「拍手によって相手をさらに幸せにしてあげたかったら、あなたの顔の前で拍手をすることです。
そのとき、目のあたりまで手をあげて拍手をします。そのときのあなたの顔がニコニコ笑顔であれば、楽しんでいる気持ちを伝えられますし、涙顔であれば、よほど感動したと伝えることができるでしょう。
とにかく、感情を顔に出し、その顔を拍手に添える、ということが大切です」(重田みゆき『一瞬の出会いでチャンスをつかんでいる人の 顔グセの法則』ダイヤモンド社 138頁)
本書では、笑顔の重要性、効用について縷縷説明されています。
また、笑顔だけでなく拍手の重要性、効用についても述べられています。
芝居を観たときなど、以前は漫然と拍手していたように思います。
胸の前で拍手していました。何となくの拍手といった感じでした。
顔の前、目のあたりまで手をあげて拍手するよう心掛けたところ、自分自身の感情を伴う拍手になっていることに気付きました。
素晴らしい舞台のとき、その素晴らしさに感動する気持ちと一緒に拍手していたのですね。
一方、つまらない舞台、間延びした舞台の場合、感動はありませんから、拍手しなくなりました。
というよりは、できなくなりました。
以前では、何となくの拍手ですから、漫然と拍手していましたが、感情、感動がない場合、拍手という行動も起こり得ません。
本書は、相手に好印象を与える笑顔、拍手についての本ですが、自分自身の感情、感動をしっかりと認識するための本ともいえそうです。