ウォーレン・バフェットは、優れた投資家として有名です。
バフェットは、どのような投資をしているのでしょうか。
「バフェットが企業を買うときは主に四つの点を見る。
@ 自分が理解できる企業
A 将来有望という長期見通しがもてる企業
B 誠実で有能な人々が経営している企業
C (企業価値と比して)極めて割安な株価になっている企業」
(ジェームズ・パードゥ『世界一シンプルなバフェットの投資』中島早苗訳 アスペクト 35頁〜36頁)
よく分からない企業の株は買わないことですね。
その他の三条件に関しては、以下のとおり、別の表現で紹介されています。
「バフェットのスイートスポットとは、将来の大きな収益が見込まれる優良企業で、有能で倫理感の強い経営者がいて、株価が割安になっているという三つの条件がそろうことだ」(同書 80頁)
このように考えると投資先の企業は限られてきます。
株価の動向はインターネット等ですぐに分かりますが、優良企業かどうか、経営者がどうかとなると、そう簡単に見分けがつきません。
優良企業かどうかに関しては、決算書等から調べる必要がありそうです。
「株を買う前に企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)を把握する
まずは決算書で財政状態やお金の流れを確認しよう。利益、売上、キャッシュフロー、貸借対照表、損益計算書―企業の長期的健全性を判断するチェック項目はたくさんある」(同書 40頁)
地道に企業の決算書を読み込むことですね。
株は、数字の世界の事柄ですから、決算書という数字を把握しなければなりません。
経営者がどうかに関しては、これといったいい方法は見つかりません。
日々、いろいろな情報を見聞きする中で判断するしかなさそうです。
バフェットの投資は、至ってシンプルですが、相当の努力を要求されます。