2018年11月08日
国家試験解説「基礎栄養学(No.82)」
Q82.水の出納に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)栄養素1g当たりの代謝水は、脂質が最も少ない。
(2)不可避尿量は、摂取した水分量に影響される。
(3)不感蒸泄では、水のみが失われる。
(4)1日に必要な水分摂取の最低量は、不可避尿量と随意尿(可避尿)量の合計である。
(5)低張性脱水では、電解質を含まない水を補給する。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。栄養素1g当たりの代謝水の量は糖質が0.56g、脂質が1.07g、たんぱく質が0.43gで、
脂質が最も多い。
(2)誤り。不可避尿量は体内の代謝産物が排泄するために必要な尿量で、
摂取した水分量に影響されず一定(約500mL/日)である。
(3)正しい。不感蒸泄とは、肺や皮膚から排泄される水分をいう。
汗は含まないため電解質は失われず、水のみが失われる。
(4)誤り。1日の必要最低水分量は、不可避尿量に不感蒸泄や糞便等に排泄される水分量を
加えたものである。
(5)誤り。低張性脱水では水分に比べてナトリウムが多く喪失しているので、電解質を含む水を補給する。
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