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2018年10月26日

国家試験解説「食べ物と健康(No.69)」

Q69.でんぷんの調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)透明度を重視するあんかけでは、コーンスターチを使用する。
(2)くずでんぷんのゲルは、低温(4℃)で保存するとやわらかくなる。
(3)じゃがいもでんぷんのゲルに食塩を添加すると、粘度が増加する。
(4)ゲルに使用するじゃがいもでんぷん濃度は、2%が目安である。
(5)さつまいもでは、緩慢加熱によりでんぷんが分解して、甘味が増す。

【解説】…正答(5)
(1)誤り。糊化したコーンスターチは不透明なので、あんかけでは、ばれいしょでんぷんがよく使われる。
   一般的に、地上でんぷんよりも地下でんぷんの方が糊の透明度が高い。
(2)誤り。くずでんぷんのゲルを低温で保存すると、いったん糊化したでんぷんの老化が進み、硬くなる。
(3)誤り。じゃがいもでんぷんのゲルは、食塩の添加により粘度が低下する。
(4)誤り。ゲルにするには、でんぷん濃度20%程度が目安である。
(5)正しい。さつまいもを緩慢加熱すると、
   自身がもつβアミラーゼによってマルトースが生成して甘みが増す。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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