小学校からプールがなくなる日も近い?その理由とはA
️地域のスイミングスクールに指導を委託
⏹️千葉県佐倉市では民間のスイミングスクールで水泳の授業を行っている
水泳の授業になると、児童は送迎バスで向かい、授業は担任とスクールのインストラクターが行っている。
民間のスイミングスクールへの委託は、コストを抑える以外にもメリットが生まれた。
児童が、スクールのインストラクターによる専門的で安全な水泳指導を受けられる。
小学校の教員には体育の専任教員がおらず、これまでは専門的な水泳指導を行うのが難しいという面があった。
児童がプールで溺れたり、体調不良になったりした際のアクシデントにうまく対応できないというリスクもつきまとっていた。
専門のインストラクターが指導することにより、教員の負担軽減につながった。
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️複数ある市営屋内プールを活用する
民間のスイミングスクールと並び、自治体が運営する公営プールを利用するケースもある。
徳島市では、15ある中学校のうち、6校が公営プールを利用して水泳の授業を行っている。
プールをすべての小中学校で廃止した神奈川県海老名市でも、市内に4カ所ある運動公園内などの室内プールで水泳の授業を行っている。
室内プールなので、5〜10月の中で各校のスケジュールを調整することができる。
⏹️千葉県佐倉市
民間スイミングスクールを利用している2校だけにとどまらず、残りの小中学校32校についてもプール廃止の可能性を調査している。
現在2カ所ある市営屋外プールを屋内型に改修して事業に活用したり、民間委託を活用したりして水泳の授業を行えないか探っているとのこと。
️小学校のプールや水泳の授業の今後
少子化やコストといった点を考えると、小学校の水泳の授業を学校のプールで行うスタイルが必ずしも当たり前ではなくなる。
小学校のプールはすべて廃止され、外部の施設で水泳の授業を行うようになるのか。
️学校のプールを生かせる可能性も
千葉県佐倉市で導入された「学校のプールを廃止し、校外の施設と指導者を活用し、水泳の指導を委託する」という方法は、他の自治体でも採用、あるいは検討されている。
学校のプールを廃止しない方法を採用している自治体もある。
⏹️茨城県牛久市の小学校
室内温水プールがある、小学校の授業で使われるほか、授業時間以外は市民にも開放されている。
プールを管理するのはNPOで、市民向けの水泳教室なども開催されている。
学校施設の管理を外部に任せ、市民に広く活用してもらうという“逆の発想”は、もっと取り入れられてもよい。
️学校外で水泳の授業をするには課題も
学校のプールをすべて廃止し、市営プールや民間のスイミングスクールでの授業に移行するには、自治体が抱える小中学校の数や児童・生徒数と、施設とのバランスが取れていないと難しい。
現実的には市民プールを屋内型に改修しても対応できないのではないかとみられている。
牛久市のように、授業と一般開放の併用型プールを学校内に設置しつつ、民間施設や市営プールを活用することを計画的に進める必要がある。
まとめ
少子化や人口減を背景に、自治体はお金の使い方を根本的に見直さなくてはならない時期に来ている。
学校施設も例外ではない。
すべての学校ごとにプールが必要なのか吟味し、コストや利用頻度などを考慮して廃止したり、近隣の学校と共同利用する形にしたりと学校プールのあり方を模索している。
授業以外に一般市民にも開放する道も探っている。
これまでの「学校ごとに必ずプールがある風景」は、当たり前ではなくなる。
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2020年08月05日
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