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ハイイロオオカミ絶滅逃れる

以下、2008年2月23日読売新聞より引用。

ハイイロオオカミ「絶滅」逃れる
乱獲などで絶滅が心配されていた米国ロッキー山脈のハイイロオオカミの個体数が回復したとして、米国政府は21日、近く絶滅危惧種の指定を解除すると合評した。
米魚類野生生物局によると、ロッキー山脈北部のアイダホ、モンタナ、ワイオミングの3州に、1500頭以上のオオカミが生息し、うち100組以上のペアが繁殖活動に入っていることが確認された。
米政府は、激減していた同地区のハイイロオオカミを1970年代中盤に絶滅危惧種に指定し、乱獲や売買などを禁じて、保護政策を続けていた。
指定の解除で、この地区では今秋にもオオカミの狩猟が認められる見通し。魚類野生生物局は「保護活動の素晴らしい成功例として誇りに思う」と成果を強調しているが、AP通信によると、環境保護団体の一部は「決定は時期尚早」と反発している。

個体数が回復したことで絶滅危惧種の指定を解除するのはよいが、さってばさで狩猟を認めるとはどういうことなのだろう。何のために保護をして何のために個体数回復を目指したのか、これでは狩猟を再開させることが保護の目的だったということにはならないのか。また乱獲が目立って個体数が減少したあかつきには、絶滅危惧種の指定をして保護をすれば良い、ということではなかろう。結局のところ絶滅さえ免れれば万事解決というふうに感じてしまう。

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