2018年12月04日
国家試験解説「公衆栄養学(No.150)」
Q150.国民健康・栄養調査に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)実施時期は、毎年異なる。
(2)調査員は、厚生労働大臣が任命する。
(3)朝食の欠食は、問診により把握する。
(4)栄養素等摂取量は、調理による変化を考慮している。
(5)栄養摂取状況調査は、個人の習慣的な摂取量を把握する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。国民健康・栄養調査は、厚生労働省が企画立案し、
調査は調査地区を管轄する保健所が毎年11月中に実施する。
(2)誤り。保健所長を班長とする調査班が設けられ、医師、管理栄養士、保健師等の都道府県知事から
任命された国民健康・栄養調査員が調査の実施にあたる。
(3)誤り。朝食の欠食は、栄養摂取状況調査票への記入により把握される。
(4)正しい。栄養素等摂取量は、加熱調理による重量変化や成分変化を考慮し、
なるべく口に入る状態が把握されている。
つまり、「ゆで」「焼き」「油いため」などの調理後の食品が日本食品標準成分表に収載されている
場合はこれを用い、「生」の食品しか収載がない食品は、日本食品標準成分表に収載されている
調理による「重量変化率」を加味して計算を用いる。
(5)誤り。栄養摂取状況調査は、調査期間中の日曜日及び祝祭日を除く任意の1日を調査するため、
習慣的な摂取量を把握することはできない。
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