新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
2017年08月08日
B脂質の構造と機能【ポイント】
脂質とは、生体内において、糖質を同時にエネルギー源や体の構成成分
及び生理活性物質として利用されています。
脂質とは一般的に、クロロホルムやエーテル、ベンゼンなどの有機溶媒には良く溶けますが、
水には溶けにくい化合物の総称をいいます。
脂質は単純脂質、複合脂質及び誘導脂質に分類されます。
【脂質の分類】
〇単純脂質
脂肪酸とアルコールのエステル
例)中性脂肪、ロウ、ステロールエステル
〇複合脂質
脂肪酸とアルコールの他に、リン酸、糖、硫酸、アミンなどの親水性の極性基をもつ化合物。
1つの分子内に疎水性と親水性の療法の性質を併せもつ両親媒性。
例)リン脂質、糖脂質
〇誘導脂質
単純脂質や複合脂質の加水分解によって生成する化合物のうちの脂溶性のもの。
例)脂肪酸、ステロイド、脂溶性ビタミン
【脂肪酸】
脂肪酸は脂肪の構成成分として量的に最も多く、脂質の形態や性質に大きな影響を与えます。
多くはエステル結合型で存在し、遊離方は少ないのが特徴です。
血清中の遊離指導酸はアルブミンと結合して溶存します。
脂肪酸には、飽和脂肪酸(二重結合をもたない)と不飽和脂肪酸(二重結合をもつ)があります。
多価不飽和脂肪酸の内、リノール酸・α-リノレン酸は、生体で必須でありながら体内で合成できないため、
食物から摂取しなければなりません(必須脂肪酸)。
【リン脂質】
リン脂質は糖脂質やコレステロールとともに生体膜の構成成分であり、
脳神経系にも多く存在しています。
両親媒性であるリン脂質は、水溶液中で安定な脂質二重層を形成します。
リン脂質に含まれるアラキドン酸やEPAなどの多価不飽和脂肪酸からは、
エイコサノイドと呼ばれる生理活性物質が作られます。
リン脂質は、グリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分けられます。
【糖脂質】
糖脂質も生体膜の構成成分であり、特に神経組織に多く存在します。
糖たんぱく質を並んで、血液型や細胞の識別に役立っています。
糖脂質は、グリセロ糖脂質とスフィンゴ糖脂質に分けられます。
【ステロイド】
4個の環構造からなるステロイド骨格をもつ脂質をステロイドといいます。
ステロイドは、側鎖や二重結合の違いによって、コレステロール、胆汁酸、ステロイドホルモン、
プロビタミンDに分けられます。
次回、問題を出題します。
及び生理活性物質として利用されています。
脂質とは一般的に、クロロホルムやエーテル、ベンゼンなどの有機溶媒には良く溶けますが、
水には溶けにくい化合物の総称をいいます。
脂質は単純脂質、複合脂質及び誘導脂質に分類されます。
【脂質の分類】
〇単純脂質
脂肪酸とアルコールのエステル
例)中性脂肪、ロウ、ステロールエステル
〇複合脂質
脂肪酸とアルコールの他に、リン酸、糖、硫酸、アミンなどの親水性の極性基をもつ化合物。
1つの分子内に疎水性と親水性の療法の性質を併せもつ両親媒性。
例)リン脂質、糖脂質
〇誘導脂質
単純脂質や複合脂質の加水分解によって生成する化合物のうちの脂溶性のもの。
例)脂肪酸、ステロイド、脂溶性ビタミン
【脂肪酸】
脂肪酸は脂肪の構成成分として量的に最も多く、脂質の形態や性質に大きな影響を与えます。
多くはエステル結合型で存在し、遊離方は少ないのが特徴です。
血清中の遊離指導酸はアルブミンと結合して溶存します。
脂肪酸には、飽和脂肪酸(二重結合をもたない)と不飽和脂肪酸(二重結合をもつ)があります。
多価不飽和脂肪酸の内、リノール酸・α-リノレン酸は、生体で必須でありながら体内で合成できないため、
食物から摂取しなければなりません(必須脂肪酸)。
【リン脂質】
リン脂質は糖脂質やコレステロールとともに生体膜の構成成分であり、
脳神経系にも多く存在しています。
両親媒性であるリン脂質は、水溶液中で安定な脂質二重層を形成します。
リン脂質に含まれるアラキドン酸やEPAなどの多価不飽和脂肪酸からは、
エイコサノイドと呼ばれる生理活性物質が作られます。
リン脂質は、グリセロリン脂質とスフィンゴリン脂質に分けられます。
【糖脂質】
糖脂質も生体膜の構成成分であり、特に神経組織に多く存在します。
糖たんぱく質を並んで、血液型や細胞の識別に役立っています。
糖脂質は、グリセロ糖脂質とスフィンゴ糖脂質に分けられます。
【ステロイド】
4個の環構造からなるステロイド骨格をもつ脂質をステロイドといいます。
ステロイドは、側鎖や二重結合の違いによって、コレステロール、胆汁酸、ステロイドホルモン、
プロビタミンDに分けられます。
次回、問題を出題します。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
2017年08月07日
A糖質の構造と機能【解説】
昨日の問題の解説です。
【解説】…(3)、(5)
(1)誤り。
ケトースは、ケトン体をもつ。アルデヒド基をもつものはアルドースと呼ばれる。
(2)誤り。
天然の糖質は、D型の光学異性体が多い。生体内の糖質の大部分はD型である。
(3)正しい。
セルロースのβ‐1,4グリコシド結合は、ヒトのα‐アミラーゼによって加水分解されない。
(4)誤り。
アミロースは、直鎖状のα‐1,4‐グリコシド結合構造である。
α‐1,6‐グルコシド結合をもつのは、アミロペクチンやグリコーゲンである。
(5)正しい。
グリコサミノグ罹患は、アミノ糖とウロン酸が交互に多数結合した構造をしている。
【解説】…(2)
(1)誤り。
デオキシリボースは五炭糖である。
(2)正しい。
グルコースとマンノースも六炭糖のアルドースである。
フルクトースは六炭糖のケトースである。
(3)誤り。
グルクロン酸は、グルコースの酸化によって生じる。
グルコースの還元によって生じるのはソルビトールである。
(4)誤り。
ラクトースは、グルコースとガラクトースがβ‐1,4‐グリコシド結合した二糖類である。
(5)誤り。
ヒアルロン酸は硫酸基ともたない。
硫酸基をもつグルコサミノグリカンは、コンドロイチン硫酸やヘパリンなどである。
正解できましたか?
ここでのポイントは、「結合の種類」を覚えることと「ケトース・アルドース」です。
暗記でカバーできる部分になりますので、得点できるように復習しておきましょう。
Q1.糖質に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ケトースは、アルデヒド基をもつ。
(2)天然の糖質は、D型よりもL型の光学異性体が多い。
(3)セルロースは、β‐1,4-グリコシド結合をもつ。
(4)アミロースは、α‐1,6‐グリコシド結合をもつ。
(5)グリコサミノ具罹患は、二糖の繰り返し構造をもつ。
(2)天然の糖質は、D型よりもL型の光学異性体が多い。
(3)セルロースは、β‐1,4-グリコシド結合をもつ。
(4)アミロースは、α‐1,6‐グリコシド結合をもつ。
(5)グリコサミノ具罹患は、二糖の繰り返し構造をもつ。
【解説】…(3)、(5)
(1)誤り。
ケトースは、ケトン体をもつ。アルデヒド基をもつものはアルドースと呼ばれる。
(2)誤り。
天然の糖質は、D型の光学異性体が多い。生体内の糖質の大部分はD型である。
(3)正しい。
セルロースのβ‐1,4グリコシド結合は、ヒトのα‐アミラーゼによって加水分解されない。
(4)誤り。
アミロースは、直鎖状のα‐1,4‐グリコシド結合構造である。
α‐1,6‐グルコシド結合をもつのは、アミロペクチンやグリコーゲンである。
(5)正しい。
グリコサミノグ罹患は、アミノ糖とウロン酸が交互に多数結合した構造をしている。
Q2.糖質に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)デオキシリボースは、6個の炭素原子をもつ。
(2)ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。
(3)グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。
(4)ラクトースは、α‐1,4‐グリコシド結合をもつ。
(5)ヒアルロン酸は、硫酸基をもつ。
(2)ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。
(3)グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。
(4)ラクトースは、α‐1,4‐グリコシド結合をもつ。
(5)ヒアルロン酸は、硫酸基をもつ。
【解説】…(2)
(1)誤り。
デオキシリボースは五炭糖である。
(2)正しい。
グルコースとマンノースも六炭糖のアルドースである。
フルクトースは六炭糖のケトースである。
(3)誤り。
グルクロン酸は、グルコースの酸化によって生じる。
グルコースの還元によって生じるのはソルビトールである。
(4)誤り。
ラクトースは、グルコースとガラクトースがβ‐1,4‐グリコシド結合した二糖類である。
(5)誤り。
ヒアルロン酸は硫酸基ともたない。
硫酸基をもつグルコサミノグリカンは、コンドロイチン硫酸やヘパリンなどである。
正解できましたか?
ここでのポイントは、「結合の種類」を覚えることと「ケトース・アルドース」です。
暗記でカバーできる部分になりますので、得点できるように復習しておきましょう。
2017年08月06日
A糖質の構造と機能【問題】
それでは、「糖質の構造と機能」から二問出題します。
解説は次回公開します。
Q1.糖質に関する記述である。
正しいのはどれか。2つ選べ。
正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)ケトースは、アルデヒド基をもつ。
(2)天然の糖質は、D型よりもL型の光学異性体が多い。
(3)セルロースは、β‐1,4-グリコシド結合をもつ。
(4)アミロースは、α‐1,6‐グリコシド結合をもつ。
(5)グリコサミノ具罹患は、二糖の繰り返し構造をもつ。
(2)天然の糖質は、D型よりもL型の光学異性体が多い。
(3)セルロースは、β‐1,4-グリコシド結合をもつ。
(4)アミロースは、α‐1,6‐グリコシド結合をもつ。
(5)グリコサミノ具罹患は、二糖の繰り返し構造をもつ。
Q2.糖質に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)デオキシリボースは、6個の炭素原子をもつ。
(2)ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。
(3)グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。
(4)ラクトースは、α‐1,4‐グリコシド結合をもつ。
(5)ヒアルロン酸は、硫酸基をもつ。
(2)ガラクトースは、六炭糖のアルドースである。
(3)グルクロン酸は、グルコースの還元によって生じる。
(4)ラクトースは、α‐1,4‐グリコシド結合をもつ。
(5)ヒアルロン酸は、硫酸基をもつ。
解説は次回公開します。
2017年08月05日
A糖質の構造と機能【ポイント】
今日は、糖質の構造と機能についてお話します。
「糖質」とは、生体内において、エネルギー源や体の構成成分及び生理活性物質として利用されている。
化学的には一般に炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の三元素からなる。
「炭素の水和物」の意味から炭水化物とも呼ばれます。
糖質は、痰走塁、身糖類、少糖類(オリゴ糖類)及び多糖類に分類されます。
【単糖類】
単糖類とは加水分解によって、それ以上簡単に分解することはできない糖質の最小単位です。
単糖類を構成している炭素の数によって、三炭糖、四炭糖、五炭糖、六炭糖、七炭糖に分類されます。
栄養学的に重要なのは、五炭糖と六炭糖です。
単糖類は、分子構造中に2個以上の水酸基をもつとともに、
アルデヒド基(−CHO)、ケトン基(C=O)をもちます。
アルデヒド基を持つものをアルドース(グルコースやガラクトース)、
ケトン基を持つものをケトース(フルクトース)といいます。
【二糖類・少糖類】
2〜10個程度の単糖がグリコシド結合したものを少糖類(オリゴ糖)といい、
単糖の重合度により二単糖、三炭糖…と分類されます。
【多糖類】
約10個以上の炭糖がグリコシド結合で結合したものを多糖類といいます。
一種類の炭糖のみから構成されているホモ多糖と2種類以上の単糖から構成されているヘテロ多糖があります。
〇ホモ多糖
でんぷん(アミロース、アミロペクチン)、グリコーゲン、セルロース、キチン
〇ヘテロ多糖
グルコマンナン、ペクチン、アルギン酸、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)
【複合脂質】
糖鎖、糖たんぱく質、プロテオグリカン、糖脂質など
次回、問題を出題します。
「糖質」とは、生体内において、エネルギー源や体の構成成分及び生理活性物質として利用されている。
化学的には一般に炭素(C)、水素(H)、酸素(O)の三元素からなる。
「炭素の水和物」の意味から炭水化物とも呼ばれます。
糖質は、痰走塁、身糖類、少糖類(オリゴ糖類)及び多糖類に分類されます。
【単糖類】
単糖類とは加水分解によって、それ以上簡単に分解することはできない糖質の最小単位です。
単糖類を構成している炭素の数によって、三炭糖、四炭糖、五炭糖、六炭糖、七炭糖に分類されます。
栄養学的に重要なのは、五炭糖と六炭糖です。
単糖類は、分子構造中に2個以上の水酸基をもつとともに、
アルデヒド基(−CHO)、ケトン基(C=O)をもちます。
アルデヒド基を持つものをアルドース(グルコースやガラクトース)、
ケトン基を持つものをケトース(フルクトース)といいます。
【二糖類・少糖類】
2〜10個程度の単糖がグリコシド結合したものを少糖類(オリゴ糖)といい、
単糖の重合度により二単糖、三炭糖…と分類されます。
【多糖類】
約10個以上の炭糖がグリコシド結合で結合したものを多糖類といいます。
一種類の炭糖のみから構成されているホモ多糖と2種類以上の単糖から構成されているヘテロ多糖があります。
〇ホモ多糖
でんぷん(アミロース、アミロペクチン)、グリコーゲン、セルロース、キチン
〇ヘテロ多糖
グルコマンナン、ペクチン、アルギン酸、グリコサミノグリカン(ムコ多糖)
【複合脂質】
糖鎖、糖たんぱく質、プロテオグリカン、糖脂質など
次回、問題を出題します。
2017年08月04日
@人体の構造【解説】
今日は、昨日の「人体の構造」の問題の解説をします。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。中心体は、細胞分裂の際に染色体を移動させる。
(2)誤り。ゴルジ体は粗面小胞体と連絡しており、
粗面小胞体から送られてきたたんぱく質に化学的修飾を行う。
(3)正しい。
(4)誤り。粗面小胞体は、小胞体の膜にリボソームが付着したものである。
リボソームは、たんぱく質合成を行う。
(5)誤り。リソソームは、細胞質内の異物を分解処理する。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。細胞膜を形成するリン脂質は両親媒性分子であり。
疎水性の部分を内側に、親水性の部分を外側にして安定した二重奏を形成している。
(2)誤り。赤血球にはミトコンドリアは存在しない。
このため、赤血球は、エネルギーを解糖系だけで産生している。
(3)誤り。グリコーゲン合成は、肝臓や筋肉の細胞質内で行われる。
滑面小胞体は、脂肪酸の不飽和化、ステロイドホルモンの合成、
グリコーゲン代謝・分泌などに関与している。
(4)誤り。細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より低い。
この濃度サは、ナトリウムポンプによって維持されている。
(5)誤り。受精卵を使用して作られる多能性幹細胞はES細胞である。
iPS細胞は、ヒトの皮膚などの体細胞に遺伝子を導入して作られる。
正解できましたか?
覚えるだけで得点出来る部分になるので、必ず覚えておきましょう。
Q1.細胞小器官とそれらの機能の組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)中心体ー細胞質ないの異物を分解処理する。
(2)ゴルジ体ー細胞分れるの際に染色体を移動させる。
(3)ミトコンドリアーATPを合成する。
(4)粗面小胞体ー細胞骨格を構成する。
(5)リソソームーたんぱく質合成の場となる。
(2)ゴルジ体ー細胞分れるの際に染色体を移動させる。
(3)ミトコンドリアーATPを合成する。
(4)粗面小胞体ー細胞骨格を構成する。
(5)リソソームーたんぱく質合成の場となる。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。中心体は、細胞分裂の際に染色体を移動させる。
(2)誤り。ゴルジ体は粗面小胞体と連絡しており、
粗面小胞体から送られてきたたんぱく質に化学的修飾を行う。
(3)正しい。
(4)誤り。粗面小胞体は、小胞体の膜にリボソームが付着したものである。
リボソームは、たんぱく質合成を行う。
(5)誤り。リソソームは、細胞質内の異物を分解処理する。
Q2.人の細胞の構造と機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)細胞膜は、リン脂質の二重層からなる。
(2)赤血球には、ミトコンドリアが存在する。
(3)滑面小胞体では、グリコーゲンの合成が行われる。
(4)細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より高い。
(5)iPs細胞(人工多能性幹細胞)は、受精卵を使用する。
(2)赤血球には、ミトコンドリアが存在する。
(3)滑面小胞体では、グリコーゲンの合成が行われる。
(4)細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より高い。
(5)iPs細胞(人工多能性幹細胞)は、受精卵を使用する。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。細胞膜を形成するリン脂質は両親媒性分子であり。
疎水性の部分を内側に、親水性の部分を外側にして安定した二重奏を形成している。
(2)誤り。赤血球にはミトコンドリアは存在しない。
このため、赤血球は、エネルギーを解糖系だけで産生している。
(3)誤り。グリコーゲン合成は、肝臓や筋肉の細胞質内で行われる。
滑面小胞体は、脂肪酸の不飽和化、ステロイドホルモンの合成、
グリコーゲン代謝・分泌などに関与している。
(4)誤り。細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より低い。
この濃度サは、ナトリウムポンプによって維持されている。
(5)誤り。受精卵を使用して作られる多能性幹細胞はES細胞である。
iPS細胞は、ヒトの皮膚などの体細胞に遺伝子を導入して作られる。
正解できましたか?
覚えるだけで得点出来る部分になるので、必ず覚えておきましょう。
2017年08月03日
@人体の構造【問題】
それでは、「人体の構造」から二問出題します。
次回、解説します。
Q1.細胞小器官とそれらの機能の組み合わせである。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)中心体ー細胞質ないの異物を分解処理する。
(2)ゴルジ体ー細胞分れるの際に染色体を移動させる。
(3)ミトコンドリアーATPを合成する。
(4)粗面小胞体ー細胞骨格を構成する。
(5)リソソームーたんぱく質合成の場となる。
(2)ゴルジ体ー細胞分れるの際に染色体を移動させる。
(3)ミトコンドリアーATPを合成する。
(4)粗面小胞体ー細胞骨格を構成する。
(5)リソソームーたんぱく質合成の場となる。
Q2.人の細胞の構造と機能に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)細胞膜は、リン脂質の二重層からなる。
(2)赤血球には、ミトコンドリアが存在する。
(3)滑面小胞体では、グリコーゲンの合成が行われる。
(4)細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より高い。
(5)iPs細胞(人工多能性幹細胞)は、受精卵を使用する。
(2)赤血球には、ミトコンドリアが存在する。
(3)滑面小胞体では、グリコーゲンの合成が行われる。
(4)細胞内液のNa+濃度は、細胞外液より高い。
(5)iPs細胞(人工多能性幹細胞)は、受精卵を使用する。
次回、解説します。
2017年08月02日
@人体の構造【ポイント】
今後は、実際の出題問題も踏まえながら要点の解説をしていきたいと思います。
今日は、管理栄養士国家試験のテキストを開くと一番最初に出てくる内容。
「人体の構造」についてです。
ミトコンドリア、リボソーム、小胞体(粗面小胞体・滑面小胞体)、ゴルジ体、リソソーム、
中心体などなど。
それぞれの機能はしっかり理解していますか?
細胞の構造の図も覚えておきましょうね。
ミトコンドリアは出題されることも多い部分になります。
ミトコンドリアは、内膜と外膜を持ち、内膜はクリステというひだを作ります。
内部のマトリックスと呼ばれる部分にはクエン酸回路や脂肪酸のβ酸化系の各酵素が含まれ、
内膜には電子伝達系や酸化的リン酸化に関与する諸因子が存在します。
ミトコンドリアは細胞の活動エネルギーとなるATPを合成する主要な場となっています。
心臓や筋肉などエネルギー代謝が盛んな細胞に多く、
細胞の生命維持に重要な関わりを持っています。
次回、問題を出題します。
今日は、管理栄養士国家試験のテキストを開くと一番最初に出てくる内容。
「人体の構造」についてです。
ミトコンドリア、リボソーム、小胞体(粗面小胞体・滑面小胞体)、ゴルジ体、リソソーム、
中心体などなど。
それぞれの機能はしっかり理解していますか?
細胞の構造の図も覚えておきましょうね。
ミトコンドリアは出題されることも多い部分になります。
ミトコンドリアは、内膜と外膜を持ち、内膜はクリステというひだを作ります。
内部のマトリックスと呼ばれる部分にはクエン酸回路や脂肪酸のβ酸化系の各酵素が含まれ、
内膜には電子伝達系や酸化的リン酸化に関与する諸因子が存在します。
ミトコンドリアは細胞の活動エネルギーとなるATPを合成する主要な場となっています。
心臓や筋肉などエネルギー代謝が盛んな細胞に多く、
細胞の生命維持に重要な関わりを持っています。
次回、問題を出題します。
2017年08月01日
今月(8月)の目標
管理栄養士国家試験まであと7ヵ月となりました。
何度もお話しているとおり、来年から国家試験は3月上旬に変更になりますので、
早めの勉強スタートが合格へのカギとなります。
独学で管理栄養士国家試験に臨むのであれば、
勉強期間は最低でも半年は必要です。
独学だと勉強の進捗についても自分で全て管理していかなくてはいけないので、
厳密なスケジュールを立てることが非常に重要になっていきます。
以前もご紹介しているとおり、勉強のスケジューリングは下記をオススメします。
【今月(8月中)に行いたいこと】
@テキストを購入する
Aテキストをさらっと読んでみる
(余裕があれば、現時点の実力で解ける問題と解けない問題の割合はどの位か考えてみる。
自分の得意科目と苦手科目を考え、どの科目に勉強時間を割く必要があるかを考える)
B勉強行う順番を決める
C模試の申し込みを行う(7/28の記事を参考にしてください)
余裕があれば、今月中にも勉強をスタート出来ると理想的ですね。
独学だと分からないことばかりですよね。
私もそうでした。
勉強の進め方について分からないことがあれば、何でもコメント下さいね。
何度もお話しているとおり、来年から国家試験は3月上旬に変更になりますので、
早めの勉強スタートが合格へのカギとなります。
独学で管理栄養士国家試験に臨むのであれば、
勉強期間は最低でも半年は必要です。
独学だと勉強の進捗についても自分で全て管理していかなくてはいけないので、
厳密なスケジュールを立てることが非常に重要になっていきます。
以前もご紹介しているとおり、勉強のスケジューリングは下記をオススメします。
【勉強の順番】
1番:A「人体・疾病」、C「基礎栄養学」、F「臨床栄養学」 合計69問(34.5%)
2番:@「社会・環境と健康」、G「公衆栄養学」 合計35問(17.5%)
3番:B「食べ物と健康」 合計25問(12.5%)
4番:D「応用栄養学」、E「栄養教育論」H「給食経営管理論」 合計51問(25.5%) ※どの順でも可
【勉強にかける時間】
1番に1か月、2番に半月、3番に半月、4番に1か月
1番:A「人体・疾病」、C「基礎栄養学」、F「臨床栄養学」 合計69問(34.5%)
2番:@「社会・環境と健康」、G「公衆栄養学」 合計35問(17.5%)
3番:B「食べ物と健康」 合計25問(12.5%)
4番:D「応用栄養学」、E「栄養教育論」H「給食経営管理論」 合計51問(25.5%) ※どの順でも可
【勉強にかける時間】
1番に1か月、2番に半月、3番に半月、4番に1か月
【今月(8月中)に行いたいこと】
@テキストを購入する
Aテキストをさらっと読んでみる
(余裕があれば、現時点の実力で解ける問題と解けない問題の割合はどの位か考えてみる。
自分の得意科目と苦手科目を考え、どの科目に勉強時間を割く必要があるかを考える)
B勉強行う順番を決める
C模試の申し込みを行う(7/28の記事を参考にしてください)
余裕があれば、今月中にも勉強をスタート出来ると理想的ですね。
独学だと分からないことばかりですよね。
私もそうでした。
勉強の進め方について分からないことがあれば、何でもコメント下さいね。
2017年07月31日
病院管理栄養士の就職情報
晴れて管理栄養士となった後のこと。
就職先を病院と希望する管理栄養士は多くいます。
しかし、実際問題管理栄養士は80床に1名程度の設置であることが多く、
また欠員も出にくいので、結果として求人は非常に少ない状態です。
また、求人が出ても働きたい人は多いので、自然に倍率が高くなります。
求人が出て一週間もすれば、二桁の数の応募になることがほとんどです。
病院の管理栄養士として勤務するためには、やはりコツが必要ですので伝授します。
・ずっと求人が出ている病院ではないかどうかを確認しましょう
これは結構重要です。
求人が出続けている病院(こまめに出している病院?)だと何かしら問題がある可能性も否めません。
・病床数を確認しましょう(300床以上が理想)
「〇〇床以上の病院で〇年以上勤務した方」というような求人が出ている場合もあるので、
病床数が多い病院での勤務は今度の転職活動でも役に立つ可能性があります。
・具体的な業務内容を確認しましょう
調理業務も直営の病院であれば、早朝出勤、土日出勤、大型連休の出勤もあります。
もし、栄養指導や栄養管理といった業務を希望なのであれば、必ず確認が必要です。
・増員なのか欠員補充なのかを確認しましょう
これを確認することで、自分の売り方が決まってきます。
増員であれば、「栄養指導件数をあげたい」など何かしらの理由があるかもしれません。
その情報を得られれば、それに合わせた自分のスキルをアピールしていけばよいのです。
欠員補充であれば、先方は引き継ぎの期間を考えて採用を急いでいる可能性が高いです。
すぐに働ける状態であれば、それをアピールするのも手でしょう。
・産休代替ではないか確認しましょう
病院での管理栄養士の求人の場合、ただの非常勤職員ではなく、
「産休代替」という求人をよく見かけます。
管理栄養士は女性の多い職種なので、このような求人が多く、
また、ほとんどの病院管理栄養士は退職せずに出産後も復帰する方が多いのです。
とりあえず病院で働きたいという場合はこの求人に応募しても良いのですが、
この求人の場合、当然場合任期付き(産休明けで復帰するまでの勤務)ということになります。
そうなるとまた転職活動をしなくてはいけない状態になりますので、
あまりオススメできない求人となります。
勤務形態(休みがしっかりある、勤務時間が規則的)、給料面(350万/年あれば良い方)、
勤務地(病院だと駅が遠くバス通勤という場合も多い)、業務内容(栄養指導、栄養管理)、
などなど、好条件の病院になると倍率は驚く程高くなります。
そのため、応募締め切りを定めている病院であっても、
締め切りを早めてしまう場合もあるくらいです。
もし、履歴書等の応募書類を郵送するのに時間を要するようであれば、
一度応募する意向を先方に伝えておくと安心です。
(時間を要さなくても一度電話で問い合わせをするのがマナーですが)
また、自分にはアピールポイントが見つからないという方は、
とりあえず事前の病院見学を打診してみましょう。
見学の時に良い印象を与えることが出来れば、
内定を勝ち取れる可能性は格段に上がります。
ただ、「多忙過ぎて管理栄養士の求人をかけた」という場合は、
見学を断られる可能性もあるので、頭において置いてくださいね。
今回は、病院管理栄養士として内定をもらうためのコツを伝授しました。
また機会があれば就職情報についてお話していきたいと思います。
就職先を病院と希望する管理栄養士は多くいます。
しかし、実際問題管理栄養士は80床に1名程度の設置であることが多く、
また欠員も出にくいので、結果として求人は非常に少ない状態です。
また、求人が出ても働きたい人は多いので、自然に倍率が高くなります。
求人が出て一週間もすれば、二桁の数の応募になることがほとんどです。
病院の管理栄養士として勤務するためには、やはりコツが必要ですので伝授します。
【応募する前に確認したいこと】
・ずっと求人が出ている病院ではないかどうかを確認しましょう
これは結構重要です。
求人が出続けている病院(こまめに出している病院?)だと何かしら問題がある可能性も否めません。
・病床数を確認しましょう(300床以上が理想)
「〇〇床以上の病院で〇年以上勤務した方」というような求人が出ている場合もあるので、
病床数が多い病院での勤務は今度の転職活動でも役に立つ可能性があります。
・具体的な業務内容を確認しましょう
調理業務も直営の病院であれば、早朝出勤、土日出勤、大型連休の出勤もあります。
もし、栄養指導や栄養管理といった業務を希望なのであれば、必ず確認が必要です。
・増員なのか欠員補充なのかを確認しましょう
これを確認することで、自分の売り方が決まってきます。
増員であれば、「栄養指導件数をあげたい」など何かしらの理由があるかもしれません。
その情報を得られれば、それに合わせた自分のスキルをアピールしていけばよいのです。
欠員補充であれば、先方は引き継ぎの期間を考えて採用を急いでいる可能性が高いです。
すぐに働ける状態であれば、それをアピールするのも手でしょう。
・産休代替ではないか確認しましょう
病院での管理栄養士の求人の場合、ただの非常勤職員ではなく、
「産休代替」という求人をよく見かけます。
管理栄養士は女性の多い職種なので、このような求人が多く、
また、ほとんどの病院管理栄養士は退職せずに出産後も復帰する方が多いのです。
とりあえず病院で働きたいという場合はこの求人に応募しても良いのですが、
この求人の場合、当然場合任期付き(産休明けで復帰するまでの勤務)ということになります。
そうなるとまた転職活動をしなくてはいけない状態になりますので、
あまりオススメできない求人となります。
勤務形態(休みがしっかりある、勤務時間が規則的)、給料面(350万/年あれば良い方)、
勤務地(病院だと駅が遠くバス通勤という場合も多い)、業務内容(栄養指導、栄養管理)、
などなど、好条件の病院になると倍率は驚く程高くなります。
そのため、応募締め切りを定めている病院であっても、
締め切りを早めてしまう場合もあるくらいです。
もし、履歴書等の応募書類を郵送するのに時間を要するようであれば、
一度応募する意向を先方に伝えておくと安心です。
(時間を要さなくても一度電話で問い合わせをするのがマナーですが)
また、自分にはアピールポイントが見つからないという方は、
とりあえず事前の病院見学を打診してみましょう。
見学の時に良い印象を与えることが出来れば、
内定を勝ち取れる可能性は格段に上がります。
ただ、「多忙過ぎて管理栄養士の求人をかけた」という場合は、
見学を断られる可能性もあるので、頭において置いてくださいね。
今回は、病院管理栄養士として内定をもらうためのコツを伝授しました。
また機会があれば就職情報についてお話していきたいと思います。
2017年07月30日
「受動輸送」と「能動輸送」
今日は、「受動輸送」と「能動輸送」についてお話します。
一見、難しく見えるところかと思いますが、実際はそんなこともありません。
しっかり覚えておくことで応用問題にも対応できます。
【受動輸送と能動輸送】
輸送の方法として、エネルギーを用いずに、細胞膜の内と外の濃度勾配に従って、
濃度の高い方から低い方へ物質を輸送する仕組みを受動輸送といいます。
受動輸送には、酸素(期待)などのようにリン脂質を介してそのまま核酸する単純拡散と、
チャネルや輸送単体を介して特定の物質を透過させる促進拡散があります。
一方、エネルギー(ATPなど)を消費して、
細胞膜の両側の濃度勾配に逆らって濃度の低い方から高い方へと物質を輸送する仕組みを
能動輸送と言います。
ナトリウムポンプや輸送担体を利用したグルコースの能動輸送などがあります。
【ナトリウムポンプ】
ヒトの細胞の内と外では、イオン組成に大きな違いがあります。
細胞外の主な陽イオンは、ナトリウムイオン(Na+)で、カリウムイオン(K+)は少なく、
細胞内では逆になっています。
このように細胞内と外で異なるイオン濃度が維持されているのは、
ナトリウムポンプによってNa+が細胞外に放出され、代わりにK+が細胞内に取り込まれているためです。
ナトリウムポンプの駆動力として、
Na+/K+-ATPaseという酵素がATPを加水分解する際に放出されるエネルギーが用いられています。
【グルコースの能動輸送】
小腸吸収上皮細胞における消化管腔側からのグルコース吸収は、
Na+依存性グルコース輸送担体(SGLT)により能動的に行われます。
これは、エネルギーとして直接ATPを消費するものではありませんが、
ナトリウムイオン(Na+)が濃度勾配に従って細胞内に移動するときのエネルギーを利用して、
能動的に一緒に輸送される仕組みです。
【ポイント】
・能動輸送は濃度勾配に逆らったATPを使用した輸送
・受動輸送は濃度勾配に従ったATPを使用しない輸送
・細胞内液にはK+が多く、Na+が少ない
・細胞外液にはNa+が多く、K+が少ない
しっかりと覚えておいてくださいね。
一見、難しく見えるところかと思いますが、実際はそんなこともありません。
しっかり覚えておくことで応用問題にも対応できます。
【受動輸送と能動輸送】
輸送の方法として、エネルギーを用いずに、細胞膜の内と外の濃度勾配に従って、
濃度の高い方から低い方へ物質を輸送する仕組みを受動輸送といいます。
受動輸送には、酸素(期待)などのようにリン脂質を介してそのまま核酸する単純拡散と、
チャネルや輸送単体を介して特定の物質を透過させる促進拡散があります。
一方、エネルギー(ATPなど)を消費して、
細胞膜の両側の濃度勾配に逆らって濃度の低い方から高い方へと物質を輸送する仕組みを
能動輸送と言います。
ナトリウムポンプや輸送担体を利用したグルコースの能動輸送などがあります。
【ナトリウムポンプ】
ヒトの細胞の内と外では、イオン組成に大きな違いがあります。
細胞外の主な陽イオンは、ナトリウムイオン(Na+)で、カリウムイオン(K+)は少なく、
細胞内では逆になっています。
このように細胞内と外で異なるイオン濃度が維持されているのは、
ナトリウムポンプによってNa+が細胞外に放出され、代わりにK+が細胞内に取り込まれているためです。
ナトリウムポンプの駆動力として、
Na+/K+-ATPaseという酵素がATPを加水分解する際に放出されるエネルギーが用いられています。
【グルコースの能動輸送】
小腸吸収上皮細胞における消化管腔側からのグルコース吸収は、
Na+依存性グルコース輸送担体(SGLT)により能動的に行われます。
これは、エネルギーとして直接ATPを消費するものではありませんが、
ナトリウムイオン(Na+)が濃度勾配に従って細胞内に移動するときのエネルギーを利用して、
能動的に一緒に輸送される仕組みです。
【ポイント】
・能動輸送は濃度勾配に逆らったATPを使用した輸送
・受動輸送は濃度勾配に従ったATPを使用しない輸送
・細胞内液にはK+が多く、Na+が少ない
・細胞外液にはNa+が多く、K+が少ない
しっかりと覚えておいてくださいね。