ゲーテの「処世のおきて」という詩は、その題名の通り、いかに世の中を生きていくかを明確に示してくれています。
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処世のおきて
気もちよい生活を作ろうと思ったら、
済んだことをくよくよせぬこと、
めったに腹を立てぬこと、
いつも現在を楽しむこと、
とりわけ、人を憎まぬこと、
未来を神にまかせること。
(『ゲーテ詩集』高橋健二訳 新潮文庫)
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この詩では、過去、現在、未来に関してどのように処していくべきかを指摘してくれています。
過去「済んだことをくよくよせぬこと」
現在「いつも現在を楽しむこと」
未来「未来を神にまかせること」
また、感情面については、2つ指摘しています。
「めったに腹を立てぬこと」
「とりわけ、人を憎まぬこと」
たった数行の詩でありながら、処世のおきての全てが網羅されているようです。
この詩の通り実践できれば、気持ちよい生活となるでしょう。
特に、最後の「未来を神にまかせること」は、潔さを感じさせます。