2019年02月05日
出題予測問題<臨床栄養学>◎糖尿病
昨日の問題の解説です。
(2)BMI25以上35s/u未満の肥満症では、現在の体重から3〜6か月で3%以上の減少を目指す。
(3)フォーミュラ食の併用は、無効である。
(4)インスリン治療中の高度肥満症患者では、超低エネルギー食(VLCD)を選択する。
(5)高度肥満症において減量がみられない場合、外科手術を第一選択とする。
【解説】正答(2)
(1)誤り。肥満症の治療は、食事療法や運動療法が基本である。
食事・運動療法を行うことで、内臓脂肪の減少が得られ、肥満に伴う健康障害の改善が期待できる。
食事・運動及び行動療法で目標が達成できなかった場合、薬物療法を検討する。
(2)正しい。BMI25以上35s/u未満の肥満症では、25kcal/kg標準体重/日以下を目安に
エネルギー摂取量を算定し、現在の体重から3〜6か月で3%以上の減少を目指す。
(3)誤り。肥満症の食事療法でも不可欠アミノ酸を含むたんぱく質、ビタミン、ミネラルの
十分な摂取が必須であり、フォーミュラー食の併用が有効である。
フォーミュラー食を1日1食だけ食事を交換することでも、
有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。
(4)誤り。インスリン治療中の患者は、超低エネルギー食(VLCD)は禁忌である。
VLCDは、摂取エネルギー量を600kcal/日以下にしたものである。
(5)誤り。外科手術を第一選択とはしない。
高度肥満症において減量がみられない場合には、低エネルギー食(LCD)もちくはVLCDを検討する。
VLCD療法は、副作用に注意して実施する必要があり、入院管理下で開始する。
継続期間は1〜3週間が一般的である。
(2)インスリン感受性は低下する。
(3)1か月で1sの原料を目指す場合、エネルギー摂取量を1日当たり約100kcal減ずる。
(4)減量により、血中レプチン値は上昇する。
(5)運動療法では、無酸素運動を主体とする。
【解説】正答(2)
(1)誤り。ウエスト周囲長が男性で85p、女性で90pの場合、内臓脂肪面積100㎠に相当する。
(2)正しい。アディポサイトカインの分泌異常になり、インスリン感受性は低下し、
耐糖能異常が起こりやすくなる。
(3)誤り。体脂肪が1s燃焼するには、約7,000kcalの消費が必要である。
したがって、「7,000kcal÷30(日)≒233kcal/日」となる。
100kcal/日では少ない。
(4)誤り。レプチンは、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインで、
体脂肪に応じて放出されるので、減量により血中レプチン値は低下する。
レプチンは、脂肪分解亢進、摂取抑制、エネルギー消費の亢進に作用する。
肥満症患者では、血中レプチン濃度が上昇しているにもかかわらず、体重の減少は認められず、
レプチン抵抗性が認められる。
減量により、レプチン抵抗性を改善し、血中レプチン濃度の適正化が図れる。
(5)誤り。運動療法では、体脂肪の燃焼が期待できる有酸素運動を主体とし、レジスタント運動、
ストレッチング、種々のコンディショニング・エクササイズを併用する。
1日合計30〜60分、週150〜300分の実施を目標とする。
今日は、「糖尿病」の問題です。
食事療法で治療が可能な糖尿病は、管理栄養士にとって基本中の基本であり、
病院でも一番栄養食事指導件数が多い疾患です。
そのため、国家試験でも毎年必ず数問は出題されます。
管理栄養士として絶対に正答しなければならない疾患なので、病態をしっかり理解しておいてください。
(2)合併症予防のための血糖コントロール目標は、HbA1c6.0%未満である。
(3)栄養管理では、たんぱく質の摂取エネルギー比率を20〜25%Etosuru。
(4)肥満2型糖尿病患者では、スルホニル尿素薬(SU薬)が第一選択となる。
(5)シックデイの場合は、水分を十分に摂取する。
(1)高浸透圧高血糖状態をきたしやすい。
(2)認知症やうつを発症しやすい。
(3)患者本人だけでなく介護者にも糖尿病教育を行う。
(4)厳格な食事制限を行う。
(5)運動療法として、バランス運動は有効である。
明日解説します。
Q1.肥満症の治療に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)肥満症の治療は、薬物療法が基本となる。(2)BMI25以上35s/u未満の肥満症では、現在の体重から3〜6か月で3%以上の減少を目指す。
(3)フォーミュラ食の併用は、無効である。
(4)インスリン治療中の高度肥満症患者では、超低エネルギー食(VLCD)を選択する。
(5)高度肥満症において減量がみられない場合、外科手術を第一選択とする。
【解説】正答(2)
(1)誤り。肥満症の治療は、食事療法や運動療法が基本である。
食事・運動療法を行うことで、内臓脂肪の減少が得られ、肥満に伴う健康障害の改善が期待できる。
食事・運動及び行動療法で目標が達成できなかった場合、薬物療法を検討する。
(2)正しい。BMI25以上35s/u未満の肥満症では、25kcal/kg標準体重/日以下を目安に
エネルギー摂取量を算定し、現在の体重から3〜6か月で3%以上の減少を目指す。
(3)誤り。肥満症の食事療法でも不可欠アミノ酸を含むたんぱく質、ビタミン、ミネラルの
十分な摂取が必須であり、フォーミュラー食の併用が有効である。
フォーミュラー食を1日1食だけ食事を交換することでも、
有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。
(4)誤り。インスリン治療中の患者は、超低エネルギー食(VLCD)は禁忌である。
VLCDは、摂取エネルギー量を600kcal/日以下にしたものである。
(5)誤り。外科手術を第一選択とはしない。
高度肥満症において減量がみられない場合には、低エネルギー食(LCD)もちくはVLCDを検討する。
VLCD療法は、副作用に注意して実施する必要があり、入院管理下で開始する。
継続期間は1〜3週間が一般的である。
Q2.成人の肥満に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)男性のウエスト周囲長80pは、内臓脂肪面積100uに相当する。(2)インスリン感受性は低下する。
(3)1か月で1sの原料を目指す場合、エネルギー摂取量を1日当たり約100kcal減ずる。
(4)減量により、血中レプチン値は上昇する。
(5)運動療法では、無酸素運動を主体とする。
【解説】正答(2)
(1)誤り。ウエスト周囲長が男性で85p、女性で90pの場合、内臓脂肪面積100㎠に相当する。
(2)正しい。アディポサイトカインの分泌異常になり、インスリン感受性は低下し、
耐糖能異常が起こりやすくなる。
(3)誤り。体脂肪が1s燃焼するには、約7,000kcalの消費が必要である。
したがって、「7,000kcal÷30(日)≒233kcal/日」となる。
100kcal/日では少ない。
(4)誤り。レプチンは、脂肪細胞から分泌されるアディポサイトカインで、
体脂肪に応じて放出されるので、減量により血中レプチン値は低下する。
レプチンは、脂肪分解亢進、摂取抑制、エネルギー消費の亢進に作用する。
肥満症患者では、血中レプチン濃度が上昇しているにもかかわらず、体重の減少は認められず、
レプチン抵抗性が認められる。
減量により、レプチン抵抗性を改善し、血中レプチン濃度の適正化が図れる。
(5)誤り。運動療法では、体脂肪の燃焼が期待できる有酸素運動を主体とし、レジスタント運動、
ストレッチング、種々のコンディショニング・エクササイズを併用する。
1日合計30〜60分、週150〜300分の実施を目標とする。
今日は、「糖尿病」の問題です。
食事療法で治療が可能な糖尿病は、管理栄養士にとって基本中の基本であり、
病院でも一番栄養食事指導件数が多い疾患です。
そのため、国家試験でも毎年必ず数問は出題されます。
管理栄養士として絶対に正答しなければならない疾患なので、病態をしっかり理解しておいてください。
Q1.糖尿病に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)インスリン抵抗性は、尿中C-ペプチド排泄量にて評価する。(2)合併症予防のための血糖コントロール目標は、HbA1c6.0%未満である。
(3)栄養管理では、たんぱく質の摂取エネルギー比率を20〜25%Etosuru。
(4)肥満2型糖尿病患者では、スルホニル尿素薬(SU薬)が第一選択となる。
(5)シックデイの場合は、水分を十分に摂取する。
Q2.高齢者の糖尿病に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)高浸透圧高血糖状態をきたしやすい。
(2)認知症やうつを発症しやすい。
(3)患者本人だけでなく介護者にも糖尿病教育を行う。
(4)厳格な食事制限を行う。
(5)運動療法として、バランス運動は有効である。
明日解説します。
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