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2018年11月24日

国家試験解説「応用栄養学(No.98)」

Q98.ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)交感神経の活動は、低下する。
(2)糖新生は、亢進する。
(3)血中遊離脂肪酸値は、低下する。
(4)血清ビタミンC値は、上昇する。
(5)尿中カルシウム排泄量は、低下する。

【解説】…正答(2)
(1)誤り。ストレス応答の抵抗期において、交感神経の活動は、亢進する。
(2)正しい。ストレス応答の抵抗期において、視床下部ー脳下垂体ー副腎皮質系が亢進し、
   副腎皮質刺激ホルモンの分泌が上昇するため、グルココルチコイドの分泌が高まる。
   グルココルチコイドは、肝臓における糖新生を促進し、血糖値を上昇させる作用をもつ。
(3)誤り。交感神経の活動が亢進するため、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌が増加し、
   ホルモン感受性リパーゼの活性が高まる。
   このため、脂肪組織におけるトリアリルグリセロールの分解が促進され、
   血中遊離脂肪酸値は上昇する。
(4)誤り。ストレス状態において、副腎では、グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンの
   分泌が増加し、これらの生成にビタミンCが使われるため、血清ビタミンC値は低下する。
(5)誤り。グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンはカルシウムとマグネシウムの
   尿中排泄を促すため、尿中カルシウム排泄量は増加する。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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