュアルと音楽。ルーヴル美術館というリアルな美術館の映像が美しく撮影されていることに加え、露伴が追い求める「恐ろしい絵画」が持つダークな雰囲気が、鮮やかな色彩と巧妙なカメラワークで表現されていました。美術館という場所自体が既にアートでありながら、その中で繰り広げられるホラー的要素が、映画全体を幻想的かつ不気味な雰囲気で包み込んでいます。

音楽もこの映画の重要な要素の一つで、時に緊張感を高め、時に感情を引き立てる効果的なサウンドトラックが随所に使われていました。静かな場面での不気味な音の使い方や、感動的な瞬間での壮大な音楽の使い方など、音楽が映画の中で非常に重要な役割を果たしていることが感じられました。

全体のまとめ:岸辺露伴ファンもアート好きも楽しめるミステリー!
総じて、映画『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』は、岸辺露伴というキャラクターの魅力を最大限に引き出しながら、アートとホラーという異色の組み合わせをうまく融合させた作品です。美術館という格式高い場所を舞台にしながらも、独特の不気味さと緊張感が漂い、観客を惹きつける展開が続くため、最後まで目が離せませんでした。

露伴のファンはもちろん、ミステリーやアートに興味がある人にとっても、楽しめる内容だと思います。特に「アートが持つ力」というテーマが深く掘り下げられているため、普段あまり美術館に行かない人でも、この映画を観た後は少しだけアートに興味が湧くかもしれません。

ぜひ、岸辺露伴の独特な世界観とルーヴル美術館の美しさを体験してみてください!
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