2017年02月04日
「保育園落ちた」現在も続く
「保育園落ちた日本死ね!!」
昨年の流行語大賞にトップ10入りし大きな話題になった保育園の不足問題。保育園に入りたくても入れない待機児童が現在も大勢いるままです。
保育士の不足
保育士は賃金が低く割に合わないとよく聞きます。大勢の子供の命を預かる仕事であるにも関わらず、支払われる賃金は全国平均で年収323万円と、全業態平均の年収489万円と比べて低い実態です。
2017年度から保育士の賃金が2%上がり、一人当たりの月収を約6000円引き上げることを約束した安倍内閣ですが、それでもまだまだ低いといえるでしょう。それだけで保育士への応募が増えるとは全く思えません。
増えない保育園
保育園を増やそうとする行政に対して、近隣住民の反対によって保育園の増設はなかなか実現されないようです。
「せっかく静かな場所に暮らしていたのに」
「子供の飛び出しが怖い」
「子どものはしゃぐ声がうるさい」
といった騒音や送迎で行き来する車や子供の心配から、問題視する住民が反対運動をおこしています。
こうした反対運動を起こしている大半は高齢者です。日中を家の中で過ごす高齢者が静かな老後を求めて反対しています。「こどもが苦手、嫌い」という人もいますが、学生や働く世代は日中の騒がしさをそこまで気にする必要はないです。
対応に迫られる保育園
こうしたクレームを受けて、保育園側の対応が求められています。保育園と近隣宅との間に防音壁を設置したり、運動会や演奏会などで大きな音が鳴る場合には事前にイベントの日程の連絡を入れたり、なかには音の出るおもちゃの制限をするところもあるということです。
子どもの発達の阻害
こどもは元気が一番です。周りの大人の目を気にして静かに暮らすことを強要されては、自由な発想や脳の発達を邪魔してしまいます。そうして育った子供がこれからの日本を支えるのは不安であり悲しくもあります。拘束からの反発によって、私たちが想像しなかった未成年の犯罪が起きる可能性もあります。
多様なサービスが生まれ豊かな時代になり、近年はお客様気分な人が増えたと思います。「除夜の鐘がうるさい」といって自粛させた例もあるように、クレームを言えば思い通りにいくと勘違いする人が増えてしまいました。
たくさんの要望があっても一人のクレーマーがいたら実現されないのでしょうか?
今は高齢者でも、昔は子供でした。若い世代が今の自分の年金を支えていることも忘れずに寛容に生きてほしいです。
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