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2018年12月02日
国家試験解説「公衆栄養学(No.148)」
Q148.公衆栄養施策とその根拠法の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)生活習慣病の発生状況の把握ー健康増進法
(2)乳幼児の健康診査の実施ー医療法
(3)地域支援事業の実施ー高齢者の医療の確保に関する法律
(4)特別用途表示の許可ー食料・農業・農村基本法
(5)食品ロス統計調査の実施ー学校給食法
【解説】…正答(1)
(1)正しい。国及び地方公共団体の努力義務として、健康増進法第16条に規定されている。
(2)誤り。医療法ではなく、母子保健法に規定されている。
(3)誤り。高齢者の医療の確保に関する法律ではなく、介護保険法に規定されている。
(4)誤り。食料・農業・農村基本法ではなく、健康増進法に規定されている。
(5)誤り。食品ロス統計調査は、統計法第19条第1項に基づく一般統計調査として
農林水産省が実施している。
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2018年12月01日
今月の目標<12月>
管理栄養士国家試験まであと3ヵ月となりました。
今年から国家試験は3月上旬に変更になりましたので、
早めの勉強スタートが合格へのカギとなります。
独学で管理栄養士国家試験に臨むのであれば、
勉強期間は最低でも半年は必要です。
今もまだエンジンがかかっていないという方は、
今月からはしっかりエンジンをかけて勉強を進めていきましょう。
独学だと勉強の進捗についても自分で全て管理していかなくてはいけないので、
厳密なスケジュールを立てることが非常に重要になっていきます。
【今月(12月中)に行いたいこと】
@過去問題を徹底的に復習する。
A解説を熟読し、分からなければテキストに戻って復習する。
独学だと分からないことばかりですよね。
私もそうでした。
勉強の進め方について分からないことがあれば、何でもコメント下さいね。
今年から国家試験は3月上旬に変更になりましたので、
早めの勉強スタートが合格へのカギとなります。
独学で管理栄養士国家試験に臨むのであれば、
勉強期間は最低でも半年は必要です。
今もまだエンジンがかかっていないという方は、
今月からはしっかりエンジンをかけて勉強を進めていきましょう。
独学だと勉強の進捗についても自分で全て管理していかなくてはいけないので、
厳密なスケジュールを立てることが非常に重要になっていきます。
【勉強の順番】
1番:A「人体・疾病」、C「基礎栄養学」、F「臨床栄養学」 合計69問(34.5%)
2番:@「社会・環境と健康」、G「公衆栄養学」 合計35問(17.5%)
3番:B「食べ物と健康」 合計25問(12.5%)
4番:D「応用栄養学」、E「栄養教育論」H「給食経営管理論」 合計51問(25.5%) ※どの順でも可
【勉強にかける時間】
1番に1か月、2番に半月、3番に半月、4番に1か月
1〜4番を3か月間で行い、分からないところや弱点を明らかにする。
残りの3か月で過去問題や模試などの問題を徹底的に解きまくる。
1番:A「人体・疾病」、C「基礎栄養学」、F「臨床栄養学」 合計69問(34.5%)
2番:@「社会・環境と健康」、G「公衆栄養学」 合計35問(17.5%)
3番:B「食べ物と健康」 合計25問(12.5%)
4番:D「応用栄養学」、E「栄養教育論」H「給食経営管理論」 合計51問(25.5%) ※どの順でも可
【勉強にかける時間】
1番に1か月、2番に半月、3番に半月、4番に1か月
1〜4番を3か月間で行い、分からないところや弱点を明らかにする。
残りの3か月で過去問題や模試などの問題を徹底的に解きまくる。
【今月(12月中)に行いたいこと】
@過去問題を徹底的に復習する。
A解説を熟読し、分からなければテキストに戻って復習する。
独学だと分からないことばかりですよね。
私もそうでした。
勉強の進め方について分からないことがあれば、何でもコメント下さいね。
2018年11月30日
国家試験解説「公衆栄養学(No.147)」
Q147.世界の健康・栄養問題に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)先進国・開発途上国ともに栄養障害の二重苦(double burden of malnutrition) の問題がある。
(2)ヨウ素欠乏症は、増加している。
(3)5歳未満児死亡率は、増加している。
(4)年齢別身長を指標とした5歳未満児の発育阻害は、増加している。
(5)成人の肥満(BMI30kg/m2以上)の割合は、減少している。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。栄養障害の二重苦とは、低栄養と過栄養が混在することであり、栄養転換によるものである。
栄養転換とは、栄養不足から栄養過多への移行をいう。
(2)誤り。大陸の内陸部を中心にみられるヨウ素欠乏症は、
ヨウ素添加塩による食物へのアクセスによって大幅に減少している。
(3)誤り。「2017年度版子どもの死亡における地域レベルの傾向」によると、
1990年時点では出生1,000人あたり93人の5歳未満児が死亡していたが、
2016年には出生1,000人あたり41人に減少した(56%減少)。
(4)誤り。ユニセフ/WHOによると、1990年時点で2億5,500万人だった5歳未満児の発育阻害は、
2016年時点では1憶5,500万人に減少した。
(5)誤り。英国のインペリアルカレッジロンドンと世界保健機関の研究チームの調査によると、
世界の肥満人口は1975年から40年間に急速に増えている。
2018年11月29日
国家試験解説「公衆栄養学(No.146)」
Q146.わが国の国民1人・1日当たり供給純食料の推移を図に示した。図のa〜eに相当する食品の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
a b c d e
(1)米 ー 牛乳及び乳製品 ー 野菜 ー 魚介類 ー 肉類
(2)米 ー 肉類 ー 牛乳及び乳製品 ー 野菜 ー 魚介類
(3)牛乳及び乳製品 ー 野菜 ー 米 ー 肉類 ー 魚介類
(4)野菜 ー 肉類 ー 魚介類 ー 牛乳及び乳製品 ー 米
(5)野菜 ー 牛乳及び乳製品 ー 米 ー 魚介類 ー 肉類
【解説】…正答(5)
〇わが国の国民1人・1日当たり供給純食料の推移(単位:g)
1965 1970 1975 1980 1985 1990 1995 2000 2005 2010 2015 2016
米 306.2 260.4 240.6 216.2 204.3 191.9 185.3 177.0 168.2 163.0 149.2 149.0
野菜 296.1 316.2 302.5 309.4 306.0 297.0 290.0 280.6 263.8 241.5 247.7 243.9
肉類 25.2 36.6 48.8 61.6 62.9 71.2 77.8 78.8 78.0 79.6 83.9 86.6
牛乳及び乳製品 102.8 137.2 146.5 179.0 193.6 228.0 249.2 258.2 251.5 236.7 248.9 250.2
魚介類 77.0 86.5 95.4 95.3 96.8 102.8 107.3 101.8 94.9 80.6 70.3 67.3
したがって、(5)が正しい。
2018年11月28日
国家試験解説「公衆栄養学(No.145)」
Q145.最近の国民健康・栄養調査結果における朝食の欠食率に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)1〜6歳では、男女とも1%未満である。
(2)20歳以上では、女性が男性より高い。
(3)男性では、20〜29歳が60歳以上より高い。
(4)女性では、15〜19歳が20〜29歳より高い。
(5)女性では、30〜39歳が20〜29歳より高い。
【解説】…正答(3)
(1)誤り。1〜6歳では、男女とも5%前後である。
(2)誤り。20歳以上では、女性が男性より低い。
(3)正しい。
(4)誤り。女性では、15〜19歳が20〜29歳より低い。
(5)誤り。女性では、30〜39歳が20〜29歳より低い。
2018年11月27日
国家試験解説「公衆栄養学(No.144)」
Q144.最近の国民健康・栄養調査結果からみた成人の摂取量において、50歳以上が49歳以下よりも低いものである。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)脂肪エネルギー比率
(2)鉄摂取量
(3)野菜類摂取量
(4)果実類摂取量
(5)魚介類摂取量
【解説】…正答(1)
〇平成27年国民健康・栄養調査結果
20〜29歳 30〜39歳 40〜49歳 50〜59歳 60〜69歳 70歳以上
・脂肪エネルギー比率(%) 29.0 27.9 27.9 27.0 26.1 23.9
・鉄摂取量(r) 7.1 7.0 7.1 7.8 8.5 8.3
・野菜類摂取量(g) 241.3 256.2 265.3 286.5 331.2 315.5
・果実類摂取量(g) 61.5 56.2 68.2 91.2 145.9 163.8
・魚介類摂取量(g) 52.9 58.5 54.0 75.1 86.4 89.1
したがって、(1)が正しい。
2018年11月26日
国家試験解説「公衆栄養学(No.143)」
Q143.公衆栄養に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)フードセキュリティの達成を目指す。
(2)地域住民のエンパワメントを重視する。
(3)地域の特性を考慮した健康なまちづくりを推進する。
(4)健康格差の解消に向けた取組を行う。
(5)生活習慣病の治療を第一の目的とする。
【解説】…正答(5)
(1)正しい。フードセキュリティは、我が国では一般的に「食料安全保障」と訳されることが多い。
(2)正しい。エンパワメントとは、オタワ憲章においては
「人々、組織、コミュニティが自分たちの生活をコントロールする法力を獲得する過程である」
と定義されており、
個人や集団が自分の生活や社会を主体的に変革していく中で自己管理能力を獲得していく過程である。
(3)正しい。
(4)正しい。健康格差とは、雇用や所得、家庭環境といった社会経済状況の格差が健康をも
左右してしまっている状態をいう。
(5)誤り。公衆栄養の第一の目的は、個人または集団の健康の保持・増進と疾病の予防(一次予防)
であるが、二次予防や三次予防も含まれる。
2018年11月25日
国家試験解説「応用栄養学(No.99)」
Q99.環境温度と身体機能の変化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)低温環境では、ふるえ熱産生が起こる。
(2)低温環境では、アドレナリンの分泌が減少する。
(3)高温環境では、熱産生が増加する。
(4)高温環境では、皮膚血管が収縮する。
(5)夏季は、冬季に比べ基礎代謝量が増加する。
【解説】…正答(1)
(1)正しい。ふるえ熱産生とは、骨格筋は不随意的に起こす収縮により熱産生をすることである。
(2)誤り。低温環境では、アドレナリンの分泌が増加し、熱産生を促進する。
(3)誤り。高温環境では、熱産生は抑制される。熱放散を促進するため、発汗が起こる。
(4)誤り。高温環境では、熱放散を促進するため、皮膚血管が拡張する。
(5)誤り。基礎代謝量は、夏季に低く、冬季に高い。
2018年11月24日
国家試験解説「応用栄養学(No.98)」
Q98.ストレス応答の抵抗期に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)交感神経の活動は、低下する。
(2)糖新生は、亢進する。
(3)血中遊離脂肪酸値は、低下する。
(4)血清ビタミンC値は、上昇する。
(5)尿中カルシウム排泄量は、低下する。
【解説】…正答(2)
(1)誤り。ストレス応答の抵抗期において、交感神経の活動は、亢進する。
(2)正しい。ストレス応答の抵抗期において、視床下部ー脳下垂体ー副腎皮質系が亢進し、
副腎皮質刺激ホルモンの分泌が上昇するため、グルココルチコイドの分泌が高まる。
グルココルチコイドは、肝臓における糖新生を促進し、血糖値を上昇させる作用をもつ。
(3)誤り。交感神経の活動が亢進するため、アドレナリン、ノルアドレナリンの分泌が増加し、
ホルモン感受性リパーゼの活性が高まる。
このため、脂肪組織におけるトリアリルグリセロールの分解が促進され、
血中遊離脂肪酸値は上昇する。
(4)誤り。ストレス状態において、副腎では、グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンの
分泌が増加し、これらの生成にビタミンCが使われるため、血清ビタミンC値は低下する。
(5)誤り。グルココルチコイド、アドレナリン、ノルアドレナリンはカルシウムとマグネシウムの
尿中排泄を促すため、尿中カルシウム排泄量は増加する。
2018年11月23日
国家試験解説「応用栄養学(No.97)」
Q97.高齢者の栄養管理に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
(1)ロコモティブシンドロームでは、要介護になるリスクが高い。
(2)サルコペニアでは、筋萎縮がみられる。
(3)フレイルティ(虚弱)の予防では、除脂肪体重を維持する。
(4)褥瘡の予防では、たんぱく質を制限する。
(5)誤嚥性肺炎の予防では、口腔ケアを実施する。
【解説】…正答(4)
(1)正しい。ロコモティブシンドロームとは、運動器の障害のために自立度が低下し、
介護が必要となる危険性の高い状態をいう。
(2)正しい。サルコペニアとは、加齢に伴う筋肉量の減少や筋肉の低下をいう。
また、筋委縮とは、一度正常に発育した骨格筋の容積がなんらかの原因で縮小した状態をいう。
(3)正しい。frailtyの日本語訳で、以前はフレイルティと呼ばれていたが、
現在では「フレイル」と呼ばれている。
身体的フレイルの代表的な指標には、@体重減少、A筋力の低下、B疲労感、C歩行速度の低下、
D身体活動の低下があり、このうち。3項目が該当すればフレイルとし、
1〜2項目が該当する場合はプレフレイルとしている。
除脂肪体重は、全体重のうち体脂肪を除いた筋肉や骨、内臓などの総量をいい、
これを維持することは、フレイルの予防となる。
(4)誤り。『褥瘡予防・管理ガイドライン』において、
通常の食事だけでは十分な栄養摂取がむずかしいたんぱく質・エネルギー低栄養状態患者では、
疾患を考慮したうえで、高エネルギー・高たんぱく質のサプリメントによる補給を行うことは、
褥瘡予防に対して効果があるとされている。
(5)正しい。口腔ケアによって、口腔や咽頭の細菌数が減少するだけでなく、
口腔への刺激により嚥下機能が回復して食事が進むようになり、栄養状態が改善する。