2018年11月13日
国家試験解説「応用栄養学(No.87)」
Q87.日本人の食事摂取基準(2015年版)における、ビタミンの耐容上限量(UL)に関する記述である 。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ビタミンAでは、カロテノイドを含む。
(2)ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを含む。
(3)ナイアシンでは、ナイアシン当量としての量で設定されている。
(4)ビタミンB6では、食事性ビタミンB6としての量で設定されている。
(5)葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。プロビタミンAであるカロテノイドは、
耐容上限量を考慮したビタミンA摂取量の算出には含めない。
理由は、β-カロテンの過剰摂取によるプロビタミンAとしての過剰障害は、
胎児奇形や骨折も含めて知られていないためである。
(2)誤り。ビタミンEではα-トコフェロールのみを指標として策定している。
血液及び組織中に存在するビタミンE同族体の大部分がα-トコフェロールであることが理由である。
(3)誤り。ナイアシンでは、強化食品由来及びサプリメント由来のニコチン酸
あるいはニコチンアミドの量で設定されている。
(4)誤り。耐容上限量をピリドキシンとしての量で設定しており、60r/日としている。
(5)正しい。葉酸の数値は、サプリメントとして使用されているプテロイルモノグルタミン酸量として
設定されている。
なお、通常の食品を摂取している人で、過剰摂取による健康障害が発現したという報告は
見当たらないとされている。
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