「瞋る」状態は、地獄の状態と言っているわけですが、自分自身を含め世の中を見渡してみると「瞋る」状態の人々が多いのではないかと感じられます。
本当に瞋らなければならない時には、「瞋る」べきですが、そのような時が一生のうちに何度あるのか。
ほとんどなく数回程度でしょう。
ちょっとしたことでいちいち瞋っていることが多いように思われますし、瞋る必要もないことにいちいち瞋っているように感じられます。
地獄に落ちる必要もないのにいちいちご丁寧に瞋って地獄に落ちているようです。
ここでいう地獄は、何事に対しても苦しむ最低の生命状態のことをいっています。
自分自身の心掛けとして、本当に「瞋る」必要な事柄なのかとよくよく吟味することですね。
ほとんどの事柄が「瞋る」必要がなく、ただ単に認識し、改善すべきは改善すればよいということに落ち着きます。
また、適切に対処すればよいということに落ち着くでしょう。
自分自身がしっかりしても、気を付けなければならないのは、「瞋り」を煽る人々がいることです。
何がおもしろいのか一生懸命、人の生命に「瞋り」の感情を起こそうと必死な人々がいます。
このような人々の悪い影響は排除しておかなければなりません。
また、変に瞋っている人にも気を付けなければなりません。
悪い生命状態、苦しむ生命状態、最低の生命状態の影響を受けてしまします。
上手にかわすことも大切です。
ゲーテの詩の中に「めったに腹を立てぬこと」とありましたが、いちいち腹を立て、瞋っている場合ではないでしょう。
もっと冷静にならなければなりません。
また、他人がどうのこうのという癖は直しておいた方がよいでしょう。
他人を責めたところで何にもなりません。
自分自身ができることをひとつひとつ行っていくことが肝要です。
いずれにいたしましても、「瞋るは地獄」との言葉を肝に銘じておきたいと思います。
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