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2018年11月22日

国家試験解説「応用栄養学(No.96)」

Q96.嚥下障害の高齢者に適した調理法に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)バナナをつぶす。
(2)きゅうりを刻む。
(3)にんじんを軟らかく煮る。
(4)ジュースをゼリー状に固める。
(5)お茶にとろみをつける。

【解説】…正答(2)
(1)正しい。バナナは、酸味がなく、咀嚼した際にサラサラした果汁も出ないため嚥下障害がある場合に
   適した食材である。
   また、嚥下状態に合わせ、つぶすことで誤嚥を防ぐことができる。
(2)誤り。食材を細かく刻むと食塊を形成しにくく、むせや誤嚥の原因となるため、
   嚥下障害のある場合には向かない。
(3)正しい。咀嚼力が低下している場合には、食材を軟らかく煮る調理法が適している。
(4)正しい。サラサラした飲み物であるジュースを、口腔咽頭に残留しにくいゼリー状に固めることは、
   嚥下障害のある場合の調理法として適している。
(5)正しい。サラサラした飲み物は動きが早く、
   咽頭蓋が後方へ倒れ気管に蓋をする前に一気に流れこんでしまうため、誤嚥しやすい。
   お茶にとろみをつけることで動きのスピードが遅くなるため、気管に入りにくくなり、
   嚥下障害のある場合の調理法として適している。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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