2018年09月26日
国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.40)」
Q40.血液系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)赤血球の寿命は、約21日である。
(2)赤芽球の分裂・増殖は、エリスロポエチンにより抑制される。
(3)血小板は、核をもつ。
(4)単球が血管外へ遊走すると、マクロファージになる。
(5)肥満細胞は、異物を貪食する。
【解説】…正答(4)
(1)誤り。赤血球の寿命は約120日である。
寿命を迎えた赤血球は、主に脾臓や肝臓で破壊される。
(2)誤り。赤芽球の分裂・増殖は、腎臓で産生されるエリスロポエチンにより促進される。
(3)誤り。血小板及び赤血球は、核をもたない。
なお、白血球は核をもつ。
(4)正しい。単球は、血管外へ遊走するとマクロファージに分化する。
マクロファージは強い貪食能をもち、
老廃物の処理や好中球が貪食できない微生物などに対する防御を担うとともに、
外来性抗原の提示も行う。
(5)誤り。好中球やマクロファージは貪食能をもつが、肥満細胞は貪食能をもたない。
肥満細胞は、ヒスタミンなどの炎症メディエーターを分泌して炎症を惹起したり、
T型アレルギーに関与したりする。
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