2018年11月05日
国家試験解説「基礎栄養学(No.79)」
Q79.ビタミンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)ビタミンAは、エネルギー代謝に補酵素として作用する。
(2)ビタミンEの必要量は、飽和脂肪酸摂取の増加時に高まる。
(3)吸収されたビタミンB1の余剰分は、糞中に排泄される。
(4)ビタミンB6は、生体内の酸化還元反応に必要である。
(5)ビオチンは、生卵白中のアビジンと結合する。
【解説】…正答(5)
(1)誤り。ビタミンAは補酵素としてエネルギー代謝に関与しない。
エネルギー代謝に補酵素として作用するビタミンは、ビタミンB1・B2・ナイアシンなどである。
(2)誤り。ビタミンEの必量量が高まるのは、多価不飽和脂肪酸の摂取が増大したときである。
(3)誤り。必量量を超えて吸収されたビタミンB1は、尿中に排泄される。
(4)誤り。ビタミンB1は酸化還元反応には関与しない。
ビタミンB6は、主としてアミノ酸代謝におけるアミノ基転移反応やアミノ基の
脱炭酸反応の補酵素として作用する。
生体内の酸化還元反応に必要ビタミンは、ビタミンC/E、カロテノイドである。
(5)正しい。生卵白の過食によってビオチンの吸収が阻害され、ビオチン欠乏が起こることがある。
なお、加熱した卵白ではアジピンが変性するため、ビオチン欠乏を起こすことはない。
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