2008年11月16日
フードマイレージ
フードマイレージを減らそう
「食べ物の重さ×運ぶ距離」で計算 輸入多い日本 仏の9倍
10月19日、東京・日比谷公園で、国産の食べ物を大切にしようと呼びかけるイベントが行なわれた。
国産食品は、輸入食品よりも値段は高めだが、作っている人の顔が見えやすく、安心感が高い。
産地から食卓まで運ぶ距離が、ずっと少なくてすむのも利点だ。
運ぶ距離が長いほど、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を出し、温暖化を進めることになるからだ。
ただ、どんな食べ物で、どれだけCO2が出ているかは分かりにくい。
そこで、食べ物の重さと運ぶ距離をかけ合わせた「フードマイレージ」という考え方が、今から15年ほど前にイギリスで生まれた。フードマイレージが少ないほど、環境に優しいことになる。多くの食べ物を輸入に頼っている日本は、ほかの国に比べ、とびぬけてフードマイレージが高い。
農林水産省が試算した2001年の国全体のフードマイレージをみると、日本はアメリカや韓国の3倍、イギリスやドイルの5倍、フランスの9倍にもなる。国産の有機野菜などを宅配している「大地を守る会」(藤田和芳会長)は、食べ物の種類ごとのフードマイレージを計算している。国産と輸入それぞれ代表的な産地から東京まで、船や飛行機など、運ぶ手段もふまえて数値を出した。
日比谷公園でのイベントでは、国産の豚肉を使ったフランクフルトと、輸入した豚肉のフランクフルトを並べ、それぞれのフードマイレージを表示した。「国産は1本あたり0.2グラムしかCO2を出さないのに、輸入だと1本で35グラム。200倍近くも違うんです」と藤田さんが説明する。
大地を守る会は、フードマイレージと、車の使用などで出るCO2を比べやすいよう、CO2 100グラムを1poco(ポコ)という単位で表している。フランクフルトの場合、輸入せずに国産でまかなえば、1本で0.35ポコ減らせる。
冷房を1時間ガマンすると0.3ポコなので、それ以上の削減効果だ。
「食べ物の産地に気をつけ、なるべく国産品を食べることで、大きな省エネルギーにつながる」と藤田さん。
同会がフードマイレージを特集したホームページ(http://www.food-mileage.com/)を調べると、種々の食べ物について、輸入と国産でフードマイレージにどれ位差があるかがわかる。
輸入食品は国産食品に比べ、運ぶとき発生するCO2が極めて多い
「食べ物の重さ×運ぶ距離」で計算 輸入多い日本 仏の9倍
10月19日、東京・日比谷公園で、国産の食べ物を大切にしようと呼びかけるイベントが行なわれた。
国産食品は、輸入食品よりも値段は高めだが、作っている人の顔が見えやすく、安心感が高い。
産地から食卓まで運ぶ距離が、ずっと少なくてすむのも利点だ。
運ぶ距離が長いほど、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)を出し、温暖化を進めることになるからだ。
ただ、どんな食べ物で、どれだけCO2が出ているかは分かりにくい。
そこで、食べ物の重さと運ぶ距離をかけ合わせた「フードマイレージ」という考え方が、今から15年ほど前にイギリスで生まれた。フードマイレージが少ないほど、環境に優しいことになる。多くの食べ物を輸入に頼っている日本は、ほかの国に比べ、とびぬけてフードマイレージが高い。
農林水産省が試算した2001年の国全体のフードマイレージをみると、日本はアメリカや韓国の3倍、イギリスやドイルの5倍、フランスの9倍にもなる。国産の有機野菜などを宅配している「大地を守る会」(藤田和芳会長)は、食べ物の種類ごとのフードマイレージを計算している。国産と輸入それぞれ代表的な産地から東京まで、船や飛行機など、運ぶ手段もふまえて数値を出した。
日比谷公園でのイベントでは、国産の豚肉を使ったフランクフルトと、輸入した豚肉のフランクフルトを並べ、それぞれのフードマイレージを表示した。「国産は1本あたり0.2グラムしかCO2を出さないのに、輸入だと1本で35グラム。200倍近くも違うんです」と藤田さんが説明する。
大地を守る会は、フードマイレージと、車の使用などで出るCO2を比べやすいよう、CO2 100グラムを1poco(ポコ)という単位で表している。フランクフルトの場合、輸入せずに国産でまかなえば、1本で0.35ポコ減らせる。
冷房を1時間ガマンすると0.3ポコなので、それ以上の削減効果だ。
「食べ物の産地に気をつけ、なるべく国産品を食べることで、大きな省エネルギーにつながる」と藤田さん。
同会がフードマイレージを特集したホームページ(http://www.food-mileage.com/)を調べると、種々の食べ物について、輸入と国産でフードマイレージにどれ位差があるかがわかる。
輸入食品は国産食品に比べ、運ぶとき発生するCO2が極めて多い
食品 | 食パン1斤分の小麦 | 豆腐1丁分の大豆 | うなぎ1尾 | ブロッコリー1房 | アスパラガス1本 | 大根1本 | レタス1個 | ネギ1本 | りんご1個 |
国産 | 35g | 45g | 30g | 11g | 0.8g | 139g | 14g | 0.8g | 27g |
輸入 | 145g | 204g | 630g | 103g | 341g | 286g | 205g | 23g | 110g |
※大地を守る会が、代表的な産地から東京までを輸送手段もふまえて計算したCO2排出量
以上、2008年11月16日読売新聞より引用。
小麦100gをアメリカから輸入した場合と北海道から輸送した場合の比較。クリックすると分かります。
フードマイレージ・キャンペーン food mileage.com http://www.food-mileage.com/
だいぶ以前にイギリスのフードマイレージを紹介する番組を観た。
番組で取り上げられ紹介されれば、日本にも広まるだろうと思っていたのだけれど、今のところその気配はない。
「フードマイレージ」の計算をして表示をするだけなので、大手でなくとも、地元商店や小さいスーパーで展開できるはずなのだけれど、そちらも反応はない。小さいところほど、こういうちょっとしたことをどんどん取り入れて、アピールしてゆけば良いと思うのに。商店会を再生させたり商店街を活性化させるのに、フードマイレージは大いに役立つはずだ。食品販売関係者がまったくこの番組を観なかったとは思えない。このひと手間を省いているようでは、環境保全だとか温暖化防止だとかCO2を削減しようなんて叫んだところで、何だか口先だけに感じてしまう。
大地を守る会の方々がフードマイレージという考え方を浸透させようとしてくださっているというのに、これで反応する企業がなければ、せっかくの活動も水泡に帰してしまう。
消費者としては、とにかく国産を選ぶこと国産品を食べることをするしかない。(産地偽装されてしまうとそれまでだけれど)。外食するときやお菓子などの加工食品を買うときには、国産かどうか分からなくて困ってしまうこともあるかもしれないので、生産者と販売者側でしっかりとした産地や原材料の表示をして、フードマイレージを導入してくれないかな、と思う。
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