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2018年09月24日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.38)」

Q38.呼吸器系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。


(1)左肺は、上葉、中葉、下葉からなる。
(2)横隔膜は、呼気時に収縮する。
(3)血中二酸化炭素分圧の上昇は、ヘモグロビンの酸素結合能力を低下させる。
(4)内呼吸は、肺胞で行われるガス交換である。
(5)肺のコンプライアンスが小さいほど、肺は膨らみやすい。

【解説】…正答(3)
(1)誤り。左肺は上・下2葉からなり、右肺は上・中・下3葉からなる。
   心臓がやや左にあるため左肺には中葉がなく、左肺は右肺に比べて小さい。
(2)誤り。横隔膜は、呼気時に収縮し、呼気時に弛緩する。
(3)正しい。血中二酸化炭素分圧が上昇すると、ヘモグロビンの酸素結合能力が低下して、
   組織に酸素を供給しやすくなる。
(4)誤り。肺胞で行われるガス交換が外呼吸である。
   内呼吸は、末梢組織における酸素と二酸化炭素のガス交換である。
(5)誤り。肺コンプライスとは肺の硬さや伸展性を示す指標であり、大きいほど肺は膨らみやすい。

2018年09月23日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.37)」

Q37.運動器系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)エストロゲンは、骨吸収を促進する。
(2)骨粗鬆症では、骨密度が増加する。
(3)関節リウマチでは、多発関節炎が起こる。
(4)変形性関節症では、関節軟骨の肥大が起こる。
(5)サルコペニアでは、骨格筋量が増加している。

【解説】…正答(3)
(1)誤り。エストロゲンは、破骨細胞の働きを抑えて骨吸収を抑制する。
   閉経によりエストロゲンの分泌が激減すると、破骨細胞の働きが活性化するため、
   急速に骨量が減少し、骨粗鬆症の発症リスクが高まる。
   骨吸収を促進するホルモンは、副甲状腺ホルモン(PTH)である。
(2)誤り。骨粗鬆症では、骨吸収が骨形成を上回り、骨密度が減少する。
(3)正しい。関節リウマチは、多発性の関節炎症を主症状とする原因不明の全身疾患である。
   炎症を起こした滑膜は血管新生を起こしながら増殖を始めるため、関節が膨張して疼痛をきたす。
   20〜50歳代の女性に好発する。
(4)誤り。変形性関節症とは、関節の退行性変性を基盤として慢性の疼痛性疾患を指す。
   関節軟骨の変性と消失が起こり、疼痛や関節可動域制限などを呈する。
   肥大はみられない。
(5)誤り。サルコペニアでは、骨格筋量が減少している。
   サルコペニアとは、加齢や疾患などにより筋肉量が減少し、
   握力や下肢筋・体幹筋などの筋力が低下することを指す。

2018年09月22日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.36)」

Q36.運動器系の構造と機能に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。

(1)橈骨は、前腕の骨である。
(2)骨膜は、骨折時の骨再生に関与している。
(3)靭帯は、骨と骨を連結する。
(4)可動関節は、関節包で覆われている。
(5)骨格筋は、平滑筋である。

【解説】…正答(5)
(1)正しい。橈骨は、前腕の母指側にある細い長い骨である。
   なお、橈骨が遠位端で折れる骨折を橈骨遠位端骨折といい手のひらをついて転んだ際にみられやすい。
(2)正しい。骨膜は、骨表面を覆う膜状の結合組織で、骨の保護や骨の成長・再生を行う。
   なお、関節の表面は骨膜を欠き、関節軟骨い覆われている。
(3)正しい。靭帯は、強靭な結合組織の短い束で、骨と骨を連結し関節を形作る。
   関節の結合力を強化したり、関節の運動を制限したりする。
   なお、靭帯が過度に伸展を受けて損傷された状態を捻挫という。
(4)正しい。可動関節は、繊維膜を滑膜からなる関節包で覆われている。
   なお、関節腔は滑膜が分泌した滑液で満たされている。
(5)誤り。骨格筋を平滑筋は区別される。
   筋組織には、骨格を支持し動かす骨格筋と、心臓壁を作る心筋と、
   心臓以外の内臓や血管壁を作る平滑筋の3種類がある。

2018年09月21日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.35)」

Q35.神経系疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。

(1)ウェルニッケ脳症は、ビタミンB12欠乏で起こる。
(2)アルツハイマー病では、脳萎縮がみられる。
(3)アルツハイマー病では、見当識は保たれる。
(4)パーキンソン病では、片麻痺がみられる。
(5)パーキンソン病では、錐体外路症状がみられる。

【解説】…正答(2)、(5)
(1)誤り。ウェルニッケ脳症は、ビタミンB1欠乏で起こる神経障害である。
   アルコール依存症、胃切除などの消化管術後、妊娠悪阻、
   ビタミンB1を含まない高カロリー輸液などが原因となる。
(2)正しい。アルツハイマー病は、認知症を主体とし、病理学的に大脳の全般的な萎縮、
   組織学的に老人斑や神経原線維変化の出現を特徴とする神経変性疾患である。
   頭部CT、MRIにて、側頭葉内側面を中心とする大脳皮質の萎縮、嚢溝や脳室の拡大が観察される。
(3)誤り。アルツハイマー病では、海馬、側頭葉の萎縮により見当識障害、記銘力障害、
   物盗られ妄想などがみられる。
   なお、見当識とは、現在の自分の置かれている環境、すなわち日時、場所、人物などを
   正しく認識する能力を指す。
   また、記銘力とは、新しい出来事を覚える能力を指す。
(4)誤り。パーキンソン病では、片麻痺はみられない。
   パーキンソン病は、中脳の黒質が変性してドーパミンの産生が欠乏することによって、
   大脳基底核による運動の制御が障害されて、スムーズに身体を動かせなくなる神経変性疾患である。
   安静時振戦、無動、筋固縮、姿勢反射障害の錐体外路障害が4大症候である。
   なお、片麻痺は王血管障害などによって起こる。
(5)正しい。(4)の解説参照。

2018年09月20日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.34)」

Q34.神経系に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)神経管の閉鎖には、葉酸が必要である。
(2)脳神経は中枢神経系に属する。
(3)中脳は、橋と脊髄の間にある。
(4)体温調整中枢は、延髄にある。
(5)摂食中枢は、視床にある。

【解説】…正答(1)
(1)正しい。葉酸は神経管の閉鎖に必要なビタミンは、母体に葉酸欠乏症があると、
   胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まる。
(2)誤り。脳神経と脊髄神経は、末梢神経系に属する。中枢神経系に属するには脳と脊髄である。
(3)誤り。中脳は、間脳と橋の間にある。橋と脊髄の間にあるのは、延髄である。
(4)誤り。体温調整中枢は、視床下部にある。
   延髄には、呼吸、心臓、血管運動、発汗など生命維持に欠かせない中枢がある。
(5)誤り。摂食中枢・満腹中枢は、視床下部にある。
   視床は、皮膚や嗅覚を除く深部近くの中継所で、
   集められた近く情報を分析して大脳皮質の知覚中枢へと伝達する。

2018年09月19日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.33)」

Q33.ホルモンと内分泌疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)バソプレシンは、水の再吸収を抑制する。
(2)成長ホルモンは、下垂体後葉から分泌される。
(3)バセドウ病では、徐脈がみられる。
(4)原発性アルドステロン症は、高カリウム血症を起こす。
(5)褐色細胞腫は、高血圧を起こす。

【解説】…正答(5)
(1)誤り。バソプレシンは、血漿浸透圧の上昇により下垂体後葉からの分泌が亢進し、
   水の再吸収を促進する。
(2)誤り。成長ホルモンは、下垂体前葉から分泌される。
   下垂体後葉から分泌されるホルモンは、オキシトシンとバソプレシンのみである。
(3)誤り。バセドウ病は、甲状腺刺激ホルモン受容体に対する自己抗体により
   甲状腺ホルモンの分泌が亢進する自己免疫疾患で、代謝の亢進から頻脈がみられる。
(4)誤り。副腎皮質ホルモンの一つであるアルドステロンは、
   尿細管においてカリウムの排泄とナトリウムの再吸収を促進する。
   原発性アルドステロン症では、アルドステロンの分泌亢進によりカリウムの排泄が促進されるため、
   低カリウム血症を起こす。
(5)正しい。褐色細胞腫では、副腎髄質または傍大動脈交感神経節の腫瘍からの
   カテコールアミンの分泌が亢進して血管の収縮が促進されるため、高血圧となる。
   

2018年09月18日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.32)」

Q32.ホルモンの構造と作用機序に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)ドーパミンは、ペプチドホルモンである。
(2)インスリンは、細胞膜を通過して作用する。
(3)チロキシンは、細胞膜にある受容体に結合して作用する。
(4)アドレナリンは、核内受容体に結合して作用する。
(5)cAMPは、セカンドメッセンジャーである。

【解説】…正答(5)
(1)誤り。ドーパミンは、アミノ酸誘導体ホルモンである。
(2)誤り。ペプチドホルモンのインスリンは水溶性で、細胞膜を通過できない。
   インスリンは細胞膜にある受容体に結合し、チロシンキナーゼを活性化させることで作用を発揮する。
(3)誤り。チロキシンは脂溶性で、細胞膜を通過して、核内受容体に結合して作用を発揮する。
(4)誤り。アミノ酸誘導体ホルモンのアドレナリンは水溶性で、
   細胞膜にある受容体に結合し、Gたんぱく質共役シグナル伝達系を介して作用を発揮する。
(5)正しい。セカンドメッセンジャーとは、受容体からのシグナルを伝える細胞内の低分子物質で、
   受容体の活性化後に短時間で大量に産生され、細胞に生理作用をもたらすと不活性化される。
   cAMPの他、cGMP、イノシトール3リン酸、ジアシルグリセロール、Ca2⁺などがある。

2018年09月17日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.31)」

Q31.腎疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)糖尿病腎症は、ネフローゼ症候群にはならない。
(2)CKDの診断基準では、糸球体濾過量が、60mL/分/1.73u以上である。
(3)推算糸球体濾過量は、血清クレアチニン値を用いて算出する。
(4)血液透析は、24時間連続して行う。
(5)死体腎移植を受けた患者には、免疫抑制剤の投与は不要である。

【解説】…正答(3)
(1)誤り。糖尿病腎症は、二次性ネフローゼ症候群の原因疾患の一つである。
   ネフローゼ症候群は、腎臓由来である一次性とその他の原因による二次性とに大別される。
(2)誤り。糸球体濾過量が60mL/分/1.73u未満である。
   次の@、Aのいずれか、または両方が3か月以上持続する場合にCKDと診断される。
    @尿異常、画像診断、血液、病理での腎障害の存在が明らか。
     特に0.15g/gCr以上のたんぱく尿(30mg/gCr以上のアルブミン尿)の存在が重要
    A糸球体濾過量<60mL/分/1.73u
(3)正しい。換算糸球体濾過量は、血清クレアチニン値、性別、年齢から次の式で算出する。
    男性:eGFR=194×血清クレアチニン(Cr)-1.094×年齢-0.287[mL/分/1.73u]
    女性:eGFR=194×血清クレアチニン(Cr)-1.094×年齢-0.287×0.739[mL/分/1.73u]
(4)誤り。慢性腎不全に対する維持血液透析は、通常1回4〜5時間、週2〜3回行う。
(5)誤り。死体腎移植であっても、拒絶反応を引き起こすリンパ球の働きを抑制するために、
   レシピエントには免疫抑制剤を投与する必要がある。

2018年09月16日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.30)」

Q30.腎と尿路系の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)尿細管は、糸球体とボーマン嚢で構成される。
(2)原尿中のグルコースは、50%以上は尿中へ排泄される。
(3)ナトリウムの再吸収は、アルドステロンにより低下する。
(4)レニンの分泌は、循環血液量が低下すると亢進する。
(5)腎不全が進行すると、代謝性アルカローシスになる。

【解説】…正答(4)
(1)誤り。尿細管は、糸球体で濾過された原尿の通り道であり、
   近位尿細管、ヘンレループ、遠位尿細管で構成される。
   糸球体とボーマン嚢で構成されるのは、腎小体である。
   なお、腎小体と尿細管を併せてネフロンという。
(2)誤り。原尿中のグルコースやアミノ酸は、近位尿細管でほぼ100%再吸収される。
(3)誤り。ナトリウムの再吸収とカリウムの排泄は、アルドステロンにより亢進する。
(4)正しい。レニンは、腎臓の輸入細動脈に存在する傍糸球体細胞で合成・分泌され、
   レニンーアンギオテンシンーアルドステロン系を活性化させ、血圧を上昇させる。
   レニンの分泌が亢進する要因として、循環血漿量の減少、血圧の低下、
   交感神経の活性化などが挙げられる。
(5)誤り。腎不全が進行すると、尿細管でのHCO3̠⁻の再吸収及びH̟⁺の排泄が障害され、
   血漿pHが低下して代謝性アシドーシスになる。

2018年09月15日

国家試験解説「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち(No.29)」

Q29.循環器疾患とそれを引き起こしやすい病態の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。

(1)脳出血ー低血圧
(2)くも膜下出血ー一過性脳虚血発作(TIA)
(3)ラクナ梗塞ー心房細動
(4)下肢深部静脈血栓症
(5)心筋梗塞ー不安定狭心症

【解説】…正答(5)
(1)誤り。脳出血の原因となるのは高血圧である。
(2)誤り。くも膜下出血は、脳動脈瘤の破裂や脳動静脈の奇形が原因となる。
   一過性脳虚血発作(TIA)とは、脳の血流障害により一過性に脳局所症状を呈するが、
   短時間のうちに症状が消失するものをいい、脳梗塞の前駆症状として臨床的に重要である。
(3)誤り。ラクナ梗塞は、細い脳動脈の穿通枝に起こる小さな梗塞で、
   高血圧や脂質異常症などが原因となる。
   不整脈の一つである心房細動は、心原性脳梗塞症の原因となる。
   心房細動では心臓内に血栓ができやすく、その血栓が血流に乗って脳まで運ばれ、
   脳の動脈を閉鎖することで起こる。
(4)誤り。下肢深部静脈血栓症は、肺塞栓の原因となる。
   肺塞栓は、下肢などにできた血栓が血流に乗って肺まで運ばれ、肺動脈を閉塞することで起こる。
(5)正しい。不安定狭心症は増悪傾向にある狭心症で、急性心筋梗塞や突然死に至る可能性がある。
   病態としては、冠動脈内に起因する不安定プラークの破綻などにより血栓が形成され、
   急激に冠動脈が狭窄して心筋虚血に至った状態である。
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食品会社で勤務しながら、半年間の独学を経て管理栄養士の国家試験に合格。その後、管理栄養士として勤務するために病院へ転職。6年間で3つの病院を経験。現在は、管理栄養士国家試験の参考書の校正や答案添削を行っています。 <取得資格>管理栄養士、栄養教諭、糖尿病療養指導士、病態栄養認定管理栄養士、NST専門療養士
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