<花園神社参道>
江戸時代に甲州街道の宿場が設けられて以来、ずっと新宿総鎮守として街を見守り続けてきました。いわば新宿の守り神ですね。
<花園神社拝殿>
本殿に祀られているのは倉稲魂神・日本武尊・受持神 (うかのみたまのかみ・やまとたけるのみこと・うけもちのかみ)
もともとは花園稲荷神社でしたが、昭和になって雷電稲荷神社(受持神)と大鳥神社(日本武尊)を合祀して「花園神社」となったそうです。そういえば社標に花園稲荷神社と刻まれていました。
<社標>
ちょっとピンボケですみません
境内社についてもちょっとだけ
<威徳稲荷神社>
こちらは女性に人気の威徳稲荷神社です。私の訪問時も、数人が鳥居の前で順番待ちをしていました。ちょっと説明が難しいので、ご興味のある方は別途お調べ願います。
<納大明神>おさめだいみょうじん
古くなった神札などを納めるところですが、脇に「腹の立つ事なども当神社にお納め下さい」と記されていました。こういった笑みがこぼれてしまうような計らい、いいですね。境内には芸にご利益があるとされる芸能浅間神社などもあり、ここが人気スポットとなる理由がなんとなく分かる気がしました。
さてさて
神社そのもののご紹介は、その道の皆様にお願いするとして、当ブログではなぜ花園神社と呼ばれるかについて。
歓楽街だから?
そのような不謹慎な理由ではなく、もっとちゃんとした理由があります。
神社はもともと現在地よりも南側(250mくらいとのことですから伊勢丹付近でしょうか)にありました。ところがその土地を拝領した朝倉筑後守の下屋敷内となってしまい、一般人は立ち入ることができないという事態に。困った氏子が幕府に訴えた結果、尾張藩下屋敷の庭の一部を神社にあてることとなり、現在の場所へ遷座したそうです。そこは花が咲き誇る花園の跡だったことから、神社に『花園』の名がつけられたそうです。
別な言い方をすれば
ここは尾張藩ゆかりの地ということですね。尾張藩の下屋敷があった場所と言えば、同じく新宿区の戸山公園が有名ですが、こっちの方まで屋敷だったとすると、かなりの広さですね。さすがは徳川御三家の中でも筆頭格の尾張藩です。
ということで
花園神社は尾張藩下屋敷跡というお話でした。
<新宿>
当ブログがきっかけで、足を運んでくれる人がいたら嬉しいです。
以上です。
訪問頂きありがとうございました。
■訪問:花園神社
[東京都新宿区新宿]5-17-3
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