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2018年09月28日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.42)」

Q42.免疫と生体防御に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)好中球は、自然免疫を担っている。
(2)ナチュラルキラー(NK)細胞は、特異的防御機構を担っている。
(3)Bリンパ球は、胸腺で成熟する。
(4)Tリンパ球は、免疫グロブリンを産生する。
(5)免疫グロブリンは、細胞性免疫を担っている。

【解説】…正答(1)
(1)正しい。自然免疫とは、生まれつき備わっている防御機構で、
   すべての抗原に対して同じように作用するため非特異的防御機構ともいわれる。
   好中球は、白血球の1種で貪食能を示す。
   細菌感染の初期には、好中球が貪食によって非特異的な防御を行っている。
(2)誤り。ナチュラルキラー(NK)細胞はリンパ球の1種で、非特異的防御機能を担っている。
   ウイルス感染細胞や腫瘍細胞を破壊する。
(3)誤り。Bリンパ球は骨髄内で成熟する。
   一方、Tリンパ球は未成熟な段階で骨髄を離れ、胸腺で成熟Tリンパ球へと分化する。
   Bリンパ球のBは骨髄bone marrowの頭文字Bに、Tリンパ球のTは胸腺thymusの頭文字Tに由来する。
(4)誤り。免疫グロブリンを産生するのは、Bリンパ球が分化した形成細胞である。
(5)誤り。免疫グロブリンは、体液性免疫を担っている。
   細胞性免疫は、Tリンパ球から分化した細胞障害性T細胞が担っている。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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